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出戻りとは、何かしらの理由にて前の職場を退職し、その後しばらく経ってから同じ職場に復帰することです。

出戻りというのは、保育士業界に限らず、どこの業界でもあります。度々保育士と比べられることのある看護師業界も、出戻りが多いです。

現在前の職場への出戻りを考えているという人も多いでしょう。その際に気になるのが、出戻りは果たして可能なのかということ、どのような場合は出戻りができて、どのような場合はできないのかということ。

そういった出戻りに関する疑問について、解説します。

保育士の出戻りは可能なのか

人事の7割が出戻りを受け入れるとしている

まず、保育士業界に限らず社会人全体の話をします。さまざまな企業に行ったアンケートで、人事担当の出戻りに対する考え方が述べられているので紹介します。そこでは、人事の約7割が出戻りを受け入れるとしているのです。

出戻りを受け入れる理由はさまざまですが、やはり即戦力であり、その人の人となりがわかっていて安心だということが理由として大きいようです。

確かに、一度その職場で仕事をした人であれば、その職場の方針や仕事内容を理解していることでしょう。全くの新人を教育するより、楽な研修で済みます。

人となりがわからない人より、性格を理解している人のほうが安心だということも大きいですね。

また、出戻りを受け入れる側としても「自分の会社は他と比べ良い会社なのか」という気づきのきっかけになります。受け入れる側も前向きな気持ちになることができ、職場全体としてプラスに効果することもあるようです。

保育士の出戻りは珍しい話ではない

社会人全体で、出戻りを受け入れる風潮があるようですが、保育士に関しても出戻りというのは特別珍しい話ではありません。保育士業界でも出戻りはよくあることです。自分が過去に勤めていた職場でも、出戻りした人がいるという人も多いのではないでしょうか。

出戻りの職員がいる職場は魅力的な職場で、出戻りのいない職場は保育士から人気の無い魅力の無い保育園だと言われていることがあるほど、保育士の出戻りというのはままあることなのです。

保育士が出戻りする場合の注意点

円満退職した場合に限られる

出戻りが珍しいことではないといっても、相手が出戻りを許してくれない場合があります。

前の職場を退職する際、施設のほうからクビを言い渡された場合はもちろん出戻りはできません。高飛びしてしまった場合も出戻りできませんし、フェードアウトした場合も然りです。

前の職場の園長と喧嘩をして退職した場合も、出戻りは不可能だと考えましょう。出戻りができるのは、しっかりとした退職理由を伝え、職員や上司が納得した上、円満に退職することができた場合のみです。

その場合は、相手も快く「おかえりなさい」と言ってくれることでしょう。

出戻りを許される退職理由・許されない退職理由

一概に「こういう場合は必ず許される」「こういう場合は必ず許されない」と述べることは不可能です。しかし、出戻りが許されないことが多い理由と、許されることが多い理由はあります。人間として考えればすぐにわかることですが、説明しましょう。

まず、許されない・許されにくい場合ですが、職場の人間関係や方針の食い違いで転職をした場合です。この場合は「環境が改善されていない」「違う方針の人を入れるわけにはいかない」という理由で拒否されてしまいかねません。
許される場合というのは、キャリアアップを掲げて転職をした場合や、結婚や出産・育児などで離れていた場合などです。自分都合で仕事をやめた場合には出戻りが許されることが多い傾向があります。

出戻りは正職員として働けないことも多い

出戻りを考えるのであれば、正職員として働くのは難しいと考えましょう。出戻りをしたいと考えて行動をした人の中には、「パートでしか雇う余裕が無い」と言われた人が多いようです。

自分が出て行った穴を埋めることができ、再び穴が空くことなく現在に至る場合は、正職員では復帰できないことが多くなっています。

人員が増える分には問題ないのでしょうが、正職員の枠(雇うほどの余裕)が無く、拒否されてしまいます。そこで、譲歩する手段として「パートタイムでの勤務」を持ちかけてくるのです。出戻りをするなら、パートとして働くことになると思っておいたほうが良いでしょう。