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保育士として働いていて、こう思うことがあるでしょう。「いつまで保育士として働けるのか」と。それは収入の面でそう思うわけですが、転職活動をしている人は違う意味でその悩みを抱いています。「いつまで保育士として転職できるのだろうか」と。

保育士の求人には、年齢制限が設定されていることが多いです。保育士以外でも、転職は何歳までというような相場というものがあります。保育士の転職の年齢制限にも、相場があるのです。

保育士の年齢制限の傾向

働く人の平均年齢について

保育士の年齢制限について見る前に、まずは保育士として働いている人の平均年齢について考えてみましょう。保育園の先生方を見ていると、若い先生が多いです。

自分が子供のころも、あまり高齢の先生に保育してもらった記憶というのは無いでしょう。保育園と幼稚園は若い人が多いイメージがありますね。

年配の人は、育児休暇から復帰した先生が多いです。そんな若い人が多い保育士の現場は、20代から30代が平均年齢となっています。30代を超えると新米というのはほとんどおらず、その職場に長く働いている人のようです。

求人でよくある年齢制限

実際に求人を見てみると、年齢制限について言及されているものがあります。そういったものを見てみると、年齢制限の相場はだいたい25歳から30歳までが多いです。特に正職員として転職をするのであれば、残されている時間はあまり無いと思っておいたほうが良いでしょう。

30代・40代からでも応募できる求人は、パートや非常勤といった形態での募集が多いです。特に子供がいるとなると正職員での採用は厳しくなります。正職員として仕事をするなら、30歳までに転職をしなければならないのです。

公立保育園の採用試験の年齢制限

公立の保育園は地方公務員の採用試験を受けて、地方公務員として登録し、保育所からのオファーを待つことで、転職可能となります。公立保育園の正職員の募集にも、年齢制限が設けられていることが多いです。これはキャリア形成などを図るためでしょう。

その年齢制限は大抵の場合私立よりも厳しく、20代半ばまでといった制限が設けられていることが多いです。

30代以降の保育士の転職

当たり前ですが、年齢制限がある場合は転職不可能です。しかし、年齢制限が特に無い職場には個人の努力次第で転職可能となります。

30代を過ぎたからといって、諦めることはありません。ただ、正職員としての採用を目指すのであれば、長期戦になることも覚悟しなければならないでしょう。

先述のように、30代以上の正職員としての中途採用は、なかなかありません。ほとんどがパートや非常勤といった形での採用になるため、正職員採用を希望するなら求人探しの段階から苦労するでしょう。

30代を過ぎると、若い人と面接時期がかち合ってしまった場合には不利ですから、百発百中で合格するというわけにもいきません。

30代を過ぎて転職をしたいと考えるのであれば、早め早めに行動に移しましょう。

年齢制限が設けられる理由は「体力面」への考慮

制限が設けられているのは、保育士が体力仕事だからという理由が多いです。

真夏でも、真冬でも関係なく、園庭で子供達と一緒に遊ばなければなりません。庭だけでなく、室内においても子供を抱き上げたりと力仕事が多いです。力仕事がなくても、常にあちらからこちらへと動き回ることになります。

園外保育を予定している場合は、下見で山登りをすることもあるでしょう。風邪にかからないための免疫力も必要になります。さまざまな観点から見てみても、体力はどうしても必要なのです。一般的に、30代を過ぎると体力が衰えると言われています。

そのため、年齢制限が設けられているのです。

中には「若い先生のほうが子供に近い存在であることができる」という考え方において年齢制限を設けているところもあります。

つまり、年齢に関係なく「体力」がアピールポイントになる

30代以降に保育士として保育所に転職する際、アピールするべきポイントはどのようにして体力を維持してきたのかということです。

たとえば仕事を離れている間育児や家事に専念し、常に動き回り体力を維持しつつ、育児という子供にかかわる仕事もしていたというようなこと。そういった活動をアピールすれば、30代以降でも安心してもらえるのではないでしょうか。

まとめ

保育士には確かに年齢制限がある場合が多いですが、年齢制限があるからといって、それを過ぎたら保育士として働けないということはありません。

保育士に求められることが何なのかを理解し、その力・適正が今もなお失われていないことを相手に理解してもらうことができれば、十分働くことができるのです。