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非鉄金属とはその名のとおり鉄以外の金属であり自動車や電子機器、住宅などに用いられる製品が作られています。

その需要については各業界からの影響が大きくなっていて、海外市場の動きも無視することはできません。

現状として営業職は国内ですと自動車や住宅といった分野の企業との商談が多くなっていて、海外ですと新興国を中心にインフラを整備する上でニーズが高まりつつあり各方面との交渉にあたっています

特に非鉄金属の中でも多数を占めている銅は中国などで多く消費されていて、輸出の需要も増しています。

非鉄金属業界の営業職が扱う商材

非鉄金属の分類

非鉄金属は鉄と鋼を除いたすべての金属ということで、鉄鋼の生産量がそれ以外の金属をすべて含めた生産量をも大きく上回っているために区分されました。

とはいっても非鉄金属から作られている合金の種類も膨大な数となっていて、各種産業で重要なものとして使用されている例が多くあります。

以下、特に主要な金属の一例です。

  • 軽金属…アルミニウム、マグネシウムなど
  • ベースメタル…銅、鉛、亜鉛、錫など
  • レアメタル…ニッケル、クロム、マンガンなど
  • 貴金属…金、銀、プラチナなど

このうち軽金属やベースメタルについては古くから多くの量が消費されてきていて、レアメタルは消費量こそそれほどではないもののあらたな素材に使用される原料となるため高いニーズがあります。

商材の調達手段

国内の各種産業において非鉄金属の必要性は高く、世界的に見ても主要な消費国として挙げられています。

ニッケルやアルミニウム、亜鉛のほか銅や鉛も消費量が多く営業マンとしてはその調達に手腕を問われます。

資源自体は国内に乏しいこともあってその多くが海外からの輸入に頼っている状況であり、そのルートを確保することが重要な役割となります。

その中で従来は中国が大きな輸入先となっていたところ、経済の成長にともなって需要が増す自国の産業を優先するようになっていることから入手先の幅をより広げる営業活動も考えなければなりません。

金属によって異なる営業対象

電気や熱をよく通し加工しやすく耐食性もあることから伸銅品や電線、鋳物などといったかたちでさまざまな分野において活用されています。

メーカーは電線の需要がもっとも高く電気工事業の企業が主要な営業先となっているほか自動車業や造船業、建設業などの企業とも活発な取引があります。

アルミニウム

1円硬貨の素材としても知られているように軽量であり、熱や電気をよく通すために加工しやすい金属であるとともに腐食しにくい性質もあります。

熱を加えるほか合金としてもさらに強度が上がることで、鉄道の車両からアルミ缶に至るまで用途も非常に幅広くなっています。

営業先となる企業も自動車や鉄道車両の製造メーカーに始まり土木建築業の企業、食品容器メーカーなど多岐に渡ります。

亜鉛

特性として金属を腐食から保護する酸化被膜をつくるため、鉄を守るための亜鉛めっきに不可欠なものとなっています。

実際にめっきの需要がもっとも高く、営業対象としては鉄の加工業者や鋼材問屋などが中心です。

安定性が高いことに加えて製錬しやすいこともあって歴史的に多くの産業で重宝されてきていて、ニーズの大部分は自動車などで使用されている蓄電池が占めています。

しかしながら鉛の使用に関して世界的な規制が広がっていることもあって、全体的には消費量が減る傾向となっています。

各企業では自動車メーカーや車用品店などといった自動車関係の取引先が大口となっていて、カーバッテリーなどが主力商品として挙げられます。

非鉄金属業界の営業の仕事内容

新規取引先の候補にしても既存の得意先にしても、さまざまな提案活動や販売促進が中心的な業務です。

販売に関しては戦略を企画するところから、運営に至るまで一貫してかかわる場合が多くなります。

営業マンとしては技術面にも明るいことが求められ技術営業、セールスエンジニアとしての色合いが濃くなっています。