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1970年代、フランスの精神科医兼産科医のルボワイエ博士が、インドのベビーマッサージを欧米に紹介したことから広まったとされる、ベビーマッサージ。

日本においても近年ベビーマッサージの需要が高まってきています。そのベビーマッサージを学んだという証が、ベビーマッサージインストラクターの資格です。

乳児に関わることのある保育士にとって、ベビーマッサージインストラクターの資格はとても役立つものとなります。

ベビーマッサージインストラクターの概要と取得方法

ベビーマッサージインストラクターは、一班社団法人日本アタッチメント育児協会が実施運営している民間資格です。インストラクター養成講座を受けることによって、資格を取得することができるようになっています。講座は、レクチャーとワークショップの二つで構成されている形式のものです。

レクチャーでは、ベビーマッサージ全般の知識から、発達心理学の専門知識まで幅広く扱って、ベビーマッサージ本来の意味や意義・目的などについて触れます。それから、教室を開校するにはどうしたらいいか、運営の方法などまで学ぶのです。

ワークショップは、対人救助法を応用する形のインタビューワークや、受講生同士で行うオイルマッサージの体験、ベビーマッサージ教室の模擬実演、自己紹介ワークなどなど・・・さまざまな実習を行うようです。

そういった二つの要素からなる講座を受け、最後に認定試験を受けます。それに合格すれば、資格が取得できるというわけです。1日目の前半講座終了時に、同時に育児セラピスト2級の資格を取得することもできるようになっています。

この資格はどのように保育士に役立つのか

教室を開くことができる

ベビーマッサージインストラクターの資格は、ベビーマッサージ教室を開くことに役立ちます。受講の際にベビーマッサージ教室の模擬実習などを行い、そのイメージが沸くでしょう。開校方法や教室をどのように運営すればいいのか、運営のノウハウまでしっかりとレクチャーしてくれるので、教室を開く際も安心です。

教室は副業として行うことができます。副業として家で出来る仕事があればいいなと思う人も多いでしょう。ベビーマッサージ教室は自宅で開くことができますし、集客さえしっかりとすれば副収入としては十分なお金を稼ぐことができます。

ただし、ベビーマッサージ教室は近年乱立しているようです。そのため、集客がやや困難になっています。近所にベビーマッサージ教室があるのかどうかを調べてから、開校と集客方法を考えましょう。マンションに住んでいるなら、マンションの管理人と話をして、マンション内で宣伝を行うという方法も考えられます。

集客は難しくなっていますが、それさえしっかりやってしまえば、副業としては魅力的ではないでしょうか。

乳児を扱う施設で保護者に教えることができる

乳児を扱っている施設といえば、小規模保育園や乳児院などが考えられるでしょうか。産婦人科にも保育士の求人がありますね。そういった赤ちゃんを扱う施設であれば、保育士はベビーマッサージインストラクターの資格を大いに活用することができるでしょう。

赤ちゃんを預けている親に、ベビーマッサージの方法を教えることができます。そうして信頼関係を築くことが可能です。それだけでなく、職員同士でベビーマッサージの講習を行って職員全員に知識共有をすることができます。また、それを頼まれることもあるでしょう。

職場で大いに頼りにされることがあり、やりがいも大きくなります。

発達心理学の基礎知識はマッサージ以外でも役立つ

ベビーマッサージは、ただ単にマッサージを行うだけではありません。マッサージを行ったり、体に触れることによってコミュニケーションをとっているのです。講習の際に発達心理学について学びますが、その発達心理学の基礎知識は、保育や育児にとても役立ちます。

そのため、マッサージをする機会がなくとも、ベビーマッサージの基本的な考え方の根本にある発達心理学の知識を役に立てることもできるのです。とても広い分野に役に立つので、保育士のスキルアップとしてはうってつけではないでしょうか。

取得も比較的楽ですし、同時に育児セラピスト2級も取れるので、挑戦してみるとよいでしょう。