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きれいにメイクをして、きっちりとしたスーツに身を包んで働く美容部員の仕事は、メイク好きの女性なら一度は憧れる仕事ではないでしょうか。

しかし、実際に働いてみると、その激務っぷりに入社早々「辞めたい!」と思う人も多いものです。

ここでは、美容部員ならではの悩みと、美容部員からの転職先はどんなところがあるのかについて紹介していきます。

美容部員を辞めたい人の悩み・理由

新作の化粧品のサンプルがもらえたり、高い美容液の現品を新作発表会でもらえたり、メイク好きにとってはメリットもある美容部員の仕事は、特に資格がなくても始められる仕事でもあるため、女性に人気の仕事ですよね。

でも、実はこんな悩みを抱えながら笑顔で出勤している人がたくさんいるのではないでしょうか。

悩み1:月に美容液100本!?実現不可能なノルマがプレッシャーで辛い

美容部員といえばきこえはいいものの、実際は化粧品の営業という実態ですから、上から設定されたノルマをこなすことが目標となり、そのノルマのレベルがハンパじゃなくて大変ですよね。

メーカーが推している新作の化粧品は、力をいれて開発しただけにノルマの数も多く、ラインごと一新されたものについては月に100本売上あげろ!(個人で!)というくらい、かなりのきついノルマが与えられませんか?

上も実現できるとは思ってないかもしれませんが、実際売り場の先輩からも風当たりが強く、毎日が「今日はどれだけ売れるかな…」というプレッシャーで大変ですよね。

悩み2:「お似合いですよ~」という嘘をつくのに耐えられない

本当に似合う人もいれば、素肌や逆に何もしないほうがキレイに見える人がいても、打売り上げのためにとにかく褒める!のが美容部員の鉄則ですよね。

高校生の来店があると、心の中では「メンソ〇―タムでもぬっとけ!」と思いながら、「とってもよくお似合いですよ~」と嘘をつきながら仕事をするのは、ストレスがたまりますよね。

悩み3:ヒールで立ち仕事!地味に辛い体勢でのメイクが辛い

美容部員の仕事は、基本的に立ちっぱなしなので、地味に足・腰への負担が積み重なって疲れがたまってしまいませんか?

若い頃ならまだいいけれど、ある程度年を重ねると、腰をかがめてお客様の目線に合わせてメイクをするのが負担になって大変ですよね。

ブランドによってはヒールの高さまで決められているお店もあり、足のむくみを闘いながら働く美容部員の苦労は、見た目以上なのではないでしょうか。

「美容部員を辞めたい!」から始める転職活動

キャリアとして、40歳・50歳になっても美容部員の仕事をしている自分の姿がイメージできないから、転職したい…。

でも、「美容部員を辞めたい」と思っても、何の資格もなく美容部員になった人は、メイクの仕事以外に自分に何ができるのか不安になりませんか?

では、美容部員から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

同じ業界・職種への転職

ドメスティック・ブランドに転職する

現在勤務しているのが外資系のメイクブランドの場合、人材教育にあまりコストをかけないため、接遇がひどいと思いながら働いていませんか?

客として外資系ブランドに行くとよくわかりますが、客によって態度を変えたりする傾向があり、それがブランド内の人間関係の悪さに影響していることがよくありますよね。

人間関係でモメたくない!という場合は、国内系のドメスティック・ブランドに転職することをおすすめします。

最初の研修期間に人間関係の厳しさについて学び、接遇についてもきっちりと勉強するので、ブランド内の人間関係が外資系ブランドよりも良い傾向にあるからです。

店長職に挑戦してみる

美容部員の月収は手取りで15万円というところもあるくらい、かなり低いのが悩みですよね。年収の低さが原因で転職を考えているなら、店長職にキャリアアップしてみるという選択肢があります。

もちろん試験がありますが、クリアすれば年収は30%ほどアップするため、転職の原因となるような定収入からは脱出できます。

今とは違う業種・職種への転職

メイクスクールの講師

現在、個人経営でもメイクレッスンを行っている会社がいくつも誕生しています。そのようなスクールの講師として活躍することもできます。

講師の場合、商品を売るというよりも、メイクの技術を売ることが目的となるため、ノルマもなく、生徒も「教えてもらう」という姿勢で来るため、ストレスはあまり感じずに働くことができます。

化粧品の企画営業

美容部員として実際に現場で働いた人の中には、総合職として中途採用試験に応募し、営業職にキャリアアップする人もいます。

コスメを実際に使ってメイクしていた実績と、お客様からのニーズの両方を把握しているために、志望動機も書きやすく、転職が成功しやすいのが特徴です。

携帯電話・スマホの販売職

化粧品の販売で培った「モノを売る技術」を活かして、携帯電話やスマートフォンの販売職に転職することもできます。

店頭対応の場合、きれいにメイクをしてきっちりと制服を着こなす姿は美容部員と共通するところもあり、採用されやすいのです。

1日中立ち仕事ということもなく、最新機種に触れながら仕事ができるというメリットも魅力的です。

美容部員からの転職体験談

メイクする仕事は好きだし、これからも続けたい。でも、まわりを見渡してみると、ある年齢から上の人はいなくて、このまま同じ仕事を続けるのが不安…という人は多いでしょう。

それならいっそのこと、まったく違う業種・職種に転職して、年齢を気にせずに安心して働けるところを探したほうがいい!と思いませんか?

実際に、美容部員からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。

美容部員からカルチャースクールの講師に転職(女性 当時30代前半)

専門学校を卒業してから、ずっとメイクの仕事をしてきました。

でも、務めていたブランドでは35歳を過ぎると肩をたたかれるという噂があって、その前に年齢を気にしないで働ける職種にかえていったほうがいいだろうと考えて、転職しました。

今は週に5日、2つのカルチャースクールを掛けもちして、年齢にあったメイクの講座を開いています。

正社員ではないものの、年収は美容部員の頃よりも少しよくなったので、結婚や子育てにも対応できる今の仕事が気に入っています。

美容部員から美容系記事のフリーライターへ転職(女性 当時30代後半)

ドメブラの美容部員として10年勤め上げ、そろそろ居心地も悪くなってきた(まわりには私のような年齢の社員はいなかったので)ので、容姿がかわっても続けられる仕事としてライターを選びました。

美容の成分やお手入れ方法については専門知識があったので、クラウドソーシングでライターの仕事をもらい、そこから実績を積んで、今は某有名サイトの記事も作成しています。

記事単価は依頼される媒体や企業によってさまざまですが、1日執筆する時間を8時間と決めて働いている今は、年収500万円と、美容部員の頃よりもかなり稼いでいる実感があります。

ただ、あくまでもフリーランスですから、いつどうなるかわからない不安はありますが、知識は年齢に関係がないので、最新の知識や情報を仕入れながら頑張っています。

美容部員からネイルアーティストへ転職(女性 当時20代前半)

美容部員になって、立ちっぱなしだし、客対応が思っていたよりもきつくて、1週間で辞めたい!と思っていたところ、先輩からのいびりが始まって、耐えられずに1年で退職しました。

知人がネイル専門店を開業するので、手伝ってくれないかと声をかけられ、ネイルも趣味の範囲で得意だったので、資格をとって転職しました。

美容部員とお給料はそんなに変わりませんが、基礎化粧品・メイク道具・コスメとたくさんの種類を販売していた美容部員に比べて、今はネイル1本に特化しているので、仕事もしやすくなりました。