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マーカーの求人・転職動向

業界の動き

アパレル・ファッション業界における全体的な業績の動向は2010年ごろまで横ばいだったところ、それ以降は向上に転じていて先行きこそ不透明ながら好調な状況が続いています。

コストの見直しに迫られる中で人員削減によって組織を引き締めている企業がある一方、海外へ生産拠点を求めてあらたな募集を出している企業もあるためマーカーに関して需要が大きく変化しているということはありません

採用活動の状況

外資系のアパレル・ファッションブランドに関していえば、日本限定でリリースされるアイテムを除いて輸入や買い付けによる商品の確保が行われていますから生産部門の採用活動は活発ではありません。

その点、国内の企業に関しては商品の企画から生産を経て販売に至るまでを自社内で進めているためマーカーなど生産関連の求人募集も行われています。

ただ割合としては、専任スタッフとしての募集よりも兼任のパタンナーとして募集されるケースが多くなっています。

未経験からの転職

就職の難しさ

アパレル・ファッション系の企業がマーカーとして未経験者を採用対象にしている事例は、あまり多くありません

大体の場合で実務経験が必要とされていてキャリアの年数や過去に担当した業務、持っている技能なども鑑みて人材としての力が判断されることになります。

専門的な知識や技術が第一に必要とされるため、未経験者でもし考慮されるとすると以下のようなポイントが挙げられます。

  • 服飾関係の教育機関を卒業している
  • 就業した経験はなくても一定の技能を証明する資格がある
基礎を学ぶために

服飾関係の基礎について教えている専門学校などでは、アパレル・ファッション関係の仕事を志す社会人も入学する対象としています。

1年制で学ぶことができるパタンナーの養成コースなどもあり、その中でマーカーが担当するマーキング作業についても学ぶことができるようになっています。

そのほか一般財団法人日本ファッション教育振興協会によって行われているさまざまなファッション検定の中で、受験資格が定められていないものもあるため級を取得していることも就業へとつながります。

マーカーの求人の選び方

職場の規模で選ぶ

一定の規模があって数千枚などの単位でアパレル・ファッションアイテムを生産している企業では、工場にマーカーを配置するなどして現場での作業が効率的に進行するようにしています。

反面生産部門に何人かのスタッフしかいないような企業ですと、マーキング業務のほかに企画やデザイナー、パタンナーなどとしての業務も並行して行うような場合があります。

企業規模によって担当する業務が大きく違ったものになりますから、希望する業務領域に近しい仕事をすることのできる求人を選びたいところです。

担当する可能性が高い関連業務で選ぶ

アパレル・ファッション関連の企業では、高い割合でマーカーがパターンの作成など本来パタンナーの領域となっている業務にかかわっています。

そのほか検品や管理など生産工程の作業でヘルプに入ることも多く、そういった募集があれば多様な経験を希望するにあたってふさわしい求人元であるということができます。

マーカーとして採用されるためのポイント

採用に有利な資格

CAD利用技術資格

一般社団法人コンピュータ教育振興協会によって実施されていて、3次元と2次元の区分があります。

CADを用いる上で技術が一定のレベルに達していると認めるものであり、アパレル・ファッション企業でマーカーとして働くためにも必要な力を持っているというアピールになります。

パターンメーキング技術検定

日本ファッション教育振興協会によって実施されていて、3級から1級までの区分があります。

パターンメイキングだけでなくファッション全般にかかわる知識も評価しているものであり、アパレル・ファッション分野の企業でパターンにかかわるマーカーなどの技術者として仕事をする上でも身につけているべき技術が備わっているとして評価されます。

ここをアピールするべき

コミュニケーション能力

アパレル・ファッションアイテムを生産する現場では、マーカーも含めていろいろな職種のスタッフが連携しながら仕事をしています。

随時の情報伝達や要所要所での確認作業なども必要ですから、重要なコミュニケーション能力は積極的にアピールしたいポイントです。

根気強さ

マーカーの仕事では、生地のことをしっかり理解して効率的なマーキング作業をしなければなりません。

常にアパレル・ファッションに関するあらたな知識を取り入れること、またロスをカットする作業を徹底して追求することにも根気強さが求められますから過去の経験などに交えてアピールすると良いでしょう。