日本国内で生活をする20歳以上の大人であれば気になることというのが、年金ですね。近頃は払った年金が自分達の代には支払われないのではないかという心配をする人も多いですが、基本的に、年金は20歳を超えた国民が払うものです。

働いている人は、年金が引かれた給料を貰うため、あまり年金について気にする機会も少ないでしょう。しかし、保育士として転職を考えているのであれば、年金制度について知っておくほうが良いです。勤務先によっては、年金制度が違うことがあります。

私立か公立かによる違い

勤め先による年金制度の違いということで、最も分かりやすいのが、私立か公立かによる違いです。公立の保育園などに勤めている保育士は、地方公務員扱いになります。公務員は共済年金に加入することになるのです。地方公務員等共済組合の年金ということですね。

共済組合には、短期給付・長期給付の二種類があります。短期給付というのは、健康保険と同じように給付を行うもので、長期給付は年金給付と同じように給付を行うものです。

つまり、前者は保険、後者が年金ということになりますね。

長期給付は、退職共済年金・障害共済年金・遺族共済年金があります。基本的には長期給付は厚生年金に相当するもので、基礎年金にプラスアルファされる形で給付されることになるものです。つまり、厚生年金よりも高い額支払われることになります。

私立の場合は、厚生年金が一般的です。

厚生年金と厚生年金基金の違いについて

保育士の求人を見ていると、厚生年金がほとんどなのですが、中には厚生年金基金と書かれているものもあります。厚生年金基金と厚生年金は同じものと思っている人が多いでしょう。「厚生年金に加入してるから、基金にも加入してるんじゃないのか」と思う人もいるはずです。

厚生年金と厚生年金基金は、カテゴリーが別になっています。厚生年金というのは、国が運営している「公的年金」というものであるのに対して、厚生年金基金は各企業が運営している「企業年金」というカテゴリーになっているのです。

厚生年金基金は、その設立にあたり条件が課せられており、それを満たさなければ設立できません。そのため、保育士の職場すべてが設立し、保育士がみんな加入しているわけでは無いのです。

違いについてですが、わかりやすく簡潔に述べると、厚生年金は国が行い1つしかないのに対して、厚生年金基金は企業ごとに設立・加入することになるということになるということになります。

職場・運営元による違いはあるのか

株式会社 or 社会福祉法人

先ほどから、年金制度の違いについて説明してきましたが、どういう勤務先がどういう年金制度になっているのかということについて説明します。

ただし、年金制度については「私立と公立の違い」以外は、施設の種類や職種による違いは一概には言えません。あくまでも「そういうことがある・多い」というだけなので、求人を見る際は、必ず確認してください。

まず、保育所や託児所など、保育士の職場となっている施設を運営しているところは、株式会社と社会福祉法人が一般的です。

最近では株式会社の保育参入が盛んなため、株式会社運営となっている保育所が多くなっていますね。そういったところは認可外保育園などに多くなっています。社会福祉法人は、認可保育園が主流です。

株式会社が運営元となっている場合、厚生年金または厚生年金基金が考えられます。基金には設立の条件があるのですが、保育士業界でも意外と多く見かけることがあるのです。

厚生年金基金は、企業ごとに設立されているため、前の職場で厚生年金基金に入っているという人は複数の基金に加入していることも考えられます。

社会福祉法人というところは、厚生年金が主流です。

国民年金となっているところもある

保育士の勤務先によっては、厚生年金に加入できず、国民年金に個人で加入することになるところもあります。厚生年金には加入条件があるのですが、その条件を満たさずに働いている保育士も意外と多いようです。

株式会社が運営元となっているところではほとんど無いですが、社会福祉法人で働いている人の中には、そのような人もいます。

いずれにせよ、求人票を見る際には、必ずその職場の年金制度について確認しておくのが好ましいでしょう。