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コンビニは24時間営業で利用するお客様にとっては便利で頼れるものですが、そのコンビニで働く社員の苦労はひとことでは言い表せないほどのものですよね。

多くのコンビニ社員がうつ病などで倒れていくなか、そうなる前に辞めたい!と考えているコンビニ社員の人は多いのではないでしょうか。

では、コンビニの社員がどんな理由で転職を考えるようになるのか?また、コンビニの社員から、どんな仕事に転職できるのかについても紹介していきます。

コンビニの社員を辞めたい人の悩み・理由

お店が24時間営業ということは、社員がガッツリ休めるわけもなく、世の中のいろいろなお客様がやってくるのでもめ事もあったりして…。

たくさんの人が当たり前に利用する場所だからこそ、コンビニの社員はこんな理由で「辞めたい!」と考えています。

悩み1:36時間連続勤務!バイトとはケタ違いの労働時間が辛い

コンビニのアルバイトをしたことがある人は多いと思いますが、アルバイトはきっちり出勤時間と退勤時間が守られていますよね。

でも、同じコンビニなのに正社員になると、労働基準法なんてどこ吹く風のように驚くべき長時間労働が待っていて、これだけでも辞めたいと思う人は多いでしょう。

ではなぜこんなに長時間労働になってしまうのか?それは、アルバイトに頼っている部分が大きいから、アルバイトが急に休むことになったり、急に辞めることになったりするという事態が発生しやすいからではないでしょうか。

普通のシフトなら、フルタイムのアルバイトと大差ない時間で帰れることもありますが、バイトが病気になった!採用して今日から来るはずのバイトが来ない!急にバイトがバックれた!などの緊急事態が発生すると、その穴埋めを正社員がしなければならず、36時間ぶっ通しで勤務した正社員もいます。

バイトだからと簡単に考えている学生も多いので、こんな事態が発生しやすく、コンビニの社員だけが痛い目に遭う…ホントにやってられないですよね。

悩み2:土日なんてない!365日24時間営業だから世の中の連休=稼ぎ時で辛い

ゴールデンウィーク、お盆、正月、クリスマス…世の中が休みでバカンスムードの時、コンビニは多忙を極めるので、普段よりもいっそう忙しくなりますよね。

冬のおでん70円セールや、ゴールデンウィークのおにぎり100円セールにお客様が殺到するし、世の中が土日でも祝日でも関係なく、むしろその期間のほうが忙しいコンビニの社員はホントに辛いですよね。

土日に予定を入れたくても入れられないので、家族や友だち、恋人などとも予定を合わせづらくて、休みの日は家でひとり…という人も多いのではないでしょうか。

悩み3:恐怖!ノルマノルマで店長やOFCからもお説教

コンビニの社員は、半年もすると「副店長」というポストがあてがわれて、一時は「役職がついた!」と喜ぶものの、役職がついたことで責任も重大になってしまうというもろ刃の剣が恐いですよね。

この副店長になってしまったコンビニの社員が最も「辞めたい!」と思うのが、OFC(店舗経営相談員)や店長からの“ノルマ達成のプレッシャー”ではないでしょうか。

よくコンビニで見かけるクリスマスケーキや恵方巻きには、実は店舗ごとの販売予約ノルマがあり、これが達成できなければ店長が自腹で買い取るという事態に追い込まれるので、店長も、OFCも必死に社員のお尻を叩いてきませんか?

店長が自腹を切るのはかわいそうだし、かといって地区によっては「クリスマスケーキ完売」などというムチャぶりをされて(そもそも来店者数が少ないのに!)、本当に辛いですよね。

「コンビニの社員を辞めたい!」から始める転職活動

時間拘束が長くて、土日勤務は当たり前のコンビニの社員の仕事を辞めたい!という人は多いでしょう。

でも、「コンビニの社員を辞めたい」と思っても、どうしてもコンビニの社員になりたい!と思ってなっている人は少数派であり、消去法で職業選択した結果、仕方なくコンビニの社員をしている人も多いのではないでしょうか。

そのような場合、「コンビニの社員から、転職できるところはないのでは…」と不安になりますよね。

では、コンビニの社員から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

同じ業界・職種への転職

直営店からオーナー店へ転職する

コンビニには、本部が直接経営している「直営店」と、フランチャイズに加盟している店の本部に属さない人が“個人オーナー”として経営する「オーナー店」とがありますよね。

あなたが現在直営店にいて、紹介してきたような悩みを抱えている場合、オーナー店に転職することで悩みを解決できるかもしれません。

直営店は他店舗の見本となるよう、ルールが厳しく、自由度が低いものですが、オーナー店はオーナーによってその自由度がかなり異なります。

シフトを組む際にも意見できるようなオーナー店に転職すれば、もう辞めたいと思いながら働く必要はないでしょう。

忙しさが悩みなら!住宅街のコンビニに転職する

繁華街のコンビニほど忙しい店舗はありませんよね。朝から晩までひっきりなしにレジ打ち、暇をみて品出し、清掃、発注…と、忙しさのピークが長時間続くので、休めない…と悩んでいませんか?

忙しいことが理由で辞めたいと思っているなら、繁華街ではなく、閑静な住宅街にあるコンビニに転職することをおすすめします。

来店する客層も異なれば、来店者数も繁華街に比べて極端に少ないため、少なくともレジ打ちの忙しさからは解放されます。

今とは違う業種・職種への転職

百貨店の販売職

意外にも、有名百貨店では定期的にキャリア(中途)採用が行われています。同じ販売職として、職場を百貨店にかえるだけで、残業少なめ、ノルマなしというように、かなり働きやすい環境になります。

また、コンビニの社員時代に培った販売の経験やスキルが活かせるというのも魅力的です。

ホームセンターのフロア担当

そもそも販売職に疲れた…今後は黙々と作業をしたい!と思った場合は、さまざまな生活用品などを取り扱っている大手ホームセンターをおすすめします。

ホームセンターでの中途採用枠も定期的にあり、ほとんど定時で帰宅できるため、コンビニ社員時代のような長時間労働を強いられることもありません。

ホームセンター人気が高まっている現在、コンビニの社員から転職を目指す人が増えてきています。

一発逆転!公務員の社会人経験者枠

体力が続かなければ、いつ倒れるかわからないようなコンビニの社員にとって、やっぱり何よりもほしいものは「安定」「休み」ではないでしょうか。

これが両方かなえられるのが、公務員の社会人枠です。一般行政職に限定され、募集をかけているのは一部の自治体に限定されますが、採用されれば定年まで給与は算定表を基準に上がり続け、ノルマは皆無で土日・祝日は休み、さらに残業もほぼありません。

コンビニの社員からの転職体験談

コンビニの社員ではキャリアも積めていないし、転職に有利になるものは何もない…こんな状態で本当に今さらコンビニ以外の仕事にチャレンジできるのか?とても不安になりますよね。

でも、実際にコンビニの社員からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。

コンビニの社員からドラッグストア販売員に転職(男性 当時30代前半)

大学を出て、就活をまったくしてこなかったので、すぐに入社できると噂のコンビニ店員になってから、ものすごく後悔しました。

小売業が縮小していること、お客様からの要望は大きくなる一方なこと、24時間年中無休のコンビニでまともに休めるわけがないこと、なにも考えずに就職したので、こんなに激務だとは思ってなかったのです。

本気で転職を考えていたので、思い切ってコンビニを辞めて、失業手当をもらいながら登録販売者の資格を取りました。

資格を持って、仕事について真面目に考え、福利厚生もしっかりしているドラッグストアの販売員に転職できました。

変わらず土日の出勤はありますが、資格手当も出るし、何よりコンビニと違って「閉店時間」があるので、気分的にも体力的にも楽になりました。

コンビニの社員から高校の常勤講師へ転職(男性 当時20代前半)

大学で経済の教員免許を取得し、高校教諭になることを目指していたのですが、採用試験にことごとく落ちるということを数回繰り返し、食いつなぐためにコンビニの社員になりました。

直営店だったので色々とルールも厳しく、正直コンビニをなめていたと思いました。それからも採用試験には落ちて、ようやく専任教員ではなく、常勤講師として採用されました。

常勤なので面倒な人間関係に巻き込まれることもなく、土日も祝日も、授業のない日は完全に休みなので、いかに恵まれているかを実感できます。早く専任教員になれるよう、働きながらもさらに勉強をがんばっています。

コンビニの社員から運送会社の事務職へ転職(女性 当時20代後半)

コンビニの社員として5年ほど勤務して、結婚を機に県外に引っ越すことになり、同時にコンビニも退職しました。

引っ越し先にも勤務先と同じ企業が運営しているコンビニがありましたが、接客業にも疲れていたので、まったくこれまでとは違う事務職に就きたいと思い、今の会社に転職。

正社員ですが、お茶出し、電話応対、伝票整理などの事務処理の他には仕事がなく、9時から17時で昼休みが60分というホワイトぶりで、前職の激務が嘘みたいです。

思い切ってまったく違う業界にチャレンジしてよかったと思っています。