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外資系保険会社の営業職は、外資系企業の中でも比較的転職しやすいといわれています。

同じ業界である日本の保険会社に営業職として勤務している人はもちろんのこと、営業未経験であっても、応募条件を満たせば転職の可能性が高くなるのが外資系保険会社です。

日本の保険会社には「生命保険」、「損害保険」などといった種類ありますが、外資系保険会社も同様です。同じ保険会社であっても、扱う保険の種類により、企業の仕組みや業務内容などに違いが見られます。

今回は、外資系保険会社の営業職に転職を希望する際に、具体的な保険の種類を挙げながら、求人選びの際に注意するポイントなどについてご紹介します。

生命保険と損害保険

私たちの身近にあるもので、任意で加入する保険というと、「生命保険」と「損害保険」の2種類があります。

生命保険とは、簡単にいうと、死亡保険金が受け取れる保険のことですが、このほかに、病気やケガ・入院などへの備え、老後の積み立て、子どものための学資なども目的とした、さまざまな種類の保険が用意されています。

一方、損害保険としてよく知られているのは、自動車損害賠償責任保険や自動車保険です。つまり、生命保険が人に関わる保険であるのに対し、損害保険は、車や住居・家財などといった、物に関わる損害を補償するための保険なのです。したがって、火災保険なども損害保険の1つとなります。

扱う保険の種類により、生命保険会社、損害保険会社といったように会社が分かれていますが、外資系企業も同様です。

外資系生命保険会社の求人の特徴

アクサ、アメリカンファミリー、メットライフ、チューリッヒなどといった名前を耳にすることがありますが、これらはすべて、日本国内の外資系生命保険会社です。

同じカタカナ表記をする生命保険会社でも、外資系ではなく、日本企業である場合もありますので、気をつけるようにしましょう。

外資系生命保険会社の営業は、未経験でも転職がしやすい業界・職種だといわれています。企業によっては、職歴不問、未経験OK、社会人経験5年以上、といったことが求人条件になっており、これらの条件を満たしていれば、営業未経験でも応募が可能です。

外資系生命保険会社の営業スタイル

外資系生命保険会社の営業方法には、コンサルティング型と通販型の2通りがあります。

コンサルティング型は、日本の生命保険会社でいうところの保険外交員による、コンサルティングセールスと呼ばれる手法を用いた営業方法です。顧客のライフステージや人生設計などを考慮し、最適な保険を提案するといったスタイルが特徴です。

一方、通販型は、テレビやWeb上で広告を出したり、コールセンターにて電話で営業活動を行ったり、といった方法で顧客を獲得していくスタイルです。コンサルティング型と違い、対面での営業はほとんどないといってよいでしょう。

外資系生命保険会社の営業の年収

外資系生命保険会社の営業の年収は、企業の営業スタイルによって変わってくるといえます。

コンサルティング型営業を行う外資系生命保険会社は、給料を完全歩合制にしているところがほとんどです。したがって、社員でありながら、完全に個人事業主であるといえます。また、最低ラインの基本給は設定してありますが、歩合給を獲得できないと、年収はかなり低くなってしまいます。

外資系企業は成果主義であるため、当然といえば当然の給与体系ではありますが、こうした厳しさから、離職する人が多いという事実も否定できません。このため、外資系生命保険会社の営業の求人募集が頻繁に行われており、転職しやすい業界・職種となっているといえます。

その一方で、通販型の営業を展開している外資系生命保険会社の給料は、基本的に固定給です。コンサルティング型と違って大きな変動がないため、比較的年収も安定しているといえるでしょう。また、仕事の成果によっては、インセンティブと呼ばれるボーナスが支給されることがあります。

外資系生命保険会社の営業は、成果を出せれば、年収1,000万円も夢ではありません。一部のトップセールスマンに与えられる、「MDRT(ミリオンダラーラウンドテーブル)」という最高の称号がありますが、この時点での最低年収は1,200万円ほどです。外資系生命保険会社の営業マンの多くは、このMDRTにあこがれ、目標にしているといいます。

外資系生命保険会社の営業に求められるスキル

外資系生命保険会社の営業へ転職しやすい理由に、離職率が高いことが背景にあることを述べましたが、実は理由はそれだけではありません。

特にコンサルティング型の営業職には、コミュニケーションスキルが最も重要になります。顧客との信頼関係を築くために、このスキルは欠かせません。つまり、保険業界や営業経験の有無よりも、パーソナリティーの方が重要視されるのです。

したがって、業界・職種未経験であっても、人づきあいが上手な人は外資系生命保険会社の営業に向いているといえるでしょう。

外資系損害保険会社の求人の特徴

国内の外資系損害保険会社には、AIU、アメリカンホーム、アクサダイレクトなどといった企業があります。

外資系損害保険会社の営業スタイル

外資系損害保険会社の営業部門は、個人を対象に損害保険販売するリテール営業、法人営業の2つに大きく分かれます。

リテール営業では、営業マンによる直接販売もありますが、ほとんどが代理店に販売を委託しています。この場合、外資系損害保険会社の営業の仕事は、新規に代理店を開拓したり、既存の代理店に対してコンサルティングや営業指導を行ったり、といったことになります。

これらのほか、外資系損害保険会社の営業スタイルとして、通販型や、生命保険会社との業務提携といった方法もあります。

法人営業は、対象が「企業」になるため、扱う保険料が巨額になることがあります。そのため、法人営業を強化を目指して求人を出す外資系損害保険会社が増えている傾向にあります。

したがって、異業界であっても、法人営業を経験した人であれば、外資系損害保険会社への転職のチャンスが大いにあるといえるでしょう。

外資系損害保険会社の営業の年収

外資系損害保険会社の営業の平均年収の相場は、800~1,000万円ほどです。マネジメントクラスでは、年収2,000万円以上といったケースもあり、成果次第で高収入を得ることができます。

また、法人営業は巨額の保険料を取り扱うということもあり、リテール営業よりも年収が高くなる傾向にありますが、その分多忙で、休日出勤や残業が多くなるなど、長時間勤務になってしまうこともあるようです。

外資系損害保険会社の営業に求められるスキル

外資系損害保険会社も、生命保険会社と同様に、営業マンにはコミュニケーションスキルが欠かせません。したがって、人づきあいが苦手な人には不向きです。

また、特に多忙な法人営業では、体力的にも精神的にも強くあることが求められます。一部、体育会系の人が採用されやすい企業があるようですが、その理由が理解できます。

さらに、保険業界では、顧客のニーズに応え、信頼を得るためにも豊富な知識が必要になります。保険の内容が変わることもあり、常に新しい情報にアップデートしていかなくてはなりません。

これに加え、可能であれば、ファイナンシャルプランナーなどの関連資格を取得しておくとよいでしょう。あらゆる知識を身につけることで、顧客の信頼が増し、よりよい関係を築くことができます。

まとめ

同じ外資系保険会社の営業職でも、扱う保険の種類や営業スタイルの違いにより、仕事内容や年収に差があることがおわかりになったのではないでしょうか。

比較的転職しやすいのは外資系生命保険会社ですので、営業未経験の人は、応募を検討してみるとよいでしょう。また、営業経験者であれば、外資系生命保険会社だけでなく、損害保険会社への転職も検討してみましょう。