シングルマザーや核家族の増加によって、子育てに悩む保護者はとても多くなっています。そうでなくても、初めて子育てをするという人にとっては、子育ては難しすぎる問題です。何かノウハウのようなものがあれば、救われるという保護者はとても多いことでしょう。

育児セラピストの資格を取得すると、そういったノウハウ的な知識を養うことになり、子供の発達や心理について深く考えることができます。保護者のアドバイザーとして、保育士自身の悩みを解消するための手段としても、育児セラピストの2級・1級資格はとても役に立つのです。

育児セラピストの資格概要と取得方法

育児セラピストは、一班社団法人日本アタッチメント育児協会が実施・運営している民間の資格制度です。まずは2級から取得することになります。

2級では、発達心理学のアタッチメントの基礎についてと、発達心理学の基礎についてを学ぶことになります。講義やワークショップを受けることによって、取得することが可能です。

2級は1日講座を受けるだけで、試験はありません。いわゆるディプロマというものですね。1級はより深く専門的な知識を学びます。1日目に講座やワークショップを受け、2日目には応用的な講座とワークショップがあり、最後に筆記試験があるのです。また、後日レポートもあります。

それらをクリアすることで、1級の資格が取得できるということです。

育児セラピストの1級・2級がどのように役に立つのか

保護者のカウンセラーとして役に立つ

近年は子供の心理について、注目されることがよくあります。子供による犯罪や事件などがしきりに報道されている昨今、子供の心理については重要な課題です。

犯罪でなくとも、リストカットや破壊衝動など、様々な問題を抱える子供は多いでしょう。

思春期が抱えるさまざまな心の問題の原因というのは、乳幼児期にまでさかのぼります。幼少期の親や大人たちとの関係・成育環境が、その後の子供の心理的な発達・人格形成に影響を与えることは、心理学でも常識です。

間違った子育てをすれば、その後の子供の人格や人生にまで影響を与える。しかし、情報が錯乱してしまっている昨今においては「何が正解か」「何が間違っているのか」親も保育士もわからなくなってしまいがちになっています。

育児セラピストは、その正解のためのノウハウを学ぶ資格です。発達心理学から、子育てを考える資格なので、保護者にとっては良きカウンセラーとなります。

保護者に「子供がこんな反応をしたら、こういうことだよ」「こういう声かけをしたら、こうなる」と、根源的なノウハウを教えることができれば、救われる保護者も多いです。

また、発達心理学の知識から、それを応用してさまざまな子供のパターン・育児パターンにあてはめることもできます。そのため、さまざまな子供と保護者にとっての助け舟となることができるのです。

保育士自らの悩み解消にも繋がる

保護者だけではなく、保育士が今抱えている悩みを解消する手段としても、役立ちます。保育士も「何が正解なのか」わからない人は多いでしょう。

どのように保育をすればいいのかわからず、無意識に間違った保育をしている人も少なくはありません。

この資格を取得することで得た知識とスキルを、自分自身の仕事に直接反映させれば、自分自身の保育の悩みも解消することができます。保護者にとってのカウンセラーであり、保育士にとっては仕事の指針となる知識なのです。

特に、保育士と保護者の両方の役割を併せ持つ施設保育士にとっては、とても役に立つことでしょう。

施設の中には思春期を通して入所するようなところも多いです。乳幼児期から思春期にまで関わる施設だからこそ、この資格の知識は大いに役立ちます。他の職員の相談も受けることができ、施設全体のサービスの質も向上するでしょう。

まとめ

2級はディプロマなので、簡単に取得できますが、1級ともなれば講座の内容も難しくなり、試験も設けられてやや難しくなります。

発達心理学の分野になるので、少し難しいと感じることも多いでしょうが、だからこそ、とても役立つ資格となるのです。

しっかりと知識を体得することで、保育士として大いにスキルアップすることができるでしょう。