マーカーの役割

パターンからのマーキング

マーカーは、パタンナーが制作したパターンをもとにして実際の生地へ無駄がなく効率的なレイアウトをして配置するマーキング作業が役割です。

おもにアパレル・ファッションアイテムを生産しているメーカーや工場などの現場において専任スタッフが配置されていて、パソコンのCADソフトを使用しての作業が行われています。

職場の規模によっては人員配置の関係で、パタンナーがそのままマーキング作業までを担当している場合もあります。

生地を有効に使用する

マーキング作業はこれから生地を裁断して縫製するという前に行われる工程であり、マーカーが型紙をどれだけうまく生地へ配置するかが重要です。

できるだけ生地を有効に使用することができれば、ひいてはアパレル・ファッションアイテムの生産にかかるコストを削減することにもつながるという意味で大切な役割を担っているのです。

以下のようなことも、考えられます。

  • 大量生産をしている工場…効率的なマーキング作業をすることで、製品ひとつあたりにしてみればわずかであっても全体では多くの材料が節約されることになる
  • 高級な生地で作られた製品を扱っている企業…マーキング作業のいかんによって自社の利益を左右することになる

生産工程に着手する上でのスタート

アパレル・ファッションアイテムが制作されていく工程の中で、それまでのデザイナーによる構想からパタンナーやグレーダーによる型紙の制作は生産の準備段階であるともいうことができます。

マーカーによる布地への型入れからが実際の生地を加工していくプロセスでもあり、つまりは生産工程に入る上でのスタートを役割として担っていることになります。

マーカーの仕事のやりがい

ものづくりへの貢献

マーカーが行うマーキングという作業に関しては、同じ面積の生地から可能な限りたくさんの型をつくりだすことができるかがポイントとなります。

工夫次第でより多くのアパレル・ファッションアイテムを作っていくものづくりの過程へ貢献することができますから、純粋に作り手として大きなやりがいが得られます。

見える成果

マーカーの仕事には目安となっている指標があり、多くのアパレル・ファッション企業で理想としているところとしては80%という収率の割合があります。

さまざまに必要なパーツを組み合わせた上でロスを20%以内にとどめるということには、大変に難しい技術が要求されます。

それでもいろいろな試行錯誤を経た仕事の成果によって生地が有効に使われ、結果的に削減されたコストの具体的な数値が出されれば大きなモチベーションになりやりがいにもなります。

マーカーの仕事は大変さ

繁忙期の存在

アパレル・ファッションの業界においては季節物の新製品が多く予定されているとき、発表会や展示会が行われる前の時期などが非常に忙しくなります。

当然そのような時期にはマーカーが担当すべき業務の量も多くなり、期限までに完了させなければならない作業に追われるなど大変な時間を過ごすことになります。

その中では納期を守らなければいけない一方で、コスト意識も忘れず質の高い仕事をこなしていくことが求められます。

職人としての仕事が要求される

生きた素材への配慮

アパレル・ファッションアイテムに使用される生地に柄がついていれば、バランスが悪くならないよう柄合わせをすることなども必要です。

また同じ生地であっても中心部分より端になっていくるほどゆがんでいくため、マーカーがマーキングをするにあたっても十分に考慮しなければなりません。

自分自身の力を使う

アパレル・ファッションの仕事に感性が要求されることはマーカーも例外ではなく、生地を有効活用するためには柔軟な発想をもって仕事へ臨まなければなりません。

CADによる作業だけでは計算通りにならない部分も少なくなく、職人としての目や技術を持ち併せることが求められ単純ではありません。