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私立高校の教師
30代女性です。

新卒時は自動車リース会社に就職し、営業アシスタント業務として営業補佐の仕事を6年しておりました。外回りをメインとする営業の代わりに顧客からの電話問い合わせや受注発注業務がほとんどで、仕事はデスクワーク中心でした。

部署内は和気藹々とした雰囲気があり、定期的に飲み会も開催したりととても楽しく仕事をしていたのですが、30代に近づくにつれ不安も出てきました。

元々私は大学時に教職科目を受講し、卒業後は英語教員を目指していたのですが、採用試験は落ちてしまったため仕方なしに民間企業へ就職したのです。

そしてアシスタントの仕事は楽しくやっていたものの、所詮営業の補佐業務でしかありませんので自分のやりがいを見いだせないでいたのです。

転職成功!念願の教員になることができた

29歳になった歳に思い切って働くスタイルを変えたいと思うようになり、転職を決意しました。

辞める半年前から情報収集を始めましたが、日中はハローワークへ行く時間が取れませんでしたので、ネットや新聞求人でいいところはないか探しておりました。

そしてある日の朝刊で私立高校の教員募集を見かけ、ダメ元で履歴書を送ってみたところ、面接に来てほしいという電話連絡を受けてびっくりしました。

その後に有給を使って一次面接と筆記試験を受けました。筆記試験は大学センター試験レベルの問題で、しばらく英語から遠ざかっていましたので、点数が取れた自信はまったくありませんでした。

そして面接ですが、「教師から転職する人は多いけど、あなたは民間企業から教育業界へ何故転職をしたいのか」、という根本的な質問が飛んできました。

私は大学から教職を目指しやはり教員の夢が忘れられなかった、と正直に答えました。

また教えるだけでなく広報の仕事もあり、外回りの業務もあるが大丈夫かとの質問があり、営業事務の経験を活かしていきたいという旨を伝えました。

二次面接も無事にクリアでき、年度末で退職をして念願の教員に何とかなることが出来ました。

転職後は仕事を楽しみ、やりがいを感じる日々。でも、不満なことも…

年収ですが、営業アシスタントの時代と比べたら年収ベースで100万円は減収でした。

ボーナスも期待できる額ではありませんでしたが、それ以上に自分の授業を教室で展開できて生徒と日々楽しく過ごすことができることがやりがいに通じ、とても楽しい時間を過ごすことが出来ていることにとても満足しております。

しかし、ひとつ不満を言うと残業代は上司からの命令があった時しかつけられないというルールがあったのです。

私立高校ですが、株式会社立ということもあり内情はサラリーマンと大差ないのですが、翌日の授業準備や保護者との電話連絡で定時以後も残って仕事をすることが日常で発生するのですが、これは自主的な残業として見なされてしまうので、残業代がつけられないとの事。

労務的には違反なのではと思いましたが、誰も文句を言わず黙々と仕事をしていましたので何も言えませんでした。

教員の仕事のやりがいですが、自分のペースで仕事を進めることが出来るのが何よりも自分に合っているのかなと感じます。

先生方と小グループを作って企画を練ったりもしますが、自分の意見を反映して物事を進めることが出来ますので、営業アシスタント時代と比べるとかなり仕事の幅が広がったと感じます。

しかしそれに伴って責任も増えました。自分が企画したものは最後まで責任を持って進めていくことが求められ、計画準備に休日も取られてしまうこともありますけど、あまり苦にはなってない自分がいます。

これは仕事を楽しくこなしているから、やりがいを感じているからなんだろうなと感じます。

宿泊を伴う行事も多く、ジャージを着て体育をしたり、生活指導をしたりと今まで体験したこともない業務も多々あるのですが、何事も経験と思い前向きにこなしています。

食堂で大勢で食べるごはんというものは本当に学生以来体験していなかった事ですが、分担してごはんをよそったり、箸を配ったりと懐かしい、なんて思いながらも楽しく過ごしております。生徒との触れ合いも楽しいです。これは収入に変えられない喜びの部分ですね。