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ゲーム業界のCGオペレーター

ゲーム業界のCGオペレーター
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仕事内容

ゲーム業界のCGオペレーターの役割

CGオペレーターの仕事は、CGを動かしてアニメーションを作成することです。近頃のゲームには、必ずムービーが入っています。

そういったムービーですが、一昔前は本当にテレビアニメのような2Dのアニメーションが流行していましたが、最近ではコストがかかるため、あまり行われていません。

その代わりに頻繁に差し込まれるようになったムービーが、3DCGムービーです。美麗なCGアニメーションが繰り広げられ、とても臨場感にあふれています。リアル志向のゲームで多いですね。

少し古いかもしれませんが、「FF13」のCGムービーに驚かされたという人は多いのではないでしょうか。

ああいった「ムービー」を作成するのが、CGオペレーターの仕事です。しかし、それだけではありません。デザイナーがモデリングしたキャラクターの動き・表情・パターンを作成する仕事もあるのです。アニメーションということにおいても、ゲームに差し込まれるムービーと、ゲーム中シームレスに動いているアニメーションとは違うものです。

前者は先ほど説明したとおりですが、後者はプレイヤーが動かしている延長で3Dモデルが動いています。球体関節人形を動かしているようなものですね。前者のムービーはCGの描画を行って作成しています。「今あるモデルを動かす」「CGを描画して動かす」のとでは、違うというのはわかるでしょうか。

いずれにせよ、CGを動かすことが、CGオペレーターの仕事と言えます。

CGオペレーターはクリエイターではない

CGオペレーターはオペレーターであって、クリエイターではありません。中にはCGクリエイターと名乗る人も多いのですが、その仕事内容を見ていると「クリエイター」とは呼べなくなります。CGオペレーターが作成するアニメーションは、すべて「指示」で作っているものです。

絵コンテを渡され、そのとおりにCGを動かす。キャラクターはキャラクターデザイナーが作成しているもので、シームレスに動かす3Dモデルも3DCGデザイナーが作成しているものです。演出はディレクターが考え、オペレーターは指示に従うだけ。CGを動かす際のCGパートを担当しているにすぎず、「クリエイトしている」とは少し違いますね。

クリエイターではないということがわかると、それだけで「イマイチな仕事」と思う人もいるでしょう。しかし、そうではありません。

たとえ下請けの仕事であったとしても、オペレーターが仕事をしなければゲームは完成しません。完璧なオペレーションをこなすのも、大変です。

CGのオペレーションの場合は、造形・塗装にアニメーション・構図や編集技術・演出・人体の構造についての知識などさまざまな知識が必要となります。

元を考え、生み出したのは違う人かもしれませんが、それに生命を吹き込むのは自分しかできないことです。並大抵の努力ではできない仕事だからこそ、やりがいもあります。

CGオペレーターに必要なスキル

CGオペレーターに必要なスキルは、すべて一言であらわすことができます。それは、「CGアニメーション制作スキル」です。ただ、その中にはとても複雑かつ難解な知識も混ざっています。たとえば、人体の構造についての知識が必要だと、先ほど少し述べました。

人体の構造というのは、医学的な分野です。人間の骨格や筋肉構造・アルゴリズムについて医学的に知っていなければなりません。

それだけでも大変な知識習得ですが、造形に塗装・構図といった美術的技術も必要となるのです。さらには、照明効果や演出用語についての知識と、自分で考えられる程度の技術が必要となります。

クリエイトしないとはいえ、自分でクリエイトできるスキルがなければ、勤まりません。以上に挙げたものだけでもとても大変なのですが、他にも様々な知識が必要とされています。

その知識分野・スキルセットは、美術大学のすべての学科を卒業したとしてもまだ足りないほどです。途方も無く、並大抵の努力では一人前のCGオペレーターにはかないません。

ただ、それらの知識すべてを最初から学んでいる必要はありません。仕事をするようになれば、自然と学ぶことになります。作成するゲームによって、必要な知識が変わるため、最初からすべて学ぶことは不可能です。

転職前に学んでおきたいのは、人間の骨格と筋肉構造・アルゴリズムについてと、CGソフトウェアの操作といった基本的なことのみです。