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化粧品会社は、シーズン・流行ごとに質感、テクスチュア、香りなどにさまざまな工夫が施され、女性の美しさを追求する華やかな世界ですよね。

でも、華やかな化粧品会社だからこそ、美しい白鳥が水面下で信じられない激しい動きをしているように、内情は実に厳しく、また醜い部分がたくさんあるのではないでしょうか。

女性の多い世界だからこそ、他の社員よりも実績をあげたい、他の社員を蹴落としてでも顧客をつかみとりたいという争いに、もう辞めたい!と思いませんか?

ここでは、化粧品会社として働いていたけれど、辞めたいと思った悩みや理由、そして実際に化粧品会社からの転職先や、転職に成功した人の声を紹介します。

化粧品会社を辞めたい人の悩み・理由

化粧品会社に勤務していると、サンプルや見本品などの提供も多く、普通の女性よりも高価な化粧品を使う機会も多く、化粧品が本当に好きな人にとっては、「ここに入ってよかった…」と感じることもあるでしょう。

でも、それは飴と鞭の飴の中のほんの一部分で、化粧品会社の仕事の多くは、美しさ、優雅さとはかけ離れたものだったりしますよね。

悩み1:女性の正社員が少なく、非正規雇用が多くて将来が心配

化粧品会社といえば、男性よりも女性の世界…社員だって女性目線の意見を取り入れるなら、女性のほうが多いのでは?と世間からは思われていますが、実際は全然違いますよね。

化粧品国内シェア率の高い、某大手化粧品会社でも、女性の正社員の数は少なく、正社員はほとんどが男性

しかも、女性の場合はアルバイトから契約社員にあがっていく人も多く、契約の更新を打ち切られたら、そこで職を失ってしまうことになるので、将来設計が立てにくく、とても不安になりますよね。

男性用化粧品も、最近では売り上げを伸ばしていますが、それでも女性用化粧品が圧倒的多数を占めるにもかかわらず、いまだに男性社会の化粧品会社が多くて、時代の最先端をいくはずが時代錯誤だと思いませんか?

悩み2:高齢社会で化粧品が売れない時代…業績悪化が給与に響いて辛い

化粧は基本的に10代後半から(最近では小学生・中学生の中にも化粧する子が増えていますが…)50代の女性が日常的に行うものとされているため、超高齢社会となるとこの化粧をする年代の人口が減少してしまうため、必然的に化粧品の売り上げも落ちる一方ですよね。

売り上げが落ちれば、業績が悪化して、化粧品会社の社員の給与だって下がる一方…。突然基本給が減給になるのはかろうじて避けられたとしても、賞与が減給になったり、カットされてしまう会社もあります

化粧品の売り上げが期待できないからという理由で高級シャンプーなどの開発も始めていて、それでも給与が下がるのは不本意ですよね。

悩み3:意見が反映されにくい同族経営の会社が多くてやりがいがない

化粧品といえば、たとえば同じ夏季のメイク商品であっても、色味・質感などで毎年その流行が移りかわっていく、移りかわりの激しい業界ですよね。

だからこそ、流行にのった、それでありながらブランドの印象から大きく外れない商品を開発し続けていくことが仕事…のはずなのに、この世界は同族経営が多く、斬新なアイディアや刷新したデザインを提案しても、経営陣のNOのひとことで台無しになることもあって、本当にやりがいに欠けますよね。

「化粧品会社の仕事を辞めたい!」から始める転職活動

化粧品会社は、メイクやコスメへの憧れから入社する人も多いはずですが、実際に働いてみると、自信を持てない商品の誇大広告をうったり、上司に手柄を持っていかれたりと、かなり凄惨な現場ですよね。

憧れを打ち砕かれたことで、化粧品会社からまったく別の世界へ転職していった人もいます。

では、化粧品会社から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

外資系化粧品会社に転職

ドメスティックブランド(国内ブランド)は、前述したような同族経営が多く、いわゆる外からの風が入りにくいものです。

現在ドメスティックブランドに勤務しているなら、自由な社風で優れた発想は採用されやすい外資系に転職するという方法もあります。

ドメスティックブランドに比べて待遇がよい場合が多く、キャリアアップにつながる可能性も大きくなるというメリットもあります。

アパレルの営業職に転職

化粧品会社でも、コスメを営業するのが仕事だった人も多いため、業界をファッション業界にチェンジして営業職になるという選択肢もあります。

コスメの営業でも、商品のよいところ、顧客のニーズを把握することなど基本の行動パターンにかわりはありません。

ファッションにも興味がある!という人に向いている転職先です。

広告代理店に転職

化粧品会社の中でも、広報(プレス)を担当していた人は、PR事業にシフトチェンジしていくという方法もあります。

華やかな雰囲気は化粧品会社の頃のまま、広告代理店では化粧品に限らずさまざまなもの・イベントなどのPRを行うので、業務の幅をひろげることもできます。

また、大手の広告代理店ともなれば、月収は50万円~のところもあり、年収アップにもつながります。

事務に転職

化粧品会社の中でも営業職などの最前線で頑張ってきたけど、もう直接部門で働くのは限界…という場合は、思い切って職種をガラリと変えてみるのが有効です。

事務職の中でも、窓口対応や電話応対のある事務職に就けば、それほど前職とのギャップもなく働くことができます。

化粧品会社からの転職体験談

好きで始めた仕事のはずなのに、化粧品が好きで入社したはずなのに、会社の実情を知った今、もう化粧品業界自体を好きになれなくなってしまった…という人もたくさんいます。

その場合、メイク・コスメ業界で働くことは難しく、まったく別の世界に転職していく人も少なくありません。

では、実際に化粧品会社の仕事から異業種・異職種の仕事に転職して成功した人は、どんな仕事に就いているのでしょうか。

化粧品会社から独立してフリーのwebデザイナーに転職(男性 当時30代後半)

国内の中堅化粧品会社の正社員として活躍してきましたが、海外への転勤の辞令がおりて、子どもの転校だけは避けたかったし、かといって単身赴任もできなかったので、退職することにしました。

残業も多く、家庭にいる時間も少なく、ちょうど妻が外資系の企業に転職した時期と重なったこともあり、化粧品会社のwebデザイン業務で培ったスキルを活かしてフリーでやってみることにしました。

初年度はクライアント獲得に苦戦しましたが、3年経った今では、年収は前職を上回り、しかも自分の時間もとれているので、妻と協力しながら家事や子育てにも奮闘できています。

化粧品会社から事務職へ転職(女性 当時20代前半)

高校生の頃からコスメが大好きで、就職するなら絶対に化粧品会社って決めてました。でも、いざ入社してみると、希望の商品開発にはまわされず、事務職。

コスメとはほとんど関係のない事務処理に追われ、こんなはずじゃなかったのに…と悩みました。

どうせ化粧品に関われないなら、コスメはプライベートで楽しむとして、事務職としてのスキルアップを狙って大手企業の事務職に転職。

月収は1.5倍にアップし、前職で勉強したことも役立っています。

化粧品会社からマーケティングリサーチ会社へ転職(女性 当時20代後半)

化粧品メーカーのマーケティング部門で働いていましたが、5年経って、実績も残しているのに未だに契約社員であることに不満を感じて、マーケティングを扱っている企業に転職しました。

もちろんスキルも経験も活かせることが嬉しかったのですが、扱う対象が化粧品に限られないため、マーケティング作業自体を興味深く、楽しみながら行うことができています。

また、それだけではなく年収もアップしました。念願の正社員での入社ということもあり、賞与も人事考課によって、実績を残した年にはかなりもらえます。

やっと「働いている」という実感と責任感を持てたことで、転職してよかったと感じています。