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登場した当初に「電子計算機」として見られてきたパソコンはインターネットを楽しむことのできるツールとして一般家庭への普及が進みテレビ、新聞などとも並びメディアの一角を占めるまでになっています。

PCが各家庭の保有するものとして定着して以降は右肩上がりの営業活動も難しくなり、シェアを伸ばすべく各国内メーカーが販売価格を引き下げながらの競争を続けているということで営業職にとってもなかなかの過酷な状況。

低価格を武器にして市場を広げてきた海外メーカーの日本法人、受注生産をベースとするメーカーなどは今後の躍進も予想されていて実のある営業活動を期待することもできるでしょう。

職場別の営業職の仕事内容

パソコンメーカー勤務の場合

パソコンメーカーでは一般消費者へ向けて広く商品を提供する販路として、量販店での商品展開をしています。

新製品が開発されるまでのスピードも早いため、営業マンがあらたなモデルの投入からその後のフォローに至るまでを担当することになります。

また法人も大口の顧客であり、特に新規で設立されたばかりの企業などですと業務上必要とされるパソコンを大量に確保する必要から営業マンとしても絶好のターゲットとなります。

周辺機器メーカー勤務の場合

パソコンを使用する上ではデータを保存するためのハードディスクやインターネットを利用するために必要なLANケーブルなどといったように、膨大な種類の周辺機器があります。

周辺機器を専門に取り扱っているメーカーの営業職は、量販店やメーカーの代理店を相手とした営業活動を行うことが業務の中心です。

単純に自社の製品を取り扱うようにとアピールするだけでなく、必要に応じて販売が促進されるよう各商品の特長などを担当者へレクチャーするといった役割も求められます。

営業タイプ別の仕事内容

法人営業

PC業界の企業にとって、法人クライアントへ向けての営業活動は利益を確保するためにも欠かすことのできないものです。

営業職として新規の取引先を開拓する上では営業先の事業内容だけでなく業績の推移データなども鑑みて、自社製品の導入によるIT化がもたらす販売促進や業務効率化などの効果を具体的にシミュレートします。

その上で過剰に売り込もうとせず無理のない数量で提案するといったように、万全の営業戦略を講じての営業活動を行うことが重要です。

ルート営業

PCが普及し市場が飽和状態となっている状況下において、取引のある顧客を手放さないことは各企業にとってもっとも重要であるということもできます。

営業担当者は新商品のリリースに合わせて得意先で情報提供にあたることに加え、定期的な巡回の機会で導入済みとなっている製品のアフターフォローも行います。

その上で前回に商品が購入されてから一定期間が経過するタイミングを見て、順次入れ替えの提案をするといったように営業活動も長いタームで考える必要があります。

PC業界で営業活動の質を高めるためには?

知識は深く広く

取り扱う商品がPC本体であっても周辺機器や部品であっても、営業職として仕事をする上で持っているべき知識は商品に関するものだけではいけません。

コミュニケーションスキルが求められることは大前提ですが、その上で業界全体から技術に関することまでを理解していることが理想です。

上辺だけの付け焼刃ではパソコンのことをよく知っている相手には通用しませんから、営業マンとして働くにあたってパソコンを自作することや組立品を分解して再度組み上げることなどを推奨している職場も少なくありません。

20代への注目

現在の若年層は幼少期からPCの存在が身近にあり当たり前のものとして育ってきていて、今や小学校からパソコンの授業が教育カリキュラムとして組み込まれ義務教育中に基本操作程度は十分に身につく環境もあります。

各企業でもそこに注目しないはずがなく、マシンを活用するための知識や技術など営業活動に役立つ資質は備えているということで教育によって営業活動の質が高まることも期待しています。

実際に営業職として20代を中心にした若い世代が多く採用されていて、長期間にわたって勤務しながらキャリアをかためていくことを願いあえて人材募集に際し30歳までといった年齢制限を設けている例も見られます。