[PR]


地方で育った人が都心の学校に行ってそのまま都会で就職したが、後に地元で転職をすることをUターン転職。都会で生まれたが、地方で働こうと考えるのがIターン転職。それぞれ地方で働くということが共通点となっています。

地方で暮らすということは、近年注目されていることです。

地元であっても、地元でなくても田舎暮らし・地方暮らしは、過疎化・ドーナツ化現象が進む日本人の一種のテーマと言えます。そういった地方で仕事をしようと、Uターン転職・Iターン転職を考えているという人も多いのではないでしょうか。

まずはそのメリットやデメリットを知り、転職活動のためにどうすればいいのかを考えましょう。

保育士のUターン転職のメリット・デメリット

Uターン転職のメリットのひとつは、地元に戻るということです。地元で生活をするというのは、都会で生活をするよりも安心感があります。生まれ育った慣れ親しんだ土地で働くということで、自分が通っていた施設で働くこともあるでしょう。

また、都心よりも待遇が良い傾向がある地域に住んでいる場合には、高い給料を得たりと保育士としての待遇改善にも繋がります。

Uターンのデメリットは、求人数の少なさです。一般的に、求人の数は都心に集中しています。

そのため、求人の数が多くそろっている都心を離れて、求人数の少ない地方で転職をするのはとても大変なことです。比較対象が少なく、地域によっては選択肢すらあまり無いということもあるでしょう。

また、面接での往復費用や引越し費用など、何かとお金もかかります。

保育士のIターンのメリット・デメリット

Iターンのメリットは、地方暮らしにあこがれている人であれば、地方で生活できるということ自体がメリットになるでしょう。

都心で生まれ育ったということですから、地方での生活はとても新鮮なものになります。新しい刺激を受け、人生経験が広がることが期待できます。

デメリットは、都会育ちだからこそ、地方暮らしは大変になるということです。都会育ちからしたら考えられないようなことが、地方では待ち受けていることがあります。

たとえば、コンビニエンスストアが24時間営業じゃない、最寄の駅まで徒歩30分かかる、隣の駅まで徒歩1時間以上かかるなどです。都心であれば、駅1つ分は数分もしくは10分程度だったりしますが、地方ではそれはありえません。

保育士がUターン・Iターン転職で気をつけること

最初に居住費や住みやすさを考えるべき

Uターンの場合でも、Iターンの場合でも、最初に考えるべきは住みやすさと居住費です。

Uターンの場合は地元だから住みやすさはある程度わかっているかもしれませんが、おそらく地元で一人暮らしをしたことが無いという人がほとんどでしょう。実家暮らしではわからなかった不便さなどが、一人暮らしをすると途端に見えてきます。

物価やスーパーまでの距離・スーパーの営業時間など、住みやすいところかどうかを見極める必要があるのです。Iターンの場合ですと、住んだことの無い土地だということでなおのこと、そういったことを考える必要があります。

遠方からの応募になるため、交通費・宿泊費に注意

遠方から求人に応募することになるので、保育園の職場見学や面接には交通費および宿泊費用がかかります。

Uターンの場合は実家に泊めてもらうことも考えられますが、Iターンの場合は必ずどこか宿泊施設に泊まることになるでしょう。その費用が、職場見学や面接に行く度にかかります。

職場見学や面接は、できるだけ一度の渡航で複数の施設のものを受けられるように調整してみましょう。

公立保育園で公務員の保育士として働きたい場合

公立保育園で働く保育士は、地方公務員です。地方公務員がUターン・Iターン転職をするためには、転職先の自治体の公務員試験を受けなければなりません。

2015年度から試験的に「地域限定保育士」が導入されましたが、この資格で働く場合には資格を取得してから3年間は特定地域から離れられないため、注意しましょう。

そうでない場合には、再び試験を受けて合格することによって、Uターン・Iターン転職をすることができます。

転職計画はより慎重に

転職計画というのは、慎重かつ緻密に立てなければなりません。それはどの場合においても当てはまることなのですが、UターンやIターン転職の場合は特に慎重に・緻密に計画を立てなければならないのです。

一度の渡航で複数の職場見学・面接を受けることもそうですが、それ以外でも、引越し準備をするための期間なども計算に入れなければなりません。

引越し準備というのは、住居探しから始まりますが、住居探しは意外と時間がかかります。1度の渡航で決められるように、事前にネットで調べておいたりと準備が必要です。決まった後も引越し準備で1ヶ月から2ヶ月ほどかかる場合があります。

そういったことを考慮して、計画を立てましょう。