[PR]

教師は収入も立場も安定しているものの、いくら働いても残業手当がつくわけでもなく、収入は年齢が上がるのを待たなければアップしていかないという問題と向き合う人もいますよね。

働いて自分が頑張った分だけ、高収入を得たい!と思う人は、営業への転職に興味を持っていませんか?

そこでこの記事では、教師から営業への転職は困難なのか、さらに収入面はどう変わるのか、転職時に気を付けたいポイントを紹介します。

営業で求められる人物像…実は教師と重複するところも

教師として求められる人物像は、誠意があり、教育に対する熱意があり、真面目さ、倫理観があること…などの要素ですよね。

一方、営業職として求められるのは、コミュニケーション能力が高いこと、共感力、説得力、場の空気を読めることが挙げられます。

そうは言っても、教師は学生生徒との対話も重要で、同僚や先輩教師との連携も必要ですから、コミュニケーション能力があることは説明しやすいでしょう。

営業職として転職するためには、教師としてのキャリアの中でも、営業職で求められる要素を培ってきたことをアピールすることが大切です。

これができれば、一気に営業職への転職の壁は低くなります。

教師から営業職に転職すると年収はどう変わる?

業種で比較!教師と営業の年収の違い

営業職の年収は、業種にもよります。教師の年収と各業界の営業職の年収を比較してみましょう。

【教師の年収(30代)】約490万円

【不動産営業職の年収(1年目)】約990万円(インセンティブ・賞与込)
【医療機器メーカー営業職の年収(3年目)】約600万円(インセンティブ・賞与込)
【外資系メーカーの営業職の年収(30代管理職)】約1200万円(年俸制・インセンティブ込)

どの業界でも、求人にはインセンティブ込の年収が記載されていますが、それでも教師の年収を大きく上回ります。

中小企業の営業職の場合はこれよりも少ないことも多いため、企業の経営規模が年収に直結しています。

そのため、応募先の業績や経営状況をあらかじめ確認しましょう。

教師からの初営業職なら基本給がっちり・成果給少なめの求人で年収も安定

営業の給与体系は大きく2つに分けることができます。

1.基本給が少なくてインセンティブ(成果給)の割合が高い
2.基本給が高くてインセンティブの割合が低い

1の給与体系で年収アップを実現するには、かなりの営業の腕が必要です。そうでなければ低い基本給のみで生活していかなくてはならず、下手をすると教師の方が給与面ではよかった…ということになりかねません。

2の給与体系では、いくら契約をとってきても、1のケースよりも年収アップは見込めないというデメリットはあるものの、最低限のノルマさえクリアしていれば高い基本給があるので生活していけます。

教師から初めて営業を目指すという場合は、2のタイプの方が安全です。ただし、リスクを冒してでも教師時代よりかなりの高収入を目指したい!という場合は、1の求人にチャレンジするという選択肢もあります。

営業への転職で後悔しないための企業選び

教師から営業になるのは、ハッキリ言ってしまえば難しくはありません。でも、後悔しない企業の営業職になるのには、きちんとした業界研究・企業研究が必要であり、これは簡単なものではありません。

教師ではなくとも、営業職は未経験者の転職先の筆頭にあがるもののため、人手不足の業界を選べば転職自体は容易です。

でも、すんなり入れる企業には、すんなり入れるだけの理由があります。

平たく言うと、ブラック企業の営業職なら誰もが簡単になれるというわけです。民間企業勤務経験がない教師の場合、このブラック企業かどうかの見極めが難しく、転職失敗になる可能性もあります。

転職後に後悔しないためには、以下の項目に注意しましょう。

  • 年間休日日数が120日を越えている
  • みなし残業代ではなく、働いた分の時間外手当が出る
  • 高収入だ!と思ったモデルケースの月収にインセンティブが含まれていない

このような点に注意して企業選びをきちんとしておけば、優良企業の営業職の転職も成功しやすくなります。

特に教師から営業職への転職の場合、「休みはカレンダー通り」という思い込みから、あまり年間休日を重視しないことがあるので、注意しましょう。

教師のような終身雇用じゃない!ノルマの存在が教師の不安材料になる可能性も

教師は、いくら少子化で入学者が減少しても、特に公立の教師の場合は給与が減らされたりといった影響は受けず、犯罪などのよほどのことがなければ終身雇用で安定した仕事ですよね。

でも営業職の場合は、毎月のノルマを達成できなければ、次の年度にはクビになっていたということも十分にあり得ます。

特に外資系の営業職は実力主義ですから、高収入だとしてもノルマがクリアできなければ、次の年度どころか翌日出勤したら自分の席がなかったという人も実際にいます。

ノルマがあるというと応募者が減少することを嫌って、中には「ノルマなし」といううたい文句で募集している求人もありますが、ほとんどが嘘か誇張が含まれているので注意が必要です。

では、ノルマを達成できなくて解雇になるのを防ぐためにはどうしたらよいのか…次の章で紹介します。

無理なく営業職に転職するために…教師の専門科目を活かした営業職を選ぼう

ノルマを達成するためには、1.商品のよさ 2.あなたのコミュニケーション能力 3.商品に関する専門知識 の3つが必要です。

このうち、商品の良さを理解する能力・商品に関する専門知識などは、教師時代に培ってきた経験・知識が活かせれば、ノルマ達成に大きく近づくことができます。

したがって、以下に紹介するように、何を教えてきた先生かによって、向いている(ノルマをクリアしやすい)業種が異なります。

英語教師の場合

英語の専門性が高い英語教師の場合は、外資系メーカーの営業職がおすすめです。外資系では面接を英語で行ったり、提出するレジュメも英語で書くため、この時点でかなり有利になります。

また、転職後に上司が外国人というケースも多く、業務以外にも社内の人間関係を円滑に保つこともできます。

化学教師の場合

化学の知識を活かし、化学素材メーカーの営業職がおすすめです。商品開発スピードが他業界よりも極めて遅いため、新商品の営業がなく、既存のルート営業のみでリスクが低いというメリットがあります。

元々化学の知識が豊富な教師だからこそ、商品の良さを伝え、取引先を納得させることができるために、転職後のギャップが少なくて済みます。

小学校教諭の場合

小学校向け教材のルート営業がおすすめです。元自分の学区だと気まずい思いをするので、あえて学区外を担当できるように、社内での取り計らいがあるのも元教師には嬉しいところ。

自分が使いこなしてきた教材ですから、いいところも悪いところもわかっているため、営業活動はかなりしやすいでしょう。

後悔しないためにはどんな営業担当者になりたいかイメージすることが大切

教師と営業職という仕事は、あまり似てないようでいて、コミュニケーション能力が求められる点、説明能力に長けている必要がある点などで共通点もあります。

営業職に転職すること自体はあまり難しくはありませんが、営業職として成功していくためには、転職前に自分が何をどのように売るのか、という具体的なイメージをつくっておくことが大切です。