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保育士は「うつ病になりやすい仕事No.1」と言われることがあります。

他にもさまざまな仕事がランクインしていますが、医療・介護・保育といった福祉関係の仕事に従事する人はうつ病にかかりやすいとされているのです。それには、確実に原因があります。

自分でも自覚できないことのあるうつ病、精神的な病だからこそ、とても怖いものなのです。そこで、保育士のうつ病の原因や、自分の心を守るために大切な職場選びのポイント・心構えについて説明します。

保育士のうつ病の主な原因

保育士のうつ病は心身相関によるものが多い

心身相関という言葉をご存知でしょうか。「心と身体が相互に関係している」ということです。

身体的な負担は心にも同じように負担を与え、心の負担は同じように身体にも負担を与える・・・。

たとえば、なんとなく気分が乗らないとき、身体まで重たく感じることがあるでしょう。憂鬱だと寝覚めが悪かったりします。そういったことが、心身相関です。

保育士は、体力的にとても大変な仕事です。あちらこちらと動き回り、たちっぱなし。女性でも重たいものをもたなければならないことが多く、体力仕事。

体力が付いていかず、無意識のうちに体はボロボロになってしまいます。さらに精神的ストレスも大きな仕事です。

身体的な負担が与える精神への負担と、直接的な精神的ストレス。それら二つによって、うつ病になりやすいのです。

人間関係の悩み・ストレスがうつ病に発展

保育士のうつ病の原因のひとつとして、人間関係の悩みやストレスが考えられます。

女性社会ですから、男性の目が無い職場では陰湿ないじめや嫌がらせが横行していることも珍しいことではありません。派閥が存在することだってあります。

そういった人間関係のトラブルは、自分が渦中にいて標的にされている状態はとても辛いものです。そうでなくて、自分は端から見ているだけという場合でも、精神的負担になるもの。

陰湿ないじめが横行する職場には、重たい灰色の空気が流れています。それにあてられ、精神を病んでしまうのです。

仕事の責任の大きさ

保育士の仕事というのは、とても責任が大きく重い仕事です。子供の命を預かっているようなものですからね。

目を離すことができない年齢の子が多いですし、それぞれの個性も育ってくる年頃なので、苦手な子も出てくることでしょう。それでも責任を持って仕事をしなければならないのです。

もしも、苦手な子だからと目を離してしまえば、思わぬ事故に繋がりかねません。その責任は、とても人一人で背負いきれるものではない。そういった責任や重圧によって、心はへし折られていきます。そうしてうつ病になる人も、少なくはありません。

もしも自分の職場にうつ病の同僚がいたら

自分の周りに、うつ病の兆しがある・うつ病である保育士がいるという人も少なくはないでしょう。

うつ病の人には、かけてはいけない言葉というものがあります。良かれと思ってかけている言葉が、実はうつ病患者を苦しめることになるのです。

明日はきっと大丈夫・頑張って・落ち込まないで・気晴らしをして忘れてしまえよ・・・未来に対する明るい展望を持って欲しいと望むような言葉。

良い言葉ではありますが、うつ病は明日すぐによくなるものではありません。頑張っていても、どうしようもないのです。もうすでに頑張っているのに、これ以上を求められると、どうしようもありません。

NGワードの傾向は「頑張って」「落ち込まないで」と強制するような口調の言葉、「明日は大丈夫」「大丈夫だよ」と根拠の無い明るい言葉などです。

うつ病にならないための保育士の職場選びのポイント

人間関係を重視した職場選び

人間関係によるストレスが大きいのですから、人間関係を重視した職場選びをすればよいのです。

とはいっても、求人票に書かれている「アットホームな職場」というのは嘘っぱちであることが多く、求人票を見ただけでは、人間関係がどのようになっているかなどはわかりません。

そこで、可能であれば職場見学をするのがベストです。職場見学をすれば、職場の雰囲気というものがわかります。

人間関係に難のある職場を経験すると、隠していてもなんとなく「この空気は重たい」と気づくことがあるようです。そのため、いくら事業所側が良く取り繕っても、空気感で読み取ることが出来ます。

体力的に楽な仕事を選ぶこと

体力的な負担から、うつ病になる人も多いです。そこで、体力的にしんどいなあと感じている人は、今よりも体力的に楽な職場を選ぶようにすると良いでしょう。

体力はうつ病と関係が無い・精神と関係が無いと思っていれば大間違い。もう一度、心身相関を思い出して転職活動をすべきです。

自分の心を守るための心構え

最後に、自分の心を守るために必要な心構えについて簡単にお教えします。それは「考えすぎないこと」です。

まじめで几帳面な人・物事を良く考える人ほど、うつ病になりやすいとされています。日本人がうつ病になりやすいのは、そういった人が多いからです。日本人全体が、そういった傾向にありますからね。

未来のことを考えすぎない・不安があったとしても考えすぎない・馬鹿になることが大切です。