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近年における電子部品の使途といえばスマートフォンが高い割合を占めていて、LTEへの対応をはじめとした機能面の向上にともなって使用される部品の数も増加しています。

LTEに関していえば日本国内での普及はある程度進んで落ち着いている向きもありますが、メーカー営業職としては今後本格化するアジアの新興国などターゲットにすべき市場を海外へ求めることができます。

さらなる技術の進歩によって自動車などさまざまな分野でも電子化の進行が見込まれる中、それぞれの業界へもっとも適したタイミングでの売り込みを行うことがポイントになるでしょう。

電子部品の営業マンに知識は必須?

電子部品の基本知識

そもそも電子部品とは電子回路において用いられている部品のことであり能動部品や受動部品、機構部品といったものがあります。

以下、一例になります。

  • 能動部品…真空管やプラズマ・ディスプレイなどの電子管、液晶ディスプレイやダイオードなどの半導体など
  • 受動部品…スピーカーや電球、電池など
  • 機構部品…プリント基板やスイッチ、アンテナなど

電子回路は今や電気を用いるほとんどの機器に用いられていますから、多くの産業から需要があるということになります。

使用されている機器の一例として、次のようなものがあります。

  • AV家電…テレビ、BD・DVDレコーダー、ラジオ、カーナビなど
  • 情報家電…パソコン、ゲーム機、コピー機など
  • 通信家電…携帯電話、スマートフォン、電話機、FAXなど
  • カメラ…ビデオカメラ、デジタルカメラ、レンズなど
  • 生活家電…洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、精米機、浄水器、掃除機など
  • 季節家電…エアコン、扇風機、空気清浄機、ストーブなど
  • 理美容…シェーバー、ドライヤーなど
  • 健康…血圧計、体温計、歩数計など
  • その他…温水洗浄便座、モニタ付ドアホン、火災警報器など

専門性の高い業界ゆえに

電気関係のメーカーで働くにあたってはまず、専門性が高い業界に関する基礎知識を備えておくことが理想的です。

さらに電子部品と一口にいっても実にさまざまな製品の種類があり、その数は何千にも及びます。

営業職の仕事をする上では、それぞれに関して一定の専門知識を持っていなければなりません。

その知識は正しいか?

先端をいく電子部品という分野ではメーカーから次々にあらたな製品が生み出され、製品サイクルを考えても何年かのうちには切り替わっていきます。

営業職としても、それに合わせて持っている知識もまた常時アップデートしていく必要があるわけです。

また海外営業のウェイトが高まりつつある中で商品の特性を国外の営業先へ的確に説明しなければならないなどの大変さもあり、知識の正確性も求められます。

厳密には正しい知識があっても、たとえば難しい専門用語を誤解のないように伝えることができなければ商談が成り立ちません。

職場によっては商品パンフレットを電子化するなどして営業用ツールとして活用することができるようにもなっていますが、やはりヒューマンスキルとしての説明力があれば営業マンとしての評価も違います。

電子部品営業の仕事内容

部品メーカーの取引相手

電子部品メーカーにとって第一となる営業先は、電子部品を使用しているさまざまな業界の製品メーカーです。

また、自社に替わって自社製品の販売を任せる代理店への提案活動も欠かすことができません。

そのほか電子部品商社が部品メーカーと製品メーカーの間を仲介することによって需要と供給のマッチングが促進されることにもなるため、商社も主要な取引先として挙げられます。

営業活動のスタンス

国内営業では…

製品が世に出て進化してきた中で常に電子部品のニーズはあり、古くから製品メーカーとの関係を築いてきた部品メーカーも少なくありません。

そういったことから営業マンの仕事におけるベースは、既存のクライアントを定期的に訪問しあらたなニーズがないかどうかを探る国内営業となります。

顧客がいることに安住することなく、ニーズの変化をつかんで受注の範囲も拡大させていくことが重要です。

海外営業では…

製品の販売ネットワークを広げていくために、営業職は代理店や新規営業先に対する提案を重点的に行います。

市場が盛り上がりを見せているアジアはもちろんヨーロッパ、アメリカなどにも需要はあります。

ミーティングの機会を設けて新製品のインフォメーションを行うほか、各地における市場の情報もヒアリングして社へ持ち帰ることで営業戦略の立案にもつなげていきます。

新規開拓営業では…

新規顧客の獲得にあたっては、展示会へ出展する際に営業職も参加して問い合わせへの対応や製品ユーザーからの情報を集めるなどします。

そこから商談を進めていくことが多々あるほか、会社のホームページなどもビジネスのきっかけになるケースがあります。

電子部品業界の営業職のやりがいはどこにある?

成長途上の産業に貢献する

今後さらに電子化が進んでいくであろう成長途上の産業は多々あり、主要なメーカーが軒並み営業利益を伸ばし続けている電子部品業界ではますますの活況が見込まれます。

目下「IoT」こと「モノのインターネット」が注目されている中、そのさらなる普及へ向けては各所でより多くの電子部品が必要とされることになります。

こういった進歩の一助を担うという点で、営業職としても製品の売り込みがいがあるというものです。

職場環境から考える

製品メーカーに対する特約店などとしての立場で電子部品を販売している部品メーカーですと、製品メーカーが安定した大手であれば堅調な業績を期待することができます。

また汎用性の高い自社開発製品を持っている電子部品メーカーには強みがあり、製品には営業マンの提案次第によって大きな利益が生まれるポテンシャルもあります。

当然ながら多くの取引先で製品が導入されれば給与面などでの人物評価は飛躍的に高まる可能性があり、そういった意味でのやりがいも大きなものです。