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人間、ある程度同じ仕事を続けていれば、「この仕事を辞めようかな」と考え始めることがあります。それは1年続いた、2年続いたなど、節目節目にやってくることが多い思考のようです。保育士の方も、仕事を辞めたいと思うことがあるでしょう。

一度考えてしまえば、なかなかその考えは離れません。いっそのこと、本当に転職を考えてみるのも良いでしょう。ただ、考えるには、他の人がどのような理由で職場を離れるのか、転職にはどのような選択肢があるのかを知らなければ、危険です。

他の皆も同じ思い? 保育士の転職理由としてありがちなこと

給料など待遇が理由「生活できない」

保育士の転職理由として多いのは、やはり給料などの待遇に不満を持っているということです。保育士が薄給だというのは有名な話ですね。

保育園で働く保育士の手取りは、14万円から18万円程度と、激務な割りには低すぎます。このままでは、まともに生活できない、将来が不安と思うのも無理も無い話です。

職場の人間関係が理由「あの人が苦手…」

「女性社会ではストレスが溜まる」というのは、よく言われていることです。女性が多い・女性がほとんどな職種で「いじめ」や「陰口」などというのはよくある話となってしまっています。

保育士の職場においても、女性が多いです。男性は特にストレスが溜まるようですが、同じ女性であっても、女性社会ならではの人間関係で辞める人が多くなっています。

感情のアップダウンの激しい人・気配りをあちこちにしなければならないこと・陰湿な先輩の嫌がらせ・・・さまざまなことが理由で、辞めていくのです。ただ、これは職場を変えるだけで緩和されることもあります。

仕事内容が理由「私向いてないかも…」

根源的な理由として、仕事内容を挙げている人も多いです。自分は向いていないかもしれないという思いや、気が抜けない仕事であることに対してのストレスなど、さまざまなことがあります。乳児は泣き止まなかったり、大きい子どもは昼寝の時間に寝てくれなかったり…子ども相手とわかっていても、ストレスが溜まるものです。

子育ての苦労というのを、仕事でずっと経験しているようなものですからね。向いている・向いていないに関わらず、仕事内容は転職理由としてよくあることなのです。

これは施設の種類を変えるなどして改善されることもありますが、「保育」自体が理由となっている場合、保育士から離れるしかないでしょう。

いろいろな選択肢を考えてみよう!

辞めたい理由が緩和される職場に転職する

辞めたいと思ったからといって、何も保育士まで辞める必要が無いこともあります。仕事は好きだけど、給料が低い・人間関係のストレスといった理由で職場を辞める場合、同じ種類の施設であっても、職場を変えるだけで改善されることがあるのです。たとえば、比較的給料が高い職場に転職してみるということ。

経験者の中途採用だと、今の職場よりも給料が高くなることが多いです。それでも満足できない場合は、比較的給料が高い施設や職種に保育士として転職することも選択肢に入ります。

人間関係のストレスという場合は、求人サイトを使って職場の雰囲気調査などを行い、問題なさそうなところに転職することで、緩和・解消されることがあります。

しばらくは非常勤で働いてみる

辞めたい理由はさまざまあれど、仕事に疲れているだけということも考えられます。そういった場合は、しばらく非常勤で働いてみるというのも選択肢に入れると良いでしょう。

保育士は再就職しやすいですから、そのくらいの融通は利きます。非常勤で働いていると、常勤でバリバリ働いていたころとは違ったことが見えてくるものです。

そうして非常勤で働きながら、じっくりと転職について考えてみるというのが、良いでしょう。

いっそ保育士から離れてみる

保育の仕事に向いていないと思ったり、保育の仕事自体が嫌になってしまった場合、保育士の資格と関係ない職場に転職してみましょう。

保育士以外で何か興味がある仕事があった場合、その仕事への転職を目指すのも一つの手です。人生の可能性はさまざまですから、一つに縛られていることはありません。

保育士から転職しやすい職種がいいということでしたら、人と関わる仕事が良いでしょう。コールセンターやアミューズメント施設の職員・営業や飲食業などは、保育士からの転職が多いようです。それにならってみるのも、良いのではないでしょうか。

辞めたい気持ちをチャンスに変える

人生は様々な可能性があり、様々な場面で分岐します。「辞めたい」と思っている今、その分岐地点に立っているのです。

保育士として違う職種を目指すか、非常勤で働いてみるか、いっそのこと保育士から離れてみるか…

いずれにせよ、辞めたいと強く願うなら、その理由・原因が解消される職場に転職するのが良いでしょう。

ただ、その選択肢はとても広いため、「これしかない」と限定してしまってはいけません。紹介した以外にも、さまざまな選択肢があるはずです。その中から選ぶ際、「将来」のことばかりを考えてはまた同じ失敗をする可能性があります。

未来ばかり見つめていては、今は掴めません。出来るだけ多い選択肢の中から、今の自分にとってベストな選択をしましょう。