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働く女性が多くなってきて、逆に男性が家庭に入ることも少なくはなくなってきています。そこで、女性の労働条件・労働環境が問題になっているのですが、保育士に関してはどうなっているのでしょうか。

保育士の労働時間・残業・給料など、さまざまな労働条件・環境について考えてみましょう。

合わせて、他の職場で働く女性と比べて、保育士の労働環境は良いのか悪いのかについても考えてみました。保育士という仕事について考える際の参考に、どうぞ。

保育士の労働環境の実態まとめ

サービス残業が多い

保育士の時間外労働は、当たり前といった風潮があります。時間外労働があるということについては、他の仕事も同じなので、そこまで問題ではないでしょう。問題なのは、残業をしても残業代を払わないところが圧倒的に多いということです。労働基準法では、残業代を払うと決められているのですが、それを守っている保育園は少数派になります。

監査でタイムカードを確認されるため、勤務終了時間にタイムカードを押して、残業をするというところが多いです。

経験年数6年目でも手取り14万円?

保育士の安月給は前々から指摘されており、問題視されていますが、一向に変わる気配がありませんね。

以前ニュースになっていたのですが、経験年数6年目の28歳現役保育士が、手取り14万円程度しか貰えていないという会見をしたことがありました。2年目で11万円、6年目で14万円という、とても低い伸び率です。

勤務先によって変わりますが、平均月収などと比べて特におかしなところがないため、6年目で14万円しか手取りが無いというのは、あり得ない話ではありません。

むしろ、現在でもそういった安い月収がまかり通っているのです。国家資格取得者に対して、労働条件があまりにもひどいですね。

休憩時間が実質ゼロに近い

通常、仕事には休憩時間というものが設けられています。人間一日中働いていると体もボロボロになりますし、集中力も落ちてかえって仕事の効率が悪いですからね。

保育士にも、もちろん休憩時間はあるのですが、実質休憩時間はゼロに近いと言えるでしょう。

お昼ごはんは、子供達と一緒に食べるため、それも仕事のうちです。食べている間に子供達を見張っていなければなりませんし、気を休める時間ではありません。お昼寝の時間がある保育園では、その時間に交代で休憩をするというようなことがありますが、子供達が寝ている間に、しなければならない仕事もあるのです。

それは、連絡帳の記入・日誌の記入・制作準備・掃除・会議など。そういったことを、お昼寝時間にすることがあります。別室でしっかりと1時間休憩が取れるという保育園は、ほとんどありません。

休憩時間がろくになく、サービス残業が当たり前、給料も低い・・・劣悪な労働環境と言えます。

他の働く女性と比べてみると…

一般的なOLと比較

一般的なOLの労働環境・条件についてですが、基本的に残業はどこもあるようです。最長で5時間以上の残業を経験したという人がとても多くなっています。

残業時間に関しては、保育士よりもOLの方が長いでしょう。最近ではブラック企業など、さまざまなことが問題になってますからね。サービス残業が当たり前という会社も、多いです。

残業代が出ない保育園がほとんどという状況を考えると、残業が出るところがまだまだたくさんある一般企業OLのほうが、残業に関しては良い状況にあると言えるかもしれませんね。

給料についても、一般企業に勤めるOLのほうが高いです。正社員だと、400万円から500万円程度が相場となっています。

休憩時間も、しっかり取れます。

女性の割合が高い看護師と比較

保育士と同じく女性が多い看護師の労働環境は、保育士に近いのではないかと考える人も多いでしょう。看護師は残業時間という点においては、保育士よりも長いです。

夜勤や当直など、保育士では無いような出勤体制もあるため、就業時間については看護師のほうが長く、辛い現場となっています。

賃金については保育士よりも高いですが、休日日数も少なく、忙しすぎて使う暇が無いのだそうです。医療に関わる仕事は忙しいと言われていますが、まさにそのとおりですね。入院患者や緊急の患者を放って休むわけにはいきません。

給料についてですが、看護師は300万円から400万円程度が相場となっているようです。労働時間が保育士よりも長く、給料も保育士より高い。しかし、労働時間・休日日数・夜勤などを考えると、保育士よりも労働環境が悪いと考えられますね。

まとめ

保育士の労働環境が悪いと問題になってはいますが、まさにそのとおり。労働時間などについては問題が無いように思えますが、同じ8時間労働プラス残業をしている一般企業のOLに比べると、給料が低すぎます。

看護師など、他の女性が多い資格に比べると、労働環境は良いですが、女性全体の中で良いほうかと問われると、首を傾げたいところですね。