MR(製薬会社の営業)は高収入という大きなメリットがあるものの、医師との関係や厳しいノルマでストレスがたまって毎日が辛い…辞めたい…と思っていませんか?

職業としてもステイタスが高くて、考えようによってはやりがいのあるMRですが、1度でも辞めたいと思ったら、労働時間の長さや高すぎるプレッシャーが気になって仕方ない人は多いはず。

ここではMRを辞めたい人に、今のMRとしての悩みを解決するための職場選びのポイントやおすすめの転職先を紹介します。

まずは、MRを辞めたい人の悩みや理由を徹底分析

MRは高収入だし、社会的地位も高いし、やりがいもあるし…1度MRになったら転職なんて考えられないのでは?と世間では思われているかもしれません。

でも実際のところ、その激務とストレスはMR経験者にしかわからない!

MRの皆さんは、こんな理由で悩んでいませんか?

MRの悩み1:1日20軒も訪問?!実現できない目標を立てさせられる

MRは営業界の中でもエリートであり、年収の高さが非常に大きなメリットでしょう。

でも、その高収入のウラにあるのは、過密な営業スケジュールであり、休む暇もなく医師への営業をかける毎日で、ホントに疲れますよね。

定例会議で個人別に目標を立てさせられ、1日の営業件数を20軒に設定させられるMRもいます。

1軒であっても肝心の医師にすぐに会えなければ、2~3時間ほどの時間を使うわけですから、1日に回れる件数には限りがあります。

1日で20軒なんて、物理的にどうやっても無理なのに、「目標は高く持て!」「できないことを実現するのがMRだ!」「なんのために高い給料払ってるんだ!」と上司からプレッシャーをかけられるばかりで、精神のバランスを保つのに精一杯ですよね。

実際、MRの中には、営業成績の伸び悩みを指摘されてプレッシャーを与え続けられ、挙句の果てには自殺してしまったMRもいます。

自分はそこまで追い込まれたくない…そう思いませんか?

でも、それくらい過酷な環境(厳しい上司、達成不可能な目標)で悩んでいて、辞めたいと思っても辞められないMRは実際にいるのです。

MRの悩み2:MRはストレスのはけ口?医師からの不当な扱い

MRが営業をかける相手は医師ですが、医学部を卒業後、医師免許を取得し、今もなお現場で最先端の医療を手掛けている医師に対して、薬品等の知識を提供するMRの気持ちはフクザツですよね。

自分よりも知識も技術もある医療のプロ・医師に対して、価値の高い情報を提供したいと思って営業をかけているのに、医師の方は貴重な時間を割いてまでMRに対応する時間を作ろうとはしてくれない。

医師によっては邪険に扱われることが多いのがMRの辛いところではないでしょうか。

  • 医師に話しかけても無視される
  • 約束をすっぽかされる
  • 知識が足りないとイヤミを言われる
  • 人格を否定される

MRを使ってストレスを解消しているのではないかと思うくらい、医師から不当な扱いをされると、「MRなんて辞めてやる!」と思うのは当然です。

MRの悩み3:みなし労働で休日出勤も残業代もなかなかつかない

皆さんも同じ条件だと思いますが、MRの多くは「みなし労働時間制」で勤務しているのではないでしょうか。

タイムカードで勤怠管理をされている一般的なサラリーマンと違って、MRの場合は直行直帰になることがほとんどのため、「1日だいたいこれくらい働いていると思うので、これくらいの給与を支払っておきます」というみなし労働時間制が採用されていますよね。

でも、このみなし労働がMRにとっては天敵のような存在になっていませんか?

医師の都合に合わせて早朝に病院へ出向いて深夜まで待機していても、残業代や時間外手当が別につくことはない…。

SNSや個人のブログなどで、「MRのみなし労働は労基法違反じゃないの?」と声をあげるMRも少なくないため、皆さんの中にもみなし労働が原因で辞めたいと考えている人もたくさんいることでしょう。

MRの悩み4:定期的な転勤があって、マイホームを建てにくい

営業職に転勤は付きものといいますが、MRはその中でも群を抜いて転勤の多い仕事ですよね。

最近の製薬会社は、一昔前と比べて特に合併や統合が相次ぎ、全国のあちらこちらに転勤になることが多いため、特に家族を持つMRにとっては厳しい状況が続いているのではないでしょうか。

転勤のたびに子どもの転校、引っ越し、インフラの手続きなどを繰り返し、次にどこに転勤になるのか分からないためにマイホーム計画も立てられない…。

家族を連れて引っ越すわけにはいかないと判断すれば、ひとり寂しく単身赴任。へとへとになって帰って来ても、洗濯や風呂掃除は全部自分でしないといけない。

大手のメーカーほど定期的な転勤がともなうMRだからこそ、家族のいる人は特に辛い思いをして、辞めたいなと心底思ってしまいますよね。

MRの悩み5:MS(卸)との人間関係を築くのが大変

MR特有の関係性があるのが、MS(卸)との上下関係ではないでしょうか。

皆さんも「普通は卸のほうがメーカーよりも下手に出るはずなのに、なぜかMRのほうがMSから雑な扱いをされてる…」と思ったことがありませんか?

MSに気に入られないと、希望の価格で薬品等を卸してもらえなかったりするため、MSの機嫌を損ねないように神経を遣うのもMRの辛いところ…。

医師にも上司にもMSにも気を遣うMRの仕事は、ホントにストレスがたまり、神経をすり減らす日々で疲れますよね。

「MRを辞めたい!」から始める転職活動

高収入でやりがいがあるし、時間の融通もきくMRの仕事ですが、紹介してきたように辞めたいと考える理由もたくさんありますよね。

厳しいノルマや強いプレッシャー、1日中営業をかける毎日を、このまま年をとっても続けられるかどうか、不安になる人も多いのではないでしょうか。

厳しいMRの世界で生き抜いてきた皆さんなら、こんな転職先も考えられます。

MRから同じ業界・職種に転職するなら

今のMRの仕事がいくら辛くても、長年勤務してきた人ほど、業界や職種を変えることに抵抗を覚える人も多いのではないでしょうか。

そのような場合は、まず同じMRという仕事で、違う製薬会社を探すという方法があります。

でも、どんな製薬会社なら今よりも働きやすいのか、見極めるのは難しいですよね。

そこで、MRがMRとして他メーカーに転職する場合、あなたに合った良い求人を見つけるためには、製薬会社の基本が内資なのか、外資なのかをチェックすることが大切です。

内資の製薬会社は社内のコミュニケーションも重視

内資・外資によって企業の体質が異なるのは、体感している人も多いのではないでしょうか。

買収や合併などの繰り返しで、今や純粋な内資系製薬会社は少なくなってきています。

でも、内資は外資よりも営業成績だけではなく、社内外のコミュニケ―ション、上司との付き合いなどの数字では測れない面も評価しています。

その分、人柄の良さや社内の人間関係の良さが給与につながるという側面があります。

つまり、今の勤務先が結果ばかり求められている外資系の製薬メーカーの場合は、内資系に転職することで、結果がすべてというプレッシャーから解放されるかもしれないのです。

外資の製薬会社は実力主義で年齢関係なく出世できる

一方、外資系は実力主義です。

内資系のような社内の人間関係はともかく、結果(営業成績)さえ上げることができれば、あとは関係ないという世界。

そのため、自分よりもはるかに年下の社員が上司になる可能性も十分にあるのです。

ただ、社内の人間関係を構築するのが難しくて、逆に外で営業していた方がラク…という人は、内資よりも外資系の製薬メーカーに転職すれば、目に見える結果だけを残せば評価されるため、わずらわしい社内の人間関係に悩みたくない人にぴったりの求人を見つけられるでしょう。

MRから違う業種・職種に転職するなら

営業の底力が活きる!保険会社の営業職

何といってもMRの技術は、自社製品をプロモーションし、相手(医師)のニーズを把握し、商品をロジカルに説明できる点にあります。

皆さんがこれまで培ってきたその力は、一言でいえば「営業力」。

この営業力が活かされるのが保険会社の営業職です。

実際にMRでの営業力を活かすために、多くのMR経験者が保険の営業職に転職しています。

保険も薬品と同じように、顧客のニーズにあわせ、市場の分析を行い、わかりやすく丁寧な説明が必要です。

MRとして活躍してきた期間が長ければ長いほど、身についた営業力が活かせる転職先です。

MR経験者だからできる!医療系のキャリアアドバイザー

MRとして働いていると、医師だけではなく説明会などを通して看護師や臨床検査技師など、さまざまな医療関係者と関わる機会がありますよね。

転職を考えた時、やっぱり医療の世界から去る選択をすることが難しい人は、医療系人材サービス会社でのキャリアアドバイザーになるという選択肢があります。

医療の世界のさまざまな人と接することができたMRだからこそ、人と人をつなぐ人材サービスの仕事は、これまでのキャリアと、対人スキルを活かせる仕事です。

みなし労働とはサヨナラ!残業・転勤なしのWebマーケター

MRはマーケットの分析も仕事のうちですよね。

実は、その技術があれば、あの辛い残業、定期的な転勤とサヨナラできるって知っていましたか?

Webマーケターは、特定の企業に所属し、Webを通してPV数アップの要因を解析し、閲覧数の改善を目指す仕事です。

MRの中でも数字に強く、元々が理系の出身の人であれば、すんなりと転職できる人もいます。

しかもみなし労働時間制ではない企業がほとんどですから、残業すれば残業代が出て、企業の規模によっては転勤の心配もないというメリットが魅力的です。

MRからの転職体験談

MRから転職に成功した人は、どんな仕事にジョブチェンジしたのか気になりますよね。

そして、転職してよかった!と実感するのはどんな時なのか、3つの例を紹介します。

外資系MRから保険の営業職に転職(男性 当時30代前半)

収入の高さと、職業的なステイタスの高さからMRとして新卒から勤務してきましたが、担当していた医師との関係構築に悩んでいました。

営業成績も伸び悩んでいたとき、友人が勤務している保険会社の労働条件が【ノルマなし】【年間休日102日】ときいて、同じ営業なら保険のほうが、長期的に続けられそうだと思って転職しました。

保険会社の中でも法人営業なので、新規でかける営業は少なく、MRでの営業に比べたら、どんな取引先も神様のように優しく感じました。

年収は150万円ほど下がりましたが、長期的なスパンで考えたら、私には保険の営業の方がQOLを高く保てると思います。

外資系MRからマーケティング職に転職(女性 当時20代後半)

理系大学院まで出たのに就職浪人してしまい、大学院の先輩から紹介されたのがMRの仕事でした。

商品の知識を覚えることは得意でしたが、研究ばかりしてきたのでそれを医師に売り込むことができず、また頭を下げ続ける毎日に疑問がわいてきました。

入社して3年目で結婚し、入籍の事実を伝える前に会社から転勤の辞令が出たことが転職を考える大きなきっかけでした。

元々転勤が多いことは知っていましたが、将来的に子どもを産んで、まだ子どもが小さいうちに転勤があったらと思うと、とても家庭と両立することは難しいと考え、【転居をともなう転勤なし】の企業で、マーケティング職に転職しました。

MR時代から比べれば、年収は20%ほどダウンしましたが、本当に転勤もなく、また元来得意とする分析の仕事ができて、手ごたえを感じています。

内資系MRからCROのCRA(臨床開発モニター)へ転職(男性 当時30代後半)

私が内資系MRを志望したのは、大学で学んできた薬学の知識が活かせると思ったからです。

大学の同期のほとんどは、安定の調剤薬局へ就職していきましたが、元々チャレンジ精神の強かった私は、某内資製薬メーカーに大学2年次からインターンに通い、内定を勝ち取りました。

ところが、いざ働いてみると、MRは噂以上の激務であり、日々の接待や医師とのコミュニケーションに悩むことが多くなりました。

それでも待遇がよかったのと、学んだ知識が活かせることが原動力となって、新卒から10年はMRとして働いてきました。

転職を考えることになったのは、一緒に暮らしていた母が要介護の状態になったからです。

父は私が幼い頃に他界し、兄弟もいなかったため、「私がなんとかしなくては」という思いが強く、それに対してMRの時間拘束の長さは常軌を逸していました。

MRと同じように薬学の知識を活かせて、なおかつ介護のためにも時間を割ける仕事を探していたところ、CROのCRAとして働くことになりました。

直行直帰で外勤ばかりだったMR時代とは違い、CRAは審議資料を作成したり、臨床モニタリング報告書を作成したりする内勤もあります。

一方で病院等に伺って直接閲覧する外勤もあるので、メリハリをつけて仕事ができます。

出張はありますが、転勤もないため、自宅で訪問介護を利用しながら母の介護も無理なく両立させることができました。