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「販売や営業の仕事は楽しいけれど、もっとやりがいのある仕事がしてみたい。」「医療業界に興味があるけれど資格がない。」「仕事を通じて知識や社会人としての必要なビジネススキルを身につけたい。」「今よりも良い給与を手に入れたい。」

このような希望を叶える職種としてMRを検討してみませんか。

MRと言われてもどんな仕事かよくわからない人もいると思います。MRの仕事やMRへの転職方法をご紹介いたします。

MRとは~豊富な仕事内容~

MR認定証を取得して活動する専門職

MR(Medical Representative)は医薬情報担当者といい、製薬会社の営業にあたる職種ですが、他業種の営業のように価格交渉はしません。(医薬品の価格交渉はMS(Marketing Specialist) 医薬品卸担当が行います)

MRはMR認定証を保有し、自社の製品の有効性や安全性に関する情報を医師や薬剤師に提供をして、自社製品を1人でも多くの患者に処方をしてもらえるように働きかける仕事です。

MR認定証は必須ではありませんが、国公立病院や大学病院を始めMR認定証を持っていないと入れない病院や、MR認定証を持たないMRの話は聞かないという医師がいるため取得しなければ仕事ができません。

MR認定証は公益財団法人MRセンター主催の試験に合格後、150時間の実務教育と6ヵ月の実務経験を積まなければMR認定証を取得することができないため、新卒やMR認定証を取得していない中途入社の社員は、まずMR認定証を取得することを目標に研修や仕事に取り組みます。

MRの仕事内容

MRは短時間で医師から自社製品の情報と要望をヒアリング

1人のMRが担当する医師は大手内資系企業で数百人、外資系では数万人、専門領域を担当するMRは数十人から百人前後です。

MR は1日に5~7件の医療機関や調剤薬局を訪問します。

クリニックを訪問する際は、午前中の診療が終わる頃を見計らって訪問し、時には昼休みを使って製品の説明会を行います。

クリニック向けには自社のノベルティグッズやポスターを持って訪問をし、時には「子供向けのノベルティグッズがもっと欲しい」と要望されて持っていくこともあります。

総合病院や大学病院は午前の診察開始前の8時頃と昼休みの2回に分けて訪問し、診察が終わった医師や、院内処方が終わった頃に薬剤部門を訪問して処方状況をヒアリングします。

どの病院を訪問する時にも、診察や治療の邪魔にならないようにタイミングを見計らい、情報を簡潔に伝えて限られた時間の中で医師の要望や副作用情報を聞き出します。

なかにはマナーの悪いMRとは会わない、曜日を指定する等の訪問を規制する医師もいるため、MRには自社製品の知識だけでなく医師に合わせたコミュニケーションスキルやビジネスマナーが必要になります。

MRは自社製品の安全性をPRするのが1番の仕事

近年ではQOLを重視した患者中心の医療が進められており、患者もインターネットや各疾患に関する書籍等の普及により疾患に関する知識を持っているため、患者が「××という薬は使えないのでしょうか」と薬を指名することもあります。

MRは直接患者に働きかけることはできませんが、医師に対して「この疾患には自社製品の○○が有効です」と何度も薬の情報提供や患者の治療に有効な情報提供をすることで医師と信頼関係を築き、医師から患者に「××という薬よりも○○が効きますよ」と患者に勧めてもらいます。

慢性疾患で長期にわたり薬を服用しなければならない患者には、自社製品を長く服用してもらえるように、長期服用のリスクや長期服用による副作用が出現した時の対策について情報提供を行い、安全に服用できることをアピールします。

以前のMRは医師を飲食店やゴルフで接待をすることが仕事でしたが、現在はエビデンスを医師に的確に伝え、薬の適正使用を促すMRすなわち医薬情報担当の名にふさわしい仕事がメインになっています。

薬剤師からMRは薬や患者さんの要望を情報収集

調剤薬局には病院よりも患者の情報が集まっていることもあるため、MRは病院だけでなく調剤薬局も必ず訪問しています。

現在「かかりつけ薬局」を厚生労働省が推進していることもあり、医師に質問するより薬剤師の方が質問しやすいと感じる患者は、薬の服用後の変調、ジェネリックへの切り替え、錠剤から粉への変更等、医師に伝えていないことを薬剤師へ伝えているため、MRはこれらの情報を薬剤師からヒアリングします。

また、大学病院や総合病院等の大きな病院の前にある門前薬局では長期処方、ガンやC型肝炎、膠原病等の高度な薬を扱うため、処方状況だけでなく服用後の患者さんの状態を詳しくヒアリングしたり、薬剤師からの問い合わせや要望への対応を行います。

MRのもう1つの仕事PMS(市販後調査)

MRは医薬品の情報を提供するのが主な仕事ですが、現在医薬品に関する基本的な情報は各製薬会社や医薬品医療機器総合機構(PMDA)のHPで公開されているため、頻繁にMRが訪問して情報を提供する必要性はありません。

そこでMRに任されているのがPMS(Post Marketing Surveillance)市販後調査です。PMSとは新薬を発売する前に行われる治験の時には発現しなかった副作用についての情報を収集し、より安全に薬を服用できるように収集した情報を解析して副作用で苦しむ患者を最小限に抑えるために行われている調査です。

販売前の治験では、高齢者や慢性疾患を持つ患者、妊婦、短期間であっても他の薬やサプリメントや健康食品を摂取している人、長期処方が必要な人は除外されるため、これらの人に処方した場合のデータを収集します。

MRが収集したデータは、企業に持ち帰り臨床試験部門またはCROで解析をして、解析結果をもとに製薬会社では副作用の出現を減らしたり、服用しやすいように薬の改良を行います。

MRの内勤業務

  • メールの対応
  • 報告書作成
  • プレゼン資料の作成
  • タクシーチケットの申請
  • 研修課題の作成
  • 社内調査の回答
  • 副作用情報の書類作成
  • チームミーティング
  • 社内外で開催される勉強会への参加
  • 営業車両の管理

あなたに向いているMRは?種類ごとの仕事と給料

プロフェッショナルを目指すなら新薬MR

製薬会社に正社員で勤務し、MRの中でもっとも専門性が求められるのが新薬を扱うMRです。

製薬会社にはアステラス製薬をはじめとした内資系と、ファイザー製薬をはじめとした外資系があります。

内資系と外資系では仕事内容は同じですが、組織や制度に多くの違いがあります。

例えば、内資系では各地域やエリアごとに営業所や支店を設け、朝は所属支店へ立ち寄りをしてから得意先訪問を行うため、新入社員は誰よりも早く出社して、一番遅く帰るという古い慣習に従っているので拘束時間が長くなります。

外資系は支店や営業所がありません。ノルマが達成できれば自由に仕事を進められることから直行直帰が多く、担当の医師との連絡も基本的にメールで行っています。個人の裁量にもよりますが、内資系よりも多くの担当医師を抱えていても外資系の方が拘束時間は短くなります。

新薬MRの魅力

年収は他の業種に比べて高めです。中途採用者の全国平均初任給は(賞与込み)400万円~700万円です。入社3年後にはプラス50万、外資系であれば実力次第で1,000円超えも狙えます。

ただし、外資系は内資系よりもノルマが厳しく、給与査定はシビアです。目標達成者と未達成者ではインセンティブで100万円以上差がつくことがあることを、覚えておきましょう。

福利厚生は内資系と外資系どちらも手厚く、独身寮完備、借り上げ社宅制度や住宅手当等が充実しているうえ休暇もしっかり取れますし、売上が景気に左右されない業界であることから、銀行のローン審査が通りやすくなります。

専門的な知識が身につき、給与や福利厚生がしっかりしている点が新薬MRの最大の魅力です。

未経験者歓迎のコントラクトMR

製薬会社や医療機器メーカーから販売業務を受託しているCSO(Contract Sales Organization)に雇用されながら製薬会社に派遣または業務請負という形で就業し、クライアントの依頼により新薬・ジェネリック・検査薬(診断薬)・医療機器を扱うのが、コントラクトMRの特徴です。

CSOは予備校形式でMR認定証取得を目指しているため、MR認定証の合格率は80%台を維持しています。

MR認定証を取得したMRはプロジェクトへ参加する請負型か欠員を補充するために派遣される派遣型のどちらかに配属されます。

請負型の場合は新薬のプロモーションやPMS(市販後調査)のプロジェクトへ参加し、派遣型の場合は、製薬会社の支店に常駐して製薬会社のMRと一緒に業務を遂行します。

どちらにしても2~3年ごとに勤務先が変わり、また新しい製品を覚えなくてはなりませんが、その分幅広い分野の知識が身につくためデメリットにはなりません。

コントラクトMRの魅力

給与や福利厚生はCSOとの雇用契約で決まりますが、全国平均年収は400万円前後からのスタートと悪くはありませんが住宅手当や営業日当がない等、製薬会社に比べ福利厚生は良くありません。

入社後半年から1年はMR認定証を取得するための勉強期間であるため勉強しながら給与をもらえる、と考えれば好待遇と言えるでしょう。

なお、「コントラクトだとプロジェクト終了後に解雇されるのでは?」という心配は無用です。

現在CSOではPMS業務の依頼が増えており、CSO内での人材育成にも力を入れています。プロジェクトが終了したから、解雇されることはありません。

それでもコントラクトという働き方が不安な人は、2~3年経験を積んだ後、大手製薬会社へ転職する道があり、実際に多くの人が新薬転職を成功させています。

急成長中の業界で成長できる!ジェネリックMR

新薬の特許切れの薬と同じ有効成分を同じ量含む医薬品を販売するMRです。有効性がわかっているため、クリニックや総合病院の医師よりも院内処方を行っている病院と調剤薬局の薬剤師を多く訪問して、患者さんへジェネリックを勧めてもらうよう後押しをするのがジェネリックMRの仕事です。

国の政策でジェネリック医薬品を推奨していることもあるため、新人のジェネリックMRでも交渉がしやすいという強みがあります。

ジェネリックMRの魅力

給与は300~400万円からのスタートで、福利厚生も一般企業並みで悪くありませんが、ジェネリックMRはMR認定証がなくても仕事ができることもあり、教育環境は新薬MRやコントラクトMRよりも整っていない企業が多くあることはデメリットです。

しかし、企業によっては新薬よりもコストが削減できる強みを生かして、クリニックや調剤薬局の経営サポートを含んだ新しい提案を行っている企業もあることから、ジェネリックMRは成長中の業界で新しいことに挑戦したい人に向いています。

医療の進化を影で支える検査薬(診断薬)MR(DMR)

診断時の検査で使用される検査薬の医療情報を提供するMRをDMR(Diagnostics Medical information Representative)臨床検査薬情報担当者と呼びます。

例えば、体内診断用医薬品では放射線検査で使用する造影剤や、体外診断医薬品では血液検査で採取した血液中に含まれる物質を検出するために使用する薬が検査薬に該当します。

DMRは臨床検査薬を製造・販売している企業に在籍し、DMR認定資格を取得しているか「臨床検査薬情報担当者 教育研修修了認定証」を保有することで、臨床検査薬の専門家であることを証明しています。

DMRの仕事は臨床検査薬のエビデンス(科学的根拠)や安全性・副作用情報についての情報提供と、医療機関からの情報収集、社内への伝達を行いますが相手は医師ではなく臨床検査技師がメインになります。

検査薬(診断薬)MR(DMR)の魅力

給与が正社員で600万円以上を望めるのはロシュ・ダイアグノスティックスのような世界レベルの企業だけで、内資系で経営が安定しているのは富士レビオ、日本メジフィジックスの2社の給与は400万円~500万円と一般的です。

しかし、検査薬(診断薬)の分野は医療の進化に伴い、新しい検査薬(診断薬)が次々に生まれています。ベンチャー企業も多い分野ですが、富士フイルムやオリンパス等の大手が新しい医療機器を開発しており、今後の成長が期待される分野です。

新薬MRに比べると地味な分野かもしれませんが、非常に高い専門知識が身につけられます。医療現場を影で支える仕事に興味がある人や、1つの分野を探究したい人にオススメの仕事です。

※なお、日本メジフィジックスは診断薬だけでなく、治療薬も扱っているためDMRではなくMR認定証を取得してMRとして活動しているため、厳密にはDMRとはいえません。

MRのキャリアアップ

新薬MR/ジェネリックMR/検査薬(診断薬)DMRの場合

MRとして入社した後、担当施設を持って仕事をして数年単位でエリアや病院の規模、疾患領域等の変更を経て本人の希望や能力により、大きく分けて2つのキャリアデザインが描けます。

1つ目はMRとして経験を積みながらチームリーダーやマネージャーを経験後、営業所長や支店長を目指していくコース。

2つ目は本社で下記に挙げるような職種へ異動しながらキャリアアップするコースです。

では、具体的なキャリアアップ職種を見てみましょう。

学術・DI業務

自社製品や疾患について顧客である医師や薬剤師からの問い合わせに対応をしたり、自社のMRからの質問へ回答、社内のイントラネットや患者向けにHPでの情報開示、を行います。

また、自社製品についてより知ってもらうために、該当疾患の権威と呼ばれる医師に講演の依頼やセミナーの企画・開催をします。

マーケティング担当

疾患のスペシャリストであるプロジェクトマネージャー(PM・プロマネ)が中心になって、自分が担当する製品が効果的な薬物療法の手段であることを医師に理解してもらうために、
処方の手助けになるデータの収集と解析、最新のエビデンスを基に適正使用を促して行きます。

研修担当

企業理念に基づいて活躍したMRの中でも人格的にも優れた人材がトレーナーに選ばれ、後進の育成にあたります。

新人研修で自社の企業理念や社会人としての一般常識、医療人としての高い倫理観を教えるトレーナーを務めるだけでなく、研修メニューの作成や研修日程の調整、当日の準備等裏方の仕事も行います。

特約店担当

医薬品卸(特約店)共同で自社製品普及の企画立案を行います。

医院向け市場では卸施策としてアローンス(割戻し)の設定、月次対策と呼ばれる特約店内でMSに積極的に働きかけてもらうキャンペーンを企画します。

MSL(Medical Science Liaison)

メディカル・サイエンス・リエゾンと呼ばれるこの職種はポスドク(博士号取得者)が担ってきたポジションですが、近年では長年特定領域でMRと活躍しており、ポスドクと同等以上の知識を習得したMRが、医師とより高度なレベルで薬物療法やその他の治療について助言をします。

コントラクトMRの場合

コントラクトMRの場合は2通りのキャリアアップの方法があります。

1つ目はプロジェクトで新薬を扱うこともあるため、コントラクトMRで就業した後、製薬会社へ転職するケースです。この場合、転職した時の経験年数に応じて転職先の製薬会社でキャリアアップすることができます。

2つ目はCSOでキャリアアップする方法です。

コントラクトMRとして経験を積んだ後、PM(プロジェクトマネージャー)として請負先の進捗確認やプロジェクトメンバーの指導や目標を達成するための支援、製薬会社との折衝を行うマネジメント職に就きます。

PM経験後は本社でMR候補者の採用や研修トレーナー等へ異動をしながらキャリアアップすることができます。

MRのメリット・デメリット

MRのメリット

高いコミュニケーションスキルと柔軟性が身につく

忙しい医師が相手ということもあり、医師に合わせたコミュニケーションスキルが求められます。

医師の話が聞けるのは患者さんの途切れた瞬間の時間や、午前の診療時間前や午後の診療時間前後の3分程度の時間です。

医師は個性的な人が多い職種の1つです。ざっくばらんな医師もいれば、学術的な話にしか興味のない医師、プライドの高い医師等さまざまです。

MRは「薬を使ってください」とお願いする立場ですから、相手に合わせて、どんな難題でも笑顔で「承知いたしました。」と応え、必要な情報を聞き出さなければなりません。

自己完結型の営業が身につく

MRはチーム営業というよりも個人完結型の営業スタイルであるため、スケジュール管理能力と目標管理能力が必要になります。

学術のサポートは本社でカバーしてくれますが、目標達成やアポイント調整は自分の責任で行わなければなりません。

営業事務や営業アシスタントは内資系でも各支店に1人、外資系は支店すら置いていないところも多いため、勉強会やセミナーに必要な物の手配はすべて自分で行います。

ビジネスに必要なスキルが身につく

医療に関する知識だけでなく、高度なビジネスマナーとコミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、高い倫理観、ホスピタリティ、スケジューリング等ビジネスシーンに必要なスキルが身につきます。

MRのデメリット

拘束時間が長い

2012年に「医療用医薬品製造業公正競争規約」が改訂され、接待やゴルフコンペ等の懇親会は少なくなりましたが、拘束時間が長いことに変わりはありません。

MRの仕事は医師と話をする時間よりも診療が終わるのを待つ時間が長くなります。産婦人科担当のMRは、お産が始まったからと3時間以上待つこともあります。

また、講演会に呼ばれるような医師の担当になると、休日返上でお手伝いに行かなければなりません。

全国転勤がある

製薬業界につきものなのが全国転勤です。

特定の医師や病院、薬局との癒着防止や昇格・昇給に伴うもの等ケースはさまざまですが、必ず全国各地への転勤があります。

家庭を持つ人にとって転勤は大きな悩みの種になります。なかには子供の進学や配偶者の仕事の都合で単身赴任を余儀なくされるようです。

常に勉強が必要

社内で毎週のように勉強会を行う他、卸し会社や提携企業等との合同勉強会、病院での勉強会等仕事で勉強会が開催されます。

他にも、担当医師主催の講演会や得意先大学病院主催のセミナー参加等もあります。

医療に関心があり、自ら進んで勉強をするタイプの人でないとこの仕事は務まりません。

未経験からMRを目指すには

MRの特徴として医薬系業界では珍しく、理系出身者だけでなく文系出身者も多くおり、文系出身者でも医療や薬に関心があればMRを目指せます。

社会貢献をしたい人や「何かしらのエキスパートになりたい」という意欲がある人、コミュニケーションスキルに自信がある人、何があっても目標を達成できる人はどんどん応募してみましょう。

外資系を目指している人は、入社時に英語力を問われることはありませんが、昇級・昇格するにつれて本社との打ち合わせがあります。TOEIC600点以上を持っている人は1つの強みになります。

新薬MRはCSOが入口

1番良いのは製薬会社へ入ることですが製薬会社の求人は少なく、求人が出てもMR経験者向けです。

10年前までは転職市場に求人が多く掲載されており、業界未経験者も歓迎していましたが、今は求人があっても募集人数が少ないうえMR経験者でなおかつ「オンコロジー領域経験者」「糖尿病領域経験者」等の厳しい条件がついています。

経験者といってもちょっとかじった程度ではなく、少なくとも3年~5年以上の経験がないと書類選考を通過できません。

MR未経験者は一縷の望みをかけて製薬会社を目指しながらCSOを受けましょう。

なお、CSOの場合はMR未経験者で営業未経験や社会人経験が短い場合は契約社員雇用になることがあります。

コントラクトMRが所属する代表的なCSO

CSOで代表的な企業はアポプラスステーション、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン、インヴェンティヴ・ヘルス・ジャパン、シミック・アッシュフィールド社です。

CSO各社にはさまざまな特色があるため、自分の希望や社風が合った企業を探して、HPや求人サイトから応募しましょう。

CSOの場合は大勢採用するため同じくらいの評価になった人がいた時は、転職エージェントの手数料がかからない応募経路の方が合格率は高くなります。

ジェネリックMRまたはDMRを目指す

ジェネリックMRはプロフェッショナルなMRを目指すよりも成長している業界で働きたい人に向いています。

ジェネリックMRも近年では病院訪問に力を入れていることから、病院担当を長年経験しているMRを募集している企業が多くなっていますが、応募条件は新薬MRよりも年齢・職種経験ともに緩和されるため、未経験でも採用される可能性があります。

ジェネリックメーカーはMR認定証取得の教育体制が充実しており、将来性や独自性のある企業を選ぶことをオススメします。

DMRを希望する際には経営が安定している企業を選びましょう。

ロシュ・ダイアグノスティックス、富士レビオの各HPで採用情報を収集するのも良いですが、DMRでも未経験者は営業経験が必要な場合もありますので、不安な人は転職エージェントに推薦してもらうと良いかも知れません。

どの分野のMRを目指すにしても、転職する時には求人サイトではなく転職エージェントを利用しましょう。

なぜなら、製薬会社やジェネリックメーカー、検査薬(診断薬)メーカーが中途採用を行う際には、非公開で募集をかけることも多いためエージェントを利用しているからです。

よくMR募集時に利用されるエージェント

転職エージェント最大手のリクルートエージェントを利用している企業は製薬会社も多く、転職希望者も利用しやすい企業の1つです。株式会社メディサーチはエージェント全員医薬系出身の医薬系の転職エージェントです。エージェントが医薬系出身なため、業界や職種の事情に通じている強みがあります。

オンウェーブ株式会社とワイアットラクト株式会社は、MR専門の転職エージェントです。ワイアットラクト株式会社はいち早く転職お祝い金サービスを開始しており、転職が決まると最大10万円が支給されます。

 

MRの選考では前職のどんな経験がPRできるの?

コントラクトMRの場合は、ポテンシャル採用が多いため多種多様な業界から転職しています。

職種では営業が1番多く、次に販売や接客、ラウンダー、営業アシスタントと何らかの形でお客様と対面で関わっていた職種経験者が採用されやすい傾向にあります。

コミュニケーションスキル

お客様に商品の特徴を簡潔に伝えることができるコミュニケーションスキルはMRへ転職するには大きなアピールになります。

特に簡潔かつ論理的に話すことができると、他の選考対象者に大きな差をつけることができます。

接遇マナーをPR

MRは医師や薬剤師に製品を使ってもらえるように働きかける立場であるため、接遇マナーが身についていないと仕事になりません。

選考では接遇マナーが身についていることがアピールできれば、合格率が高くなります。

プレゼン経験やプレゼン資料の作成経験

忙しい医師や薬剤師には話をするよりも、時間がある時に読んでもらえるような資料をオリジナルで作成して渡すこともあります。

営業や営業アシスタント経験者は、プレゼン資料作成経験やプレゼン経験があれば必ず職務経歴書に記入をしてアピールしましょう。

仕事をしながら勉強した経験

MRはMR認定証の取得以外にも常に勉強が必要な仕事です。

仕事をしながら自己研鑽のために勉強をした経験や資格を取得した経験が生かせます。応募時には自己PR等に記載をしてMRの素養があることをアピールしましょう。

仕事での目標達成経験やお客様と接する時に気をつけていること等を簡潔かつ論理的に応募書類に書き、面接で話せるように準備をしてください。

まとめ

どんな仕事でも常に勉強をしなければキャリアアップできません。

特に未経験の業界・職種へ転職した場合は仕事をしながら勉強をするのは難しいですよね。

しかし、CSOのコントラクトMRであれば無理なく知識を身につけることができ、そこから経験を積んでいくことでキャリアアップや給与アップを狙うことができます。

専門性を身につけたい人や、やりがいのある営業職を探している人はチャレンジしてみましょう。