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宿泊施設に飲食店、アパレルショップなど、接客業として働いている人は毎日辞めたいと思いながらも我慢して働いていませんか?

接客業は向き・不向きの大きな仕事であるだけに、向いていない人が就職したり、向いているのに環境が合わなかったり、ブラックすぎて辞めたいと思う人も多いのではないでしょうか。

ここでは、接客業ならではの悩みと、接客業からの転職先はどんなところがあるのかについて紹介していきます。

接客業を辞めたい人の悩み・理由

お客様と直接関わる接客業の仕事は、毎日いろんな人とかかわるため、お客様の数だけ悩みがあると言っても過言ではありませんよね。

実際にこんな悩みを抱えながら出勤している人がたくさんいるのではないでしょうか。

悩み1:休みが不規則だから、土日はたいてい出勤

接客業の多くは、ほとんどの人が休みとなる土日が書き入れ時になることが多く、土日の休みは年に数えるほどで、平日に休みがあることのほうが多くありませんか?

また、同じ接客業でもホテルや旅館に勤務している人は、夜勤が発生するため、朝方まで働いてその後は早出というように、生活のサイクルが乱れて体調を崩しがちですよね。

家族や友達が土日週休2日で休みだと、自分だけが予定が合わずに旅行に行けなかったり、金曜や土曜に誘われて飲みに行っても翌日に自分だけが仕事で思い切って飲めない…途中で帰らないといけない…こんな悩みも積み重なれば大きな悩みになって辛いところです。

悩み2:世の中いろんな人がいるから…直接お客様に関わる仕事が辛い

接客業の悩みの中で大きいのは、「お客様」自体ではないでしょうか。元々は“人と話すのが好きだから”という理由で始めた人でも、クレーム対応や常識の通じないお客様の相手をしているうちに転職を考える人は多いでしょう。

アパレルなら無理な返品(もう自宅で着ているのに、イメージと違ったというような理由で返品してくる)、飲食店ならメニュー表と実物が違うから「お金を払わない!」というお客様…。

本来なら店長などの役職の人が出てきて謝らなければいけないのに、面倒くさいからという理由で出てこない…結局接客業の中でも、直接お客様対応をしている人が一番精神的にキツくないですか?

悩み3:性格的に向いてなくて辛い

服が好きだからアパレル店員になって接客業をしているけど、正直性格的には人と話すのが得意じゃなくて、辛い…。

医療事務って、事務職だから接客じゃないと思ってたけど、電話応対や院内の案内・クレームなどもきて、結局接客業になってて辛い…。

こんな悩みを持っていませんか?接客業の中でも、サービス業、小売業、飲食業などによって異なりますが、人と接することがそもそも辛いのに、業界に憧れて入って結果的に接客業になってしまった!という人は、理想と現実のギャップに苦しんでいる人が多いのではないでしょうか。

こんなに辛い仕事なのに、年収が低い

接客業は激務で薄給ということをよく耳にしますが、精神的に負担が大きくて、業種によっては肉体労働もともなう接客業の平均年収は200~500万円と、かなりの開きはあるものの、決して仕事に対して「高い!」と言える賃金ではありません。

立ち仕事、不規則な労働時間、減らない残業、悪質なクレーマー対応…。仕事内容は激務なのに、こんなに給料が低ければ、辞めたい…と思うのも当然です。

「接客業を辞めたい!」から始める転職活動

いろんなお客様の対応をして、クレームの処理まで引き受けて、本来の業務もこなさなければいけない接客業の仕事は、本当に辛いですよね。

では、接客業から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

他の接客業への転職

高級料亭に転職する

同じ接客業の中でも、活躍する舞台を変えるだけで労働環境はよくなるものです。たとえば現在ホテルや旅館で接客業をしている人は、料亭に転職することをおすすめします。

ホテルや旅館の場合、365日年中無休の宿泊施設が職場なわけですから、当然土日や祝日、昼も夜も関係なくシフトが組まれます。

一方で料亭は昼出しがあったとしても、料理人よりも勤務時間が短く、夜勤が発生することはありません。

さらに日曜や祝日にお休みという料亭は多いですから、家族や友人とのスケジュールを合わせやすくなるというメリットもあります。

医療事務に転職する

たとえば飲食業などは、四六時中接客が必要な仕事ですが、医療事務という接客業に転職するという選択肢があります。

医療事務は、病院の規模にもよりますが、総合病院なら来院者の対応、電話応対程度の接客に限られていて、あとはひたすら診療報酬などの事務作業がメインとなる特殊な接客業です。

診療所などの規模が小さな医療機関であれば、接客する時間も多くなりますが、大きな病院ほど医療事務に求められる接客業務は少なくなる傾向にあります。

今とは違う業種・職種への転職

一般企業の事務職

接客業から転職してよかった!と思える満足度の高い転職先NO.1は、やはり事務職です。接客業でほとほと対人の仕事に疲れた…と思って転職した人ほど、事務職のもくもくと作業に取り組む仕事、その日のノルマを気にせずに迎えられる朝などに満足感を感じています。

どのような企業の事務職かにもよりますが、一般的な会社は土日や祝日は休業していることが多く、接客業のように年中無休というわけではないため、年間休日も120日以上の求人がザラに見られます。

製造業

対人の仕事に疲れたという接客業の人に向いているもう1つの転職先は、製造業です。「対人」から「対物」の仕事になるため、1日中作業に集中しているうちに終わっていた…という点が対人ストレスとは無縁なので人気です。

ただし、製造業の場合は無資格だとあまり高い賃金は期待できないため、若年層の場合は未経験求人に応募し、会社に育ててもらうという感覚で転職すれば、将来的には年収アップが期待できます。

トラックの運転手

仕事中に最も「ひとり」になれるのが、ドライバーの仕事です。その中でもタクシーは結局お客様に話しかけられれば接客業となりますが、トラックの運転手はずば抜けて単独行動の多い仕事です。

荷物の積み下ろし時には会話は避けられませんが、ほんの一瞬ですし、荷物の積み下ろしだけの関係なので人間関係が悪化することもなく、お互いにサバサバした関係でいられます。

さらに荷物を積んでしまえば、あとはトラックの中では自分ひとりですから、好きな音楽を聞いたり、ハンズフリーで電話したり、好きなことをして目的地まで過ごすことができます。

これで月収が30万円~ですから、接客業で辛い思いをしている人にとってはとてもよい転職先だといえるでしょう。

接客業からの転職体験談

人と会話することは好きだけど、収入に満足できない…時々来るめちゃくちゃイヤな客がものすごくストレス…いい加減に土日に休める仕事がしたい…という人は多いでしょう。

とはいえ、接客業は特に必要な資格もなくできる仕事が多いため、個人的にキャリアアップ・スキルアップを図ってこなかった人は「今さら接客以外の仕事なんてできるかな…」と不安になっていませんか?

でも実際に、接客業からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。

接客業から事務職へ転職(女性 当時20代後半)

高卒で、高校の時にアルバイトをしていた飲食店の店長から「お前なら社員にしてやる」と言われて、就活もしなくていいなんてラッキー!ぐらいに思って就職。

でも、バイトと社員では労働時間がまったく違って、残業も多いし、変な客の相手はたいてい社員に任せられるので、これじゃ長くは続けられないなと思い、転職しました。

まだ年齢も若かったので、年齢制限にもひっかからずに某食品関連会社の事務職に採用してもらって、あまりの仕事のラクさに「これでお給料もらっていいの?」と悪い気がしたくらいです。

たぶん同じ事務職でもキツい職場もあると思いますが、私の転職先は電話応対もしなくていいし、延々とデータを打ち込んで、たまに備品の買い出しなどをしています。

外出とデスクワークのバランスがいいので、暗い感じになることもなく、早いうちに転職して本当によかったです。

接客業からトラックのドライバーへ転職(男性 当時30代前半)

旅館でフロント係として働いてきましたが、当時お付き合いしていた女性と結婚の話が出て、その時に相手のご両親から「一生接客業で生きていくのか」「休みが合わないけど、どうするのか」などと質問され、自分でも考え直すきっかけになりました。

集配のトラックドライバーに転職したのは、求人に土日休みの文字が出ていたからです。幸い大型免許は持っていたので、すぐに働くことができて、実際に転職してみて自分がどれほどストレスの多い職場で働いていたのかを実感しました。

基本的に荷物を運んでいる間は人と接しないので、対人的なストレスはほぼありません。また、求人通りに土日が休みなので、妻とも休みを合わせて近場で温泉旅行に行って気晴らしもできます。

接客業から幼稚園の経理に転職(男性 当時30代前半)

商業高校を出て、某レンタルビデオショップの社員として接客業に携わってきました。ネットで検索するとすぐにヒットするくらい、前職の社員の仕事はきつく、クレーマーの対応も社員が行うため、精神的に疲れてしまい、転職することにしました。

幼稚園の経理の仕事に転職したのは、自分にも子どもがいて子どもが好きなのと、商業高校時代に取得していた日商簿記2級の資格を活かして転職できると思ったからです。

結果的によかったと思うのは、前職は休みが不規則でサービス残業も当たり前だったのですが、幼稚園は基本的に土日や祝日は休みで、お迎えの時間も早いので残業もないことです。

行事が土日にあっても、経理担当は無関係なので出勤しなくてもよく、正直経理の仕事もかなりラクです。

年齢を重ねてもやっていける仕事ですし、自分の裁量で仕事もできるので、接客業から転職してよかったと感じています。