音楽というのは、子供にとってさまざまな影響を与えます。音楽を効果的に保育に導入することによって、身体的・感覚的・知的に優れた子供の感性を作ることができるのです。そのために必要になるのが、リトミックという考え方になります。リトミックはスイスの作曲家によって考え出された音楽教育法で、古くから欧米では導入されているのです。

日本においても、保育園でリトミックを取り入れると、さまざまなメリットがあります。その導入をするためには、リトミック指導者が必要です。

リトミック指導者・インストラクターの資格概要と取得方法について

リトミック指導者・インストラクターの資格は、特定非営利活動法人リトミック研究センターによって実施されている民間の資格です。指導者養成コースという月例研修会に参加することによって、取得することができます。

そのコースは4年間行われ、1年目に初級指導資格・2年目に中級指導資格・3年目に上級指導資格・4年目にはディプロマBという次の段階に進むために必要な資格が得られるとのことです。初級から3歳児、2歳児、4歳児・5歳児を対象とした指導を行うことを目的としています。

月例研修は、年間9回参加することになり、この研修に参加するだけで資格を取得できるという仕組みです。試験などはありませんが、1年かけて取得するため、取得には長い期間を要します。1年コースで3歳児のみの資格を取得するのも良いでしょうが、3年コースで2歳から5歳児までを指導できるようにしたほうが、実用的です。

保育士がリトミック指導者・インストラクターを取得するメリットとは?

普段の保育士の仕事に役立つ

リトミック指導者・インストラクターの資格を取得すれば、その知識が普段の保育の仕事に役に立ちます。ピアノに合わせて子供たちが歌ったり、踊ったりといった表現をさせる。「この曲が流れたらお方付けをしよう」「この曲が流れたら整列しよう・・・」音楽と子供にさせたい行動を同期させるような導入方法も考えられます。

そういった普段の保育園での生活に音楽を導入するだけでなく、音楽の時間にちょっとしたレクリエーションを行うことも考えられるでしょう。たとえば即時反応です。ピアノの音を聞いて、子供はすばやくそれに反応するというもの。たとえば2分音符が流れれば「ゆっくりと歩く」4分音符で「普通の速度で歩く」8分音符なら「走る」などですね。ジャンプする音でジャンプするというのもあります。

音作りは自分で行っても良いでしょうし、ジャンプする音などは有名なゲームから取ってきても良いかもしれません。音楽と身体表現・音楽と行動を結びつけた教育法が、リトミックということで、知識さえあればさまざまんところで導入することができます。

子供の音楽的感性を育てることができる

リトミックを保育に導入させることによって、子供の音楽的感性を育てることができます。音感やリズム感・拍子感や音楽の楽しさなどといった、音楽教育を行うのにはとても良い取り組みです。音楽に力を入れている保育園への転職にも役立つでしょう。

それだけでなく、リトミックでは人間として大切な力も養うことができるのです。たとえば言語や数の認識・感覚といった生活習慣の力、自立心や豊かな感性と心などといった情操教育ですね。そういったさまざまな教育の役に立つので、子供のためになります。

保護者のフォローにもなる?

リトミックを導入している保育園の保育士の話によれば、リトミックは保護者のウケが良いとのことです。子供の成長が見えやすいため、保護者も感心しやすいのでしょう。また、音楽によって片付けなどの生活習慣が遊んでいるうちに身につくため、「自宅でも歌いながら片づけをするようになった」と喜ばれることもあるとのことです。

リトミック指導者・インストラクターとして、リトミックを導入すれば保護者のフォローになり、保護者からも信頼されます。

まとめ

子供のためになり、保護者からの信頼も得ることができるリトミック指導者の資格。取得すると、とても大きなスキルアップになります。それだけでなく、保育士自身の音楽的感性も活かすことになるのです。音楽が得意な人・音楽が好きな人には特に向いている資格と言えるでしょう。