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CMや電車の中吊り広告などでたくさん見かける転職エージェントの広告。どこを選んで良いか分かりづらくありませんか?

その大きな理由の1つが、「どれも同じサービスに見える」ということにあると思います。

しかし、同じ業界でもA社とB社では、「社風」が違うように、日本の転職エージェント業界も、社風も違いますし、「カラー」が違います。

このカラーの違いは、転職者に対するサービスの違いとなって如実に現れてきます。

この記事では、転職エージェントを様々な観点から比較することによって、皆さんが転職エージェントを選ぶ際の判断材料を提供するものです。

是非、参考になさってみてください。

転職エージェントの比較サイトが役立っていない理由

そもそも、ネット上に氾濫している転職サービスの比較情報って、役に立てていますか?

おそらく、多くの方にとっては、「ふーん、そんなものなんだ」以上の感想しか持てないと思います。

その理由は、ユーザー目線で比較がなされていないからです。

単純に求人数や求人の質といった比較をしても、それが、あなたの転職ニーズとマッチングしなければ意味がないのです。

自分に合った転職エージェントを見つけるために

この記事では、ユーザー目線にこだわって転職の比較記事を書いていきます。

単純に求人数や紹介件数を比較するのではなく、それがあなたにとってどのような意味を持つのか、それを転職エージェントの選択にどう役立てるか、まで落とし込んで書きます。

そのため、説明は多少長くなりますが、しっかり読み込んでいただきたいと思います。

ここでは、転職エージェントとして人気の高い大手5社(リクルートエージェント、DODA、マイナビエージェント、type転職エージェント、パソナキャリア)をそれぞれ比較していきます。

転職エージェントの「ルーツ」を比較

まず、転職エージェントのルーツから比較していきます。

日本の転職エージェントは、もともと他の人材サービスから事業が出発し、その事業の多角化の一環として発達してきた、という歴史があります。

そのため、元のルーツとなった業態、サービスによって人材紹介サービスの内容も若干の違いを生み出しています。

リクルートエージェント

就職や転職だけではなく、結婚や賃貸住宅など、様々なライフスタイルに関する情報誌が母体です。

そのため、転職に関しても単に人材紹介だけではなく、転職全般の情報について、サイトコンテンツの充実が他を抜きんでています。

DODA

もとは学生援護会という就職・アルバイト雑誌の雑誌媒体が母体でしたが、インテリジェンスとの合併後、人材紹介サービスを展開するようになりました。

そのため、人材紹介のサイトと一般の転職サイトの両方の機能を併せ持っています。

マイナビエージェント

もともとは自社で人材紹介を行わず、一般の転職サイトや他社の転職エージェントの紹介サイトを充実させていました。

そのため、人材紹介サイトでもマイナビエージェント以外の転職エージェントにもエントリーが可能な仕組みになっています。

type転職エージェント

転職雑誌、特にIT系や技術職の転職情報誌として定評がありました。

今でもIT系や技術系の紹介者の質には、各社の人事部に評価が高いです。伝統的に、転職先に紹介する企業を絞る傾向があります。

パソナキャリア

もともと人材派遣会社の一事業部だったものを独立させた企業。人材派遣会社と連携して強力な営業力による、広汎な求人情報に強みがあります。

また、トップのメディア露出が多く、農業や女性支援に力を入れていることがニュースになるなど、話題性による知名度アップに力を入れる社風です。

ニーズによって転職エージェントを使い分けよう

上記を読んだだけで、各社のカラーとそこから出てくる特徴の違いが、だいぶ掴めたのではないでしょうか。

例えば、

充実した転職情報を知りたい・・・リクルートエージェント
一般の転職サイトとワンストップで活用したい・・・DODA
他の転職エージェントと複数登録したい・・・マイナビエージェント
紹介先を絞って活動したい・・・type転職エージェント
幅広い求人情報に触れたい・・・パソナキャリア

という「判断基準」が出来てくると思います。ルーツを知っておくだけでも、あなたにとっての転職エージェントの「使い勝手の違い」が出てくるはずですよね。

保有している求人数を比較

転職エージェントの比較サイトで真っ先に取り上げられる基準、求人数は、その転職エージェントの「営業力」のバロメーターです。

どれだけ幅広く、多くの紹介件数を保有しているかということを測る指標です。

ただし、求人数を見ただけで、自分にもたくさん紹介がもらえる、と早合点をしてはいけません

例えば、IT業界の技術職を転職先に探している場合、上記に挙げた大手転職エージェントだけではなく、ワークポートやメイテックネクストといった、技術系に強い転職エージェントの方が、あなたにとっては優良な紹介求人が多い、ということもありえます。

各社の求人数

求人件数
リクルートエージェント 約16万件
DODA 約15万4千件
マイナビエージェント 約2万3千件
type転職エージェント 約1万9千件
パソナキャリア 約3万6千件

※数字は各社HP掲載による

求人件数はその転職エージェントの強みと合わせて考える

こうしてみると、こと営業力に関する限り、リクルートエージェントが一歩抜きんでているように見えますが、あなたは何万社の紹介先から転職先を選ぶわけではありません。

これだけでは、あなたの紹介に決定的な要因にはならないと考えるべきでしょう。

むしろ、後述する「強み」と併せて考えることで、あなたに紹介してくれる案件数が多くなるか、少ないかを考えるべきでしょう。

紹介件数で比較

ここで絶対にやってはいけないことは、紹介件数を単純比較して、「自分もここで決めてもらえるのではないか?」と早合点することです。

件数が多いからといって、あなたが紹介成功の仲間入りが約束されているわけではありません。

そこで、紹介件数を比較することで、重要な点は、「案件数との割り算」です。この割合によって、マッチングのうまさが分かります。

この割合こそが、あなたが効率よく転職活動を進められるかのバロメーターになるのです。

しかし、残念ながらHPで自信を持って公表しているのは、リクルートエージェント、DODAだけですので、2社を比較します。

他の3社は、「公表できるほどの数字がない」と受け止めざるを得ません。

各社の紹介件数

紹介件数
リクルートエージェント 約2万3千件
DODA 約1万8千件

ちなみに、案件数との割り算で計算してみると、

リクルートエージェント/14.3%
DODA/11.6%

となり、リクルートエージェントに軍配が上がります。

しかし、これは単純化させた計算方法で、案件数や登録者数など流動的な要素を考慮しなければなりませんが、公表された数字だけで判断しなければならないものです。

あくまで、マッチングのうまさ、短い時間で効率的に転職活動を進めたい方が、一応の目安として参考になさってください。

特異な業界・職種を比較

今回ご紹介している転職エージェントはいずれも大手ですが、それぞれルーツや社風から来る、強み・弱みがあり、それによって得意の紹介分野があります。

リクルートエージェント

強み・・・あらゆる業界・職種に精通している。エグゼクティブ転職にも対応できる。

弱み・・・穴は少ないが特に秀でた強みも少ない。

DODA

強み・・・万能型だが、比較的ベンチャー系に強みがある。

弱み・・・BtoB、創業から長い、伝統的な業界への紹介力は弱い。エグゼクティブ紹介も弱い。

マイナビエージェント

強み・・・万能型だが、伝統的な産業に強みがある。

弱み・・・比較的低条件の案件が多い。

type転職エージェント

強み・・・IT、技術系の紹介に伝統的に強い。

弱み・・・他の業界に精通したコンサルタントが少ない。

パソナキャリア

強み・・・万能型。農業など他社が手を出していない分野にも手を広げている。

弱み・・・穴は少ないが、グループ他社にエグゼクティブ専門会社があるため、エグゼクティブ転職の情報力は落ちる。

求人件数も合わせて考え、最適な転職エージェントを考えよう

上記をまとめて、あなたのニーズに合わせた転職エージェントを考えると、

  • まずはまんべんなく紹介してもらいたい・・・リクルートエージェント、パソナキャリア
  • ベンチャー企業も考えたい・・・DODA
  • 伝統的な業界に転職したい・・・マイナビエージェント
  • IT業界に転職したい・・・type転職エージェント

ということが見えてくるのではないでしょうか。

これに、前に述べた紹介件数の多い転職エージェントも加味して、どの転職エージェントが、自分にとって最適な転職エージェント選びとなるか、判断の軸が固まってくるのではないでしょうか。

転職サポート・コンテンツで比較

転職サポート、コンテンツは、基本的に転職エージェントの持ち出しになる部分のため、転職エージェントがどれだけ経営体力があるかによって、大きな差が付く部分です。

特に、転職活動のスキル(書類作成や面接など)に自信がない方は、手厚いサポートが受けられる転職エージェントを選びたいものですよね。

リクルートエージェント

転職情報のコンテンツが充実しているうえ、登録者には無料の書類作成、面接指導のセミナーも開かれている情報の充実量は一歩抜きんでている。

DODA

若手の転職エージェントが多いため、書類作成や面接指導は弱い。転職情報のコンテンツは充実している。

マイナビエージェント

老舗のサービス実績から、個別の書類作成・面接指導が丁寧という定評がある

type転職エージェント

5社の中で転職サポートが最も弱い。紹介後のフォローが強い。

パソナキャリア

担当コンサルタントによる書類作成、面接指導等が行われているが、紹介案件対策が中心。

転職サポートではリクルートエージェントが一歩リード

5社を比較して、一番転職者のニーズに合わせてサービスのラインナップがそろっているのは、リクルートエージェントだと思います。

ただ、リクルートエージェントと合わなかった人は、親身なフォローに定評があるマイナビエージェント、案件ごとの対策充実を希望される場合はパソナキャリアといったところでしょうか。

DODAやtype転職エージェントは、書類添削や面接指導に評価は高くありませんが、紹介時のフォローには定評があります。

【重要】転職エージェントは複数組み合わせよう

転職エージェントは、複数組み合わせて利用することを是非お勧めします。

これまで見てきたように転職エージェントにも得意・不得意、強み・弱み、成り立ちのルーツから来る特徴に違いがあることがお分かりいただけたかと思います。

あなたのニーズにとって最適な転職エージェントは1社に決まらないかもしれません。その際は、複数登録して是非比べてみてください。

それが、あなたにとって紹介先との良い出会いにつながっていくはずです。