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給料には、基本給とボーナス・手当てなどが含まれています。求人などを見ていると、設定されている月収や年収にはそれらがもう含まれていて、手当てやボーナスの金額が明かされていないことも珍しくはありません。

しかし、給料に関わってくるところなので、転職する前に、保育士のボーナスや手当てについては知っておきたいところです。

そこで、保育士の平均ボーナスや支払われる手当などについて見てみましょう。

保育士の賞与(ボーナス)

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によるボーナスの平均

平成26年の厚生労働省の調査によると、年間ボーナスは57万4千円が平均となっているようです。これは、男性が63万6千円・女性が56万4千円、合わせて56万4千円となっています。男性のほうが、ボーナスが高いですね。

平成25年についての平均ボーナスも似たような金額で、54万円でした。

保育施設形態別の平均ボーナス

一口に保育園といっても、施設の形態はさまざまです。施設形態によってボーナス額にある程度の違いがあるようなので、見てみましょう。

認定こども園のボーナスは、2.9ヶ月分と比較的高めで、平均賞与は52.6万円だそうです。病院内保育園が、2.7ヶ月で50.1万円程度。

社会福祉法人の私立認可保育園が、2.6ヶ月で47.3万円程度、株式会社の私立認可保育園が2.1ヶ月で38.2万円程度となっています。

それから、認証保育所が32.9万円、企業内保育が29.1万円、認可外保育園が27.0万円となっているようです。

私立保育園と公立保育園でのボーナス額の違い

先ほど述べた施設形態ごとのボーナスについてですが、これを平均しても57万円にはとどきませんね。実は公立保育園のデータを飛ばしていたのです。

公立保育園は、私立保育園に比べてボーナスがとても高くなっています。私立で最も高かった認定こども園は、2.9か月分の給料が支払われるということですが、公立では3.6か月分程度となっているようなのです。

0.7ヶ月分も違いがあります。公立の保育士は、公務員という扱いになるため、一定の待遇が保障されているのです。私立になると施設によってまちまちで、待遇も保障はされません。そのため、公立と私立ではこのようなボーナスによる待遇の違いが出ているのです。

もったいぶりましたが、公立の平均ボーナスは、66.1万円程度となっています。

保育士の各種手当て・福利厚生

残業手当はでるのか

厚生労働省の発表によると、保育士の残業時間は、月々4時間程度となっているようです。

ただし、実際の保育士のブログや掲示板などを見てみると、残業時間がとても多いと不満を漏らす声が大きく、厚生労働省の発表とは全く異なった実態になっていることが考えられます。

実働8時間残業1ヶ月4時間で不満が出るわけがないのです。ただし、厚生労働省の発表が間違っているとも考えにくいでしょう。実はこの厚生労働省が発表しているデータは、支払われた残業代から計算されているのです。

残業代から計算すると残業時間が短くなり、実際の口コミによると残業時間が長い。つまりは、サービス残業が多いということになります。残業代は、出ないようですね。

実際の給与明細に記載される手当

実際の給料明細について見てみると、基本給のほかに、調整・特殊業務・日宿・資格・管理職・住宅といった項目があります。いわゆる手当というものですね。

特殊業務というのは、毎月行われる行事についての手当になっています。通常業務とは違った仕事なので、その分賃金が支払われるのです。

とある給料明細によると、特殊業務は月に6千円ほど支払われているとのこと。そのほか、資格手当や管理職手当てなどがあります。

しかし、支給されてばかりでなく、所得税など税金・保険・年金以外にも、給食利用料が月々4000円程度引かれているのです。特殊業務手当と比べると、特殊業務手当の方が高いため、給食利用料はそこで帳消しのようになっていますね。

ただ給料明細を見ていて気になるのは、残業代についての記述が無いことです。