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最近のスーパーは深夜営業だけではなく24時間営業のところも増え、スーパーで働く社員の苦労は耐え難いものがあるのではないでしょうか。

多くのスーパー社員は、入社して数年で「辞めたい!」と思い、実際に退職してしまう人も多いため、スーパーは常に人員不足で苦しんでいます。

「いやいや、社員だって辛いよ…」と思っているあなたは、転職を考える時なのかもしれません。

ここでは、スーパーの社員がどんな理由で転職を考えるようになるのか?また、スーパーの社員から、どんな仕事に転職できるのかについても紹介していきます。

※「スーパーへの転職を考えている」という方は、スーパーマーケットに転職したい人必見!仕事内容や求人選びのポイントなどを解説をご覧ください。

スーパーの社員を辞めたい人の悩み・理由

スーパーは毎日たくさんの人が利用し、レジのセルフ化、袋詰めサービスなどさまざまな工夫が行われていますが、それでもスーパーの社員は苦労が絶えませんよね。

ただでさえ厳しいと言われている小売業の中で働くスーパーの社員はこんな理由で「辞めたい!」と考えています。

悩み1:とにかく1日中立ちっぱなし!体力が続かなくて辛い

スーパーの社員の仕事は、本部のバイヤーなど一部の社員を除いて、常に立ったままの作業を行っているため、終業時間にはフラフラ…という人も多いのではないでしょうか。

スーパーの社員は、開店前からずっと作業場で作業をしているか、売場で品出しをしたり、商品のメンテナンスを行ったり、レジのバイトが少なくて混雑していれば補助にまわったりと、どの仕事になっても1日中立ちっぱなしで、ホントに足腰が持たないですよね。

休憩中にやっと座れたと思ったら、他の社員やバイトのおしゃべりがうるさくて全然休めない…。
本当は仮眠したいけどうるさいから、わざわざ自分の車に行ってひと眠りしている人もいます。

悩み2:長時間拘束なのに給料が安い

スーパーの社員は、求人票では「実働8時間」などと記載されていますが、拘束時間自体は12時間からなんと18時間と、かなりの長時間拘束で、ホントに疲れますよね。

しかもこの拘束時間のうち、ほとんどがサービス残業だから、たまったものじゃありません。一部のスーパーの社員では、サービス残業だけで月に100時間もいったというブラック具合にほとほとあきれます。

これだけ拘束しているのだから、給与も結構もらえるのか…と思いきや、スーパーの社員の年収は平均で450万円と、決して高くはありません。

この年収で、サービス残業が当たり前なので、「割に合わないな」と感じて転職してしまう人が多いのです。

悩み3:辛さをなめあう社内恋愛が横行して、雰囲気が悪い

長時間労働、サービス残業当たり前という過酷な労働環境にいると、一緒に働いている社員同士は、同性なら悪口の言い合いに、異性なら恋愛の対象になりやすくなっていませんか?

スーパーの社員とアルバイトの不倫、スーパーの社員同士の浮気・恋愛関係は、スーパーの社員あるあるではないでしょうか。

その関係が良好なうちはまだいいのですが、関係が悪化した場合はスーパーの雰囲気が最悪になって、「こっちは関係ないじゃん!勘弁してよ~」と思ってしまいますよね。公私混同はやめてほしいものです。

「スーパーの社員を辞めたい!」から始める転職活動

時間拘束が長くて、土日勤務も当たり前のスーパーの社員の仕事を辞めたい!という人は多いでしょう。

でも、「スーパーの社員を辞めたい」と思っても、特に資格を持っている人以外は、次の転職がうまくいくかどうか、不安になることでしょう。

では、スーパーの社員から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

他のスーパーに転職するなら…

スーパーの規模が小さい店舗に転職する

現在勤務しているスーパーの規模が大きい場合、広いフロア、とんでもない数の来客数、ノルマなどで苦労している人が多いでしょう。

そのような場合は、スーパーの規模が小さい、具体的には個人経営のスーパーに転職するという手があります。

売り場も小さく、商品の取扱の範囲も狭いので、業務内容はかなり削減され、忙しさや体力の消耗は緩和されるでしょう。

競合店の少ない地域のスーパーに転職する

よくテレビでも「スーパー激戦区で激安合戦」が話題になり、先日はついに野菜を1円で販売したスーパーが独占禁止法にひっかかり、公正取引委員会から警告を受けるという事件がありました。

激戦区では、「あのスーパーにだけは負けない!」というプライドから、スーパーの社員も巻き込むため、仕事量・残業量がハンパではありませんよね。

もう戦いには疲れた…という場合、競合店が近隣にあまりない地域のスーパーに転職しましょう。ノルマ自体はあるものの、他社同士のし烈な争いからは解放され、仕事量も減少します。

今とは違う業種・職種へ転職するなら…

食品の卸売業

それまで取引先だった食品の卸売業に転職する元スーパーの社員はたくさんいます。小売業界で生きてきた人にとって、まったくの異業種への転職に抵抗がある人も多いからです。

卸売業では、メーカーや生産者とスーパーをつなぐ役目を果たしますが、新規開拓や納品する商品を増やすことができれば、卸売業でも年収800万円を叶えている人もいます。

一般企業の経理

元々レジ打ちなどが得意という理由などでスーパーの社員になった人の中には、簿記検定を持っていたり、電卓検定を持っている人も多いものです。

数字に強いスーパーの社員なら、一般企業の経理担当事務職という選択肢もあります。どこの業界でも経理は重宝されるため、転職先に困ることはないでしょう。

また、経理は銀行などに出向くことはあっても、基本的にデスクワークですから、スーパーの社員のように1日中立ちっぱなしということはありえません。

コンビニのOFC(店舗経営相談員)

スーパーの社員は、日々数えきれないほどの品数の食品や日用品を取り扱っていることから、小売業に知らないうちに精通していたということがあるでしょう。

そのスーパーで培ったスキルを活かして、コンビニのOFCになるという選択肢もあります。コンビニのOFCは、フランチャイズのコンビニの店舗をまわって、取扱商品や接客などについてコンサルティングを行う仕事です。

年収は平均で500万円ほどですから、スーパーの社員よりも少しですが年収がアップするのも魅力的です。

スーパーの社員からの転職体験談

スーパーの社員の期間中、特に資格をとったわけでもないし、キャリアも積めていないし、転職に役立つスキルがなくて自信がない…こんな状態で本当に今さらスーパー以外の仕事にチャレンジできるのか?とても不安になりますよね。

でも、実際にスーパーの社員からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。

スーパーの社員から専門学校の事務職に転職(女性 当時30代前半)

高校を卒業して、これ以上勉強するのがイヤだったので、進学せずにスーパーの社員になりました。

20代の頃はまだよかったのですが、30代にもなると連続の立ち仕事がきつくなり、また「この仕事を一生していくのは、体力的にも精神的にも無理だ」と思い、今度はデスクワークがメインのところがいいと思ったので、事務職に転職しました。

現在は、ある専門学校の経理として働いています。年収は20%ほど下がりましたし、新しい仕事を覚えるのは大変でしたが、日曜や祝日は必ず休めるし、残業がまったくないので、とても働きやすいです。

30歳を過ぎても続けられる環境に転職できてよかったと思います。

スーパーの社員から食品卸売業へ転職(男性 当時20代後半)

スーパーの社員を辞めようと思ったのは、うちの店の社員やパートには女性が圧倒的に多くて、パワーバランスが完全に狂っていたからです。

社員よりもベテランのパートのおばさんのほうが立場が上で、いろいろと指示されているうちに、「なんで無理してここで働く必要があるんだろう?もっと自分に合った仕事があるんじゃないか」と思って転職しました。

今はスーパーの社員時代にお世話になった卸売業の会社に転職し、さまざまな地域に野菜を卸しています。卸先を新規開拓すればかなりの月収になりますし、なにより社員の男女比がちょうどいいので、もめごとも起こりにくく、労働環境にも恵まれています。

スーパーの社員からチャイルドタクシーの運転手へ転職(男性 当時30代後半)

スーパーの社員の仕事は長時間立ちっぱなしで確かにきついことには違いがないのですが、人間関係も特に苦労していませんでしたし、何事もなければ働き続けていたと思います。

ただ、30を過ぎて体は正直だったのか、椎間板ヘルニアを患い、家族と医師からしばらくの休養を余儀なくされ、やむなく立ちっぱなしが多いこの仕事はやめることになりました。

退職してしばらくは保険などで食いつないでいましたが、高校の頃に取得した漢字検定の資格くらいしかないので、次の転職先も見つからないのではないかと思っていました。

そんなときに、タクシードライバーの求人を見て、子ども専門のタクシー運転手の存在を初めて知りました。入社後に会社の援助もあって二種免許を取得し、今は子どもの塾の送り迎えなどの仕事をしています。

立ちっぱなしから座りっぱなしへ、結構なギャップのある転職ですが、労働時間は自分である程度決められるので、拘束時間もスーパーよりかなり短く、働きやすいです。