中学校の教師といえば、(私立でなければ)公務員で、福利厚生もしっかりしているし、社会的地位もあって、憧れの仕事でもあります。

でも、中学校をとりまくさまざまな事情によって、現場で働いている中学校教員の人は、今年こそ辞めたい!と考えている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、中学校の教師として働いていたけれど、辞めたいと思った悩みや理由、そして実際に中学校の教師からの転職先や、転職に成功した人の声を紹介します。

中学校の教員を辞めたい人の悩み・理由

中学校の教師は勉強を教えるだけではなく、教材研究から部活から、授業以外の雑務もたくさんあって、毎日終電ぎりぎりで帰宅する人も少なくないでしょう。

理想を抱いて教育実習を終えて、希望をもって中学校の教師になったのに、現実はそう甘くなく、時代とともに厳しさを増す一方…。

そんな中学校の教師の仕事をしている皆さんの頭を悩ませている3つの理由について紹介します。

悩み1:思春期真っ盛りの生徒の扱いに困る

中学校の生徒といえば、思春期を迎えて心身ともにゆらぎが最高潮となる時期にいるため、言葉かけ、教員の行動はかなり慎重さを必要としますよね。

昔は当たり前だった体罰も明確に禁止されるようになり、力で押さえつける時代も終わりました。

大人に反抗することを覚えたばかりの時期でもありますから、そのサンドバッグになるのが中学校の教師だったりしませんか?

礼を欠いた発言や行動を生徒がしたとしても、こちらが下手に反撃しようものなら、すぐに教育委員会を通して密告され、こちらが不利になるのは目に見えているので、言葉も選び、対応も慎重になって、本当に窮屈ですよね。

特に異性の生徒は、こちらが何もしていなくてもあらぬ噂をたてたり、騒ぎ立てたりするので、特に注意が必要となって面倒ですよね。

悩み2:土日は部活の指導でつぶれる…教員のプライベートはどこに?

中学校教員は運動部・文化部の顧問となって、放課後や土日も関係なく学校のグラウンドや体育館、または遠征先にも同行するので、プライベート=部活になりがちではないですか?

部活も運動部だと県外への遠征もあり、勝ち進めば進むほど休日出勤も増えてしまうというジレンマがありますよね。

放課後も部活の練習があるので、自分の教材研究は部活の練習が終わってからようやく始めるため、必然的に帰宅できるのは終電ぎりぎりの時間になってしまって、プライベートの時間が全然とれない!という人は多いでしょう。

悩み3:荒れてる中学だと授業もできない

中学校は小学校や高校に比べて生徒の心身のゆらぎがものすごく、高校まで行けば安定してくる生徒の衝動も、中学校ではピークを迎えるので、荒れている中学校は特に授業が成立しないほどにうるさかったり、暴言がとびかったりとひどい環境のところも多いですよね。

授業が成立しないほどに生徒が好き勝手なことをしていたり、既に授業が始まっているにもかかわらず廊下で音楽を鳴らしていたり、授業中でもイヤホンをして音楽をきいている生徒がいたり…

自分が中学校の教師でいる意味は一体何なのか…自問自答してしまいませんか?

中学校の教師から転職 ~転職先の選び方、おすすめの働き方

中学校の教師は、教育者として精神的にも身体的にも成長途中の生徒を相手に勉強や、それ以外の人生観、道徳観なども教えるという非常に尊い仕事ですよね。

でも、紹介してきたような悩みに耐えきれずに、中学校の教師の人の中には、教員採用試験をクリアしたあの苦労を捨ててでも転職していく人たちもいます。

では、中学校の教師から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

私立中学校に転職する

公立の中学校の場合、その学校でたとえ何かあったとしても、異動があるのでまたゼロからのスタートを切ることができるという利点もありますよね。

でも、ここで紹介したようなレベルで荒れている中学校は、たいていがその公立中学校であることが多く、もしも荒れている中学で教えたくない!という悩みの場合は、私立中学校に転職するという選択肢もあります。

私立は転勤がありませんが、将来の受験を見据えた学力の高い学校が多く、生徒の荒れ具合も公立とは比べ物になりません。

放課後等デイサービス

中学校の教師を長年務めてきて、教育現場に嫌気がさしたけど、いきなり教育からかけ離れた業界に転職することに抵抗がある場合、隣接領域である福祉業界に転職するという方法があります。

必要な資格は保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、教員免許等となっているため、資格の面でもクリアでき、実際に中学校教師を早期退職した後に放課後等デイサービスで働いている人もいます。

塾講師

教員免許を活かせる転職先は、塾講師です。塾講師の場合はクラス担任業務がないため、教科指導だけでよいことから、担任業務に疲弊した人や、部活指導で土日がつぶれてうんざりしている人に向いています。

教育教材の営業職

教育業界に携わってきた経験を活かし、教材の営業職になるという選択肢もあります。営業職は直接部門ですから、公務員自体よりも少し年収が下がる程度から、インセンティブによっては年収アップになる人もいます。

残業して何時間も教材研究を行ってきた経験を活かし、現場で働いている教師の目線から効果的な営業が行えるでしょう。

教師から転職!教員を辞めたい方におすすめの転職先と転職成功の秘訣を解説
昔からの夢で教師になった方もたくさんいると思います。 しかし、現実はとても厳しく、「教師を辞めたい」「民間企業へ転職したい」と心が揺らいでいる方もいるのではないでしょ...

中学校の教師からの転職体験談

中学校の教師として長年働いていると、今さら教職以外の仕事ができるのか、そして企業や施設で働けるのか…心配になりますよね。

では、実際に中学校の教師の仕事から異業種・異職種の仕事に転職して成功した人は、どんな仕事に就いているのでしょうか。

私立中学校の教師から幼児教育塾講師に転職(女性 当時30代前半)

私立中学校で英語を教えていましたが、私立は転勤がないところがいいところでもあり、また悪いところでもあり…。

ミッション系の中学でしたが、私自身は無宗教で、暗に洗礼を勧められていたものの拒否してきました。

ところが学校長が代わって制度も一変し、無宗教で献金も納めない私が居づらくなり、退職することに。

今度はそういうことの関係のない職場で自由になりたいと思い、小学校受験を目指す子どもたちに英語を教える仕事に就きました。

給与は確かにダウンしましたが、残業すれば手当も出るし、残業自体がほぼないので、部活指導で帰りが22時だった頃と比べたらかなりラクにもなりました。

公立中学校の教師から事務職へ転職(女性 当時20代後半)

中学では国語を教えていました。教員生活は忙しくもありながら、念願かなって採用試験に合格したのもあり、やりがいを持って臨んでいたのですが、旦那の転勤で県外に異動することになり、私が退職することにしました。

年齢や学歴、職歴が考慮されたのか、一部上場企業の事務職に採用になり、給料が下がるかと思ったらあまり変わらず、ホッとしています。

書類作成などは教員時代に腐るほどやってきたので問題なく取り組めています。

公立中学校の教師から学習教材の編集制作会社へ転職(男性 当時30代後半)

中学校の教師(数学)から転職しようと思ったのは、生徒及び生徒の保護者の対応に疲れてしまったからということに尽きます。

どこから調べたのか、私の自宅にも電話がかかってきて、土日も電話攻撃。プライベートも侵食されて限界でした。

ただ、教えることや、数学自体への情熱はあったので、教材研究をしていて、コレだ!と思い、転職しました。

年収は少しダウンしましたが、好きなことができることの喜びと、生徒や保護者対応をすることがないため、かなりストレス軽減されました。

それまで慢性的な睡眠障害に悩まされていたのですが、転職後からピタっと止みました。それだけ、生徒及び保護者対応が私の生活を脅かしていたのだと思います。