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国内旅行業務取扱管理者は、国内の旅行が立案したプラン通りに実施され、かつ参加者が出発から帰着まで安心して過ごせるように管理・監督する役割があります。

今回は国内旅行業務取扱管理者の資格を活かして転職したいという方にアドバイスします。

国内旅行業務取扱管理者の資格を活かせる職場の求人傾向

国内旅行業務取扱管理者は旅行代理店向けの資格と思われがちですが、それ以外にもさまざまな職場で活かせます。どのような職場で活かせるのか、求人の傾向を順に説明していきましょう。

旅行会社

旅行会社は、国内旅行業務取扱管理者を必要とする職場の一つです。最も一般的な求人といえるでしょう。

旅行業法によって、各事業所には旅行業務取扱管理者の有資格者を1名以上配置するように定められています。10名以上の事業所では2名以上配置しなければなりません。

従って、資格を持っている人は転職に有利になります。

各店舗のカウンターで業務を行う他、法人へ営業を行う、パッケージツアーの企画をつくるなどの業務があります。

月給は企業により差があり、16～35万円程度となっています。

公共交通機関

旅客船を運航している船舶会社や航空会社などの公共交通機関にも、国内旅行業務取扱管理者を求める職場があります。

旅行には公共交通機関が使用されることも多いです。季節によって乗船率や搭乗率は大きく異なりますが、乗客が少ないからといって運航経費が大きく下がるわけでもありません。

このため閑散期の利用率を上げる等の目的で、自社の交通機関を主に用いた旅行プランをつくり、販売する企業も少なくありません。

この企画をつくる仕事に、国内旅行業務取扱管理者の資格が役立ちます。

Webやパンフレット等で個人客向けに販売する他、企業に営業する場合もあります。

求人の内容は企業により差が大きく、月収20～40万円程度となっています。

チェーンホテル

ホテルの中でも全国展開しているチェーンホテルの中には、国内旅行業務取扱管理者を求める職場もあります。

チェーンホテルでは旅行会社や航空会社等の公共交通機関と提携して、自社ホテル専用のパッケージプランを作成している企業もあります。

特に閑散期の稼働率を上げるために重要な仕事であり、国内旅行業務取扱管理者の資格を活かせます。

また、ホテルは宿泊客に快適に過ごしてもらえるよう、特に気を遣わなければならない職場です。

宿泊に満足したかどうかは旅行の満足度に大きく影響しますので、その点でも国内旅行業務取扱管理者の資格を活かすことはできるでしょう。

月給は企業により差があり、20～30万円前後です。

社会人向けの研修を行う企業

研修の中には、宿泊や旅行を伴うものがあります。

このような研修の期間中は、受講者の安全と研修に集中できる環境づくりをしなければなりません。研修のスケジュールに無理がないか検討する必要もあるでしょう。

もちろん、研修会場や研修期間中の食事等の手配も必要です。場合によっては遠方からの受講者のため、チケットの手配も必要かもしれません。

このような仕事は、旅程管理の一つといえるでしょう。パッケージツアーの中身が研修に置き換わっただけと考えることができます。

そのため、国内旅行業務取扱管理者の資格を活かせる仕事です。月給は25万円前後です。

旅行業界向けの専門学校

専門学校の中には、旅行業界に就職することを目的としたものもあります。カリキュラムも旅行についての知識や技能を身につけられるように特化されています。

このような職場でも、国内旅行業務取扱管理者の資格を活かすことができます。旅行業の専門家として実務経験を活かしながら、さまざまな視点から講義を行うことができるでしょう。

月給は30～40万円前後です。

国内旅行業務取扱管理者の資格を武器に転職を成功させるためのポイント

国内旅行業務取扱管理者が活躍できる職場はたくさんあります。しかしこの資格を武器に転職をめざす場合は、いくつか工夫が必要です。そのポイントをみていきましょう。

実務経験を積極的にアピールしましょう

国内旅行業務取扱管理者は転職に有利になる資格ですが、実務経験と組み合わせることで、選考をより有利に進めることができます。特に旅行代理店等、旅行に関する実務経験は積極的にアピールすることが大切です。

また国内旅行業務取扱管理者が活躍できる職場は、サービス業が多くなっています。そのため、顧客対応を行った経験もアピールポイントとなります。

あなたの経歴を棚卸しして、アピールできる実務経験は漏らさず応募書類に記載しましょう。

他の資格も忘れずに記載を

国内旅行業務取扱管理者の資格を活かして転職したいとお考えの方は、他の資格をお持ちの場合も多いでしょう。

旅行関係の資格はもちろん、語学や介護など、一見旅行に関係の無い資格であっても役に立つ場合があります。

お持ちの資格をすべて記入する必要はないこともあるかもしれません。しかし、少しでも旅行に関する接点がありそうならば、迷わず記入することをおすすめします。

応募する職種が未経験の人へのアドバイス

国内旅行業務取扱管理者の資格をお持ちの方の中には、これまで経験したことのない業界や職種に応募する方もいるでしょう。どのような点に注意すると良いでしょうか。

この資格を活かせる仕事はさまざまです。ターゲットも個人と法人など違いがあり、仕事内容も大きく異なります。そのため、応募先の仕事内容をよく調べておくことが大切です。

また、転職先によってはお盆や大型連休、土日といった多くの人が旅行する時期に休みが取れないこともあります。あなたが求めるライフスタイルや家庭事情も考慮して、転職先を選ぶことが大切です。

まとめ

ここまで、国内旅行業務取扱管理者を活かせる仕事について説明してきました。思ったよりも多くの転職先があることに気づいた方も多いのではないでしょうか。

国内旅行業務取扱管理者は旅行代理店に就職することが多く、その他の企業からは募集自体があまりないかもしれません。

しかし、幅広い業種の企業から募集がされていますから、さまざまな視点で転職先を選ぶことが大切です。

その中でも国内旅行業務取扱管理者の資格を活かせる仕事は、顧客に対して丁寧な対応が必要となる仕事がほとんどです。

顧客が必要とするサービスは何かを常に考える姿勢が求められますから、常に「お客様のために」という姿勢を心掛けましょう。