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教員免許を取得して、念願の教員採用試験を受けたけど、なかなか合格せずに非常勤講師のまま数年働いている…でも、やっぱりさまざま理由から、非常勤講師を辞めたいと思うことがありますよね。

ここでは、非常勤講師教師として働いていたけれど、辞めたいと思った理由や、非常勤講師教師の転職先について紹介します。

非常勤講師を辞めたい!よくある転職理由を分析

非常勤は職員会議に出る必要もなく、授業指導に専念できるというメリットもある一方で、さまざまな不安が付きまとう仕事でもありますよね。

非常勤講師をしていると、以下のようなことで非常勤講師を辞めたい!と思う人が多くなっています。

  • コマ数で給料が決まるので、夏季休業中や冬季休業中は無給になるおそれがある
  • 非常勤なのに清掃指導や生徒の各種委員会の指導も行なって割に合わない
  • 雇用保険が適用されないので、将来が不安
  • 年収に大きな影響を与える賞与が、非常勤講師には支給されない
  • 教材研究や授業準備に給与は発生しないので、時給に換算すると学生アルバイト並み になることもある
  • 教員採用試験に受かるまでの食いつなぎ…と考えている同志も多く、受験時期は職員室が戦々恐々とする
  • 社会的に不安定な立場のため、親や配偶者などから心配されるのが辛い

先生になりたいと思う気持ちが強いために、非常勤講師を続けている人が多いことから、憧れの「学校の先生」の正職になりたくて、辞めたいけど辞められない…。

諦め時がわからなくなってしまった…という人も多いのではないでしょうか。

非常勤講師が転職を決めるべきタイミングはいつか?

教員採用試験の枠が2年連続で出なかった時

非常勤講師でいる間、コンスタントに教員採用試験を受験できる、英語や数学といった教科の先生はまだ受験のチャンスが毎年あるために、諦めるに諦められない人も多いでしょう。

でも、商業などの科目の場合は、採用枠がそもそもゼロの年もあります。むしろ、自治体によっては採用枠のない年が数年続いたりもするものですよね。

このような場合、「ここで諦めて、もしも来年枠があったら…」と思うと、転職しようと思ってもふんぎりがつかずにズルズルと30代、40代まで非常勤を続けてしまうかもしれません。

でも、それほど待っても年齢は待ってくれません。あなたが採用枠を待っている間に、あなたの転職市場価値は容赦なく落ちていってしまうのです。

このようなことで後悔しないためにも、「2年」という縛りをつくって、採用枠を待つ時間を設定しましょう。

それでもダメだったなら、その時が転職の時期なのです。

結婚・出産といったライフイベントを迎えた時

非常勤講師は、一般的には「先生」という肩書きがあって、社会的地位が高いように見えますが、実は雇用保険もきかない不安定さで、独身ならまだ耐えられても、所帯をもつと途端にリスクが急上昇してしまいます。

自分自身が出産した際には、産休はとれても育休はとれない学校もあって、実質子育てをしながら働くのは不可能に近いものです。

また、妻が出産した場合でも、賞与も出ない環境で、定額の給与をもらえるわけでもないため、出産・子育て費用を捻出するのは非常に難しいでしょう。

子どもや配偶者に金銭的な面で苦労をかけないためにも、結婚・出産というライフイベントは、非常勤講師から転職するタイミングを決めるひとつの目安になります。

「先生」にこだわる転職とこだわらない転職で異なる年収

「先生」であることにこだわりたい人の転職先と年収の変化

私立の常勤講師

私立の学校なら、教員採用試験をパスせずとも常勤講師として採用されることが可能です。

求人は学校がホームページなどに掲載する場合もあれば、直接学校に問い合わせたり、教員人材派遣会社から紹介される場合などさまざまです。

【年収の変化】
年収は30代で550万円と、非常勤講師時代よりもかなりアップします。常勤講師なので賞与も支給されるあたりが高収入のポイントです。

塾の常勤講師

塾の講師には、有名大卒かつ教員免許を持っていることという条件がつきものです。しかも、転職後も「〇〇先生」と呼ばれるため、ギャップが生じにくいのもメリットです。

非常勤講師と同様、教科指導がメインですから、仕事内容も学校とそれほど変わりません。

むしろ、塾に来る生徒たちは、学費を支払えるだけの経済的余裕がある家庭の子が多く、授業に対する態度も能動的でやりがいを持って働けます。

【年収の変化】
年収は10年勤続で450万円前後となっており、こちらも非常勤講師時代よりも年収がアップします。

「先生」であることにこだわらない人の転職先と年収の変化

放課後児童クラブの職員

平成15年4月から、放課後児童クラブで勤務するためには、「放課後児童支援員」の有資格者が2名以上いることが義務付けられました。

実は、この放課後児童支援員になるための条件のひとつに、「小・中・高・中等学校いずれかの教員免許があること」というものがあります。

教員免許を活かして、放課後や長期休業中の児童生徒の支援を行いたい!という人に向いています。

【年収の変化】
勤務時間が短く、ハードワークも少ない放課後児童支援員の年収は、正職でも230万円前後と、給与面では非常勤講師時代よりもダウンする可能性があります。

配偶者が正職で勤務しているなどの場合は、ワークライフバランスがとりやすく、おすすめの転職先です。

非常勤講師からの転職体験談

非常勤講師から私立高校常勤講師へ転職(30代前半・男性)

転職を決めたきっかけ

教員採用試験に落ち続け、さらに結婚の予定が具体的になってきたから。

転職によって生じたメリット

非常勤というとても不安定な社会的立場から脱することができた。何よりも安定した収入が得られるようになって、結婚もでき、本当に転職してよかった。

年収は変わった?

非常勤時代は300万円程度でしたが、常勤講師になって540万円ほどまでアップしました。

非常勤講師教師から放課後ひまわりクラブへ転職(20代前半・女性)

転職を決めたきっかけ

私がめざす商業の採用が全くでなくなったから。

転職によって生じたメリット

勤務時間が短く、子どもたちがとても可愛い。就学児なので手もかからず、負担が少ない。

年収は変わった?

元々が280万円くらいだったのですが、今はそれよりも少し下がりました。でも、時間外労働もないので納得しています。

非常勤講師から英会話スクールの講師に転職(30代前半・男性)

転職を決めたきっかけ

採用試験に落ち続けたからというシンプルな理由です。

転職によって生じたメリット

生徒はみんな自分の稼いだお金で学びにきている社会人の教室だったので、高いモチベーションを持った生徒の指導ができることが、とてもよかったです。

英会話講師には教員免許は必須ではないものの、あれば資格手当で優遇されます。実際に日本人講師のほとんどは、中学か高校の英語教員免許を持っています。

年収は変わった?

20%くらいアップしました。あとは自分が持つ生徒数によってインセンティブが入るので、生徒数を増やすことが今の目標です。