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フィッティングモデルの役割

サンプルのチェック

ファッションモデルとの違い

フィッティングモデルはあらたに制作されるアパレル・ファッションアイテムのサイズ、パターンなどに使用されているデザインをチェックする目的でサンプルを身につけることがおもな役割です。

ファッションモデルとは異なりスタイルが要求されるわけではなく、まだ試作品の段階ですからアイテムの見せ方に気をつけるといったようなモデリングスキルも必要とされません。

あくまで担当者から指示されたとおりに身体を動かしポーズをとるという仕事ですから、試作品に合った体型であれば人を制限するものではありません。
チェックのポイント

フィッティングモデルはアパレル・ファッションアイテムの制作担当者から指示を受けトップスやボトムス、またインナーもアウターも問わずサンプルの試着にあたります。

その結果として着丈や首回り、股下などのサイズが適切なものになっているかどうかを確認しパターンなどのこまかな部分についてデザインを調整することなどに資する役割を果たします。

着心地のチェック

フィッティングの重要性

サンプル品を実際に身につけた上でその着心地について的確に担当者へ伝達することも、フィッティングモデルにとって重要な役割となっています。

ただ言われるまま身につけているだけでなく、より良いアパレル・ファッションアイテムを生み出すために力を尽くそうという意識で仕事へ取り組むことが求められます。

制作にあたっての責任

フィッティングモデルはできるだけ丁寧な説明で身につけたアパレル・ファッションアイテムのサンプルについてフィット感や肌ざわり、心地良さなどを担当者に伝えることが役割として任されています。

中でもたとえばランジェリーなどはダイレクトに肌へふれるものですから、着心地は大変に重要であり責任も大きなものになります。

フィッティングモデルに向いている人

ターゲットとしての適性がある

身体面の条件を満たしている

フィッティングモデルとしてアパレル・ファッションの世界で働くためには身長や体重など、こまかな条件を満たしていなければなりません。

そのためそれぞれのアイテムに設定されているコンセプトと見合った特徴があることは、職種としての適性であるということになります。

サイズが合っている

特にフィッティングモデルとしてはフィッティング対象となるアパレル・ファッションアイテムのサイズに合致するかどうかがもっとも重要であり、最低限設定されている規格に当てはまっていれば特別に資格や経験などは必要とされません。

モデル体型でなければならないといったことはなく、むしろ標準的な体型から近いことで実際にアイテムを身につけるとして想定されている層に近いイメージとしてより向いているということもできます。

なお近年は欧米へ市場を拡大しているメーカーが増えていることで欧米人体型に対する需要も高くなってきていて、標準より長身であったりプラスサイズであったりしても活躍の場はあります。

度胸がある

フィッティングモデルの仕事をしている中では、露出が多い姿でいなければならない場面も少なからずあります。

またサイズやデザインの調整にあたるアパレル・ファッション企業の担当者に異性がいることも珍しくなく、そこで注視されているからといって照れたり恥ずかしがったりすることのない度胸が持ち主は仕事にうってつけであるということができるでしょう。

実際に担当者が確認している部分は身体でなく身につけているものですから、変に抵抗感を持たず仕事であると割り切ることが大切です。

実務の中で実際にあり得る場面の一例としては、次のようなことがあります。

  • 下着姿のような状態での採寸
  • 布地の面積が小さいようなデザインのアイテムに関するフィッティング

フィッティングモデルの主な勤務先

モデルプロダクション

アパレル・ファッション業界に数あるモデルプロダクションの中には、ファッションモデルだけでなくフィッティングモデルを所属させている会社もあります。

職場にフィッティングの依頼が入ると条件を満たしている所属モデルが人選され派遣されますから、所属していることで仕事は得られやすくなるのです。

契約にあたっては採寸などが行われ、そのデータが人選のもとになるため体型を維持し続けるよう普段から意識していなければなりません。
メーカー

アパレル・ファッション関係のメーカーでは、短期や単発のアルバイトといったかたちでフィッティングモデルを欲する場合もあります。

この場合は、それぞれのメーカーでコンセプトとしている顧客層のイメージと近い年齢や体型の人材が活躍しています。