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保育士としての資格を取得していたものの、何かしらの理由があって、保育士として就業していない人のことを潜在保育士と呼びます。

潜在保育士の数は非常に多く、その存在が問題視・注目されている中、潜在保育士から保育士になろうとしている人も決して少なくはないでしょう。

潜在保育士にはさまざまな理由があるものです。給料が理由でほかの仕事をしていたり、資格取得後結婚・出産などのため、そもそも何の仕事にも就くことがなかったり・・・。

それぞれの理由を抱えていることでしょう。そんな潜在保育士全体に向けての就職の注意点・ポイントなどを説明します。

潜在保育士は、まず保育業界の状況を知るべし

保育士不足で潜在保育士でも就職は可能

現在、保育士はとても不足しています。潜在保育士が多いため、現場で働く保育士の数が足りていないのです。

国の基準の2倍・3倍は必要だと言われていますが、現在は基準を満たしているところは基準ギリギリで、満たしていないところは非常に少ない人数で働いています。そのため、残業も当たり前となってしまい、一人当たりの負担がとても大きくなっているのです。

そういった状況下にあると、保育士を辞めようと考える人も多く出てきます。そしてさらに保育士が不足する・・・負の連鎖です。

保育士不足は日本全国的な問題となっており、特に東京・神奈川・埼玉・大阪では有効求人倍率が高いところが特に保育士不足となっています。

そのため、売り手市場です。潜在保育士であったとしても、就職は十分可能でしょう。多少不安は必要ですが、あまり不安がりすぎる必要はありません。

転職活動をする前に法改正情報を仕入れよう

転職活動を始める前に、自分が就業できていなかったときに、保育士業界に何が起こったのかを調べておきましょう。

最低限、法改正があったのかなかったのか、あったならばどのような内容なのかを調べておかなければいけません。法改正について知らなかったというのでは、転職活動を始めてから困惑することになります。

たとえば2016年4月から保育士の資格を持っていない人でも保育の仕事ができるようになりましたが、それについて知らずにいれば、戸惑ってしまうでしょう。法改正については、必ず情報を追うようにしてください。

潜在保育士の就職活動のポイントと心構え

チェーンの施設を選ぼう

保育園などの施設には、株式会社が運営しているチェーンの施設があります。

全国さまざまなところに同じような形態・カラーの施設を出しているわけですが、そういったチェーンの施設のほうが、研修制度などがしっかりと整っていることが多いのです。

社会福祉法人が運営している単体の施設などは、アットホームな雰囲気すぎて、研修がおろそかになっていることが多い傾向があります。

株式会社運営のところは、ビジネスライクな雰囲気があり、仕事をしっかりとこなせればそれで良いといった考え方をしているところが多いです。

そのため、研修制度をしっかり整えている傾向があります。特にチェーンになると、そのチェーン全体で研修システム・マニュアルなどを共有しており、効率的に研修をしてくれることが多いのです。

どうして未就業期間が長くなったのか、理由を明確に

自分が潜在保育士になってしまった理由というのは、人それぞれでしょう。人によっては出産などで職に就きたくても就けなかった人もいますし、ほかの仕事をしていた人もいます。

そういった未就業期間が長くなってしまった理由は、明確にしておかなければなりません。

理由を明確にしつつ、面接で話す際には、未就業期間が長くなった理由から明るい未来へと言葉を運びましょう。「出産経験が活かせると思う」や「資格を持っているからには保育士として社会貢献したい」などですね。決してネガティブな結論にならないようにしましょう。

謙虚に学ぶ姿勢をアピール

潜在保育士は、保育士としての経験が無いまたはブランクがあるものです。そのため、保育士の仕事について謙虚に学ぶ姿勢を持たなければなりません。

職場の先輩が年下であるということも考えられますが、そういった場合も年齢を理由に高慢な態度をとらず、謙虚に後輩として先輩に接しましょう。

また、そういった態度が取れる人間であるということを面接でそれとなくアピールすることも大切です。たとえば、面接官の話を相手の目を見たり相槌を打ったりしながら真剣に聞くなどですね。

潜在保育士のためのセミナーを開催しているところもある

最後に、潜在保育士はさまざまな不安を抱えているかと思います。その不安を解消するためには、とりあえず働きはじめるのが一番ですが、不安を抱えすぎてスタートダッシュを切れないという人もいるでしょう。

そういった場合は、自分の住んでいるところから行くことができる範囲で、セミナーが開催されていないかどうかを調べると良いかもしれません。

潜在保育士のためにセミナーを開催しているところがあり、そういったセミナーに参加すると、不安は少し解消されるでしょう。