幼稚園教諭辞めたいと思うきっかけ

社会人になると、一度は退職という言葉がよぎるものです。中でも幼稚園教諭という職種は、子どもに携わる笑顔溢れる仕事というイメージがありますが、実はそれだけではありません。

もちろん、子どもの成長を間近で見れるという幸せな職業ではあるのですが、それよりも大変な事や辛い事が多いと感じる方が多いと思います。まずは、退職を意識するような出来事をいくつか挙げてみたいと思います。

仕事量と責任

「幼稚園教諭=サービス残業」という言い方が分かりやすいでしょうか。

毎朝同じ時間に出勤をし、定時に帰れる幼稚園は聞いたことがありません。時計を見てみると、21時・22時…になっていることもよくあると思います。それが毎日続くと、一生懸命頑張っていても身体が追いつかなかったり、精神的に苦しむ時期も出てきます。

幼稚園教諭の主な仕事内容は、実は子どもと関わる時間は限られていて、事務仕事や雑務がほとんどです。更に明日の保育の準備や会議が入ってくると、帰宅時間がどんどん遅くなっていきます。

また、職場では終わらなかった仕事を持ち帰り、自宅で引き続き行う方も少なくありません。そんな重労働の中、疲れが出てしまいがちですが、子どもの命を預かっているという責任があり、手を抜いて仕事をすることは出来ないので、常に意識を張り巡らして過ごす日々が苦痛に感じるようになります。

保護者との関わり

幼稚園という場は、子どもたちが初めて社会に出る場です。その為怪我をしたり、友だちと喧嘩をしたり等、自分の思い通りにいかないけれど、それを学ぶ場なのです。

そのことを理解していない保護者が多く、可愛い我が子しか見えていない方はクラスに一人はいますよね。

もちろん、幼稚園側を信頼してお子さんを預けてくれる保護者の方もいますが、中でも一年目の先生というだけで文句を言われたり、傷つくことを言われることも経験あるのではないでしょうか。人間だれでも傷つくことを言われると、落ち込みますよね。

またその保護者が夢に出てくる位、幼稚園が休みの日でもうなされることも経験があるのではないでしょうか。

職場の環境

職場の環境は、一番悩まれる先生が多いことだと思います。幼稚園という場は女性が多い職場であることから、トラブルや悪質な出来事が多数あります。

例えば一年目の先生だからこそ、分からないことが多いのに、話し掛けても無視をされたり、自分だけ連絡が回ってこない等のいじめもよく聞きます。

更に園長や主任等の上司同士の派閥があり、どちらかの派閥に入らないと続けられない環境がある園もあります。そのような場合、中堅レベルの年数になると不満が溜まっていき、退職を考えるようになる方も多いと思います。

新任幼稚園教諭とベテラン幼稚園教諭の違い

新任幼稚園教諭やベテラン幼稚園教諭、それぞれ違う悩みを抱えていると思います。あげたらキリがないとは思いますが、出来る限りあげていき、アドバイスをしていきたいと思います。

「新任幼稚園教諭の悩み」

一年目や二年目の先生の多くは、悩みが多いかと思います。何をしても上手くいかない毎日で、落ち込みますよね。しかしどんなベテランな先生でも、最初は一年目という所からスタートしますし、上手くいかないのは当たり前です。

また、その失敗をすることで学ぶことは沢山あり、次に繋げていくことで、保育のスキルアップをすることが出来ます。

しかし失敗ばかりだと、やはり落ち込みますよね。常に分からないことだらけで毎日過ぎていくと思いますが、分からないことをそのままにしたり、自分で判断してしまうとそれが違う判断になり、失敗ばかりが重なります。

それを避ける為には、まず目標とする先輩の先生を見つけましょう。

あなたが目標としたいと思った先生は、あなたの幼稚園の先生の理想像ともいえます。その先輩先生を見つけたら、どんな小さなことでも悩みを話してみましょう。きっと理想とする先生であれば、相談に乗ってくれることと思います。

もし言いづらい先生であれば、その先輩先生を観察してみてください。子どもの関わり方、保護者への対応等勉強になることもあり、まずは真似してみるのも一つの方法です。

「ベテラン幼稚園教諭の悩み」

  • 頼まれる仕事が増えて、負担が多い
  • プレッシャーを感じる
  • 後輩への見本となるように気を張る
  • 職員や園長への不満が増える
  • モンスターペアレンツ(問題がある保護者)を任せられる

ベテランというのは、年数が多い人のことをいうのではなく、もちろん保育のスキルが高く、保護者や職員にも信頼されている等の全体的な所で仕事力がある人のことを言います。

ベテランの先生になると、保育の流れや保護者への対応等、その場で臨機応変に動けるようになります。また自分の考えもしっかり持てるようになり、幼稚園をより良くする為に「もっとこうしたらいいのではないか…」という新しい発想も浮かんできます。

しかしそうなることで、他の職員の先生たちと思いがぶつかり合ったり、自分の思い通りに保育が出来ないことに不満が出てきます。不満が溜まっていくとよりぶつかりやすくなるので、まずは一度自分の思いの前に、他の職員の思いを聞いてみたり、自分が少し下がって周りを見ていくことも大切です。

他に例として挙げるならば、相手が園長の場合はただ思いをいうのではなく、具体的に話をまとめたり、実際にこうしてみたら幼稚園にもプラスになることを話してみましょう。それでもダメな時もありますが、色々な方向から話をすることで少し変化していく可能性が高くなります。

辞める前に知ってほしい幼稚園教諭の良さ

退職を考えている方に、一度だけでもいいので知ってほしい事があります。

それはどんなに重労働な幼稚園という職場は、辛い事も多いですが、素敵な出会いや人として学ぶ事、今まで感じる事が出来なかった事を感じられる職業だということです。

子どもは、母親が嫉妬する位、幼稚園の先生が大好きです。そんな大好きな先生と過ごす日々は、子どもの成長に大きく関わります。一緒に遊んで学ぶ事、様々な行事に一生懸命取り組む事、子どもたちは先生に教わった事を活かして色々な姿を見せてくれます。

そんな成長した姿を間近で見ると、涙が出る程嬉しかったり、今後の子どもたちの姿が楽しみになります。そんな経験が出来るのは、幼稚園教諭だけだと思います。

そんな先生を近くで見ているのは子どもだけではなく、保護者も見ています。

初めは子どもを預けるということで不安が沢山ある保護者がほとんどですが、一生懸命子どもと向き合ってくれる先生を見て信頼関係が深まり、我が子の成長を見て、先生に対し感謝してくれるようになります。保護者からの感謝や励ましの言葉があると、仕事への意欲にも繋がります。

退職するにあたって

幼稚園によっては本当に悪質なイジメがあると聞いています。精神的に参っていたら、そこは我慢する必要はありません。自分にとって一番合う仕事を探すことが大切です。

退職を決めた場合、最初にやらなければならないのは、今の職場の園長に退職することを話す事です。特に新任の先生は言いにくい所もあると思いますが、決心したのであれば前に進む為にも勇気を出して話をしてみてください。

一番タイミングがいい時期は、年度末で退職することを目標に10月~11月辺りに話をするのがいいでしょう。幼稚園側も退職する先生がいれば、求人を出さなければならないので早めに話すことが大切です。

もし我慢の限界で年度末まで待てない場合は、夏休みや冬休みの長期休みの前に話をしていきましょう。その時期以外だと、幼稚園を経営している側の園長から退職をしていいという承諾を得るのは難しいかと考えられます。その次に退職してから、新しい色々な道がありますので、いくつか紹介していきたいと思います。

転職をして幼稚園を変える

子どもと関わる事が好きという気持ちがあるのであれば、自分に合う幼稚園を探していくのもいいでしょう。幼稚園選びはとても難しいですが、見極めるポイントがあります。

  • 園の方針を把握する
  • 園見学にいき、職員の雰囲気を見る(自分に挨拶をしてくれるか、子どもに対しての様子等)
  • 職員の数を知る
  • 保育の様子を見学し、園の子どもの姿を見る
  • 自宅からの通勤時間が15~30分であること

幼稚園によって特色は様々で、勉強に力を入れていたり、自然と触れ合うことを主に保育をしている園もあります。自分が惹かれるような方針がある園を探してみてください。

基本的に幼稚園のホームページに園の方針は載っているので、簡単に調べることが出来ます。その際に、子どもの人数も記載されていることが多いので、そちらもチェックしてみてください。

個人的には、人数が少なめな幼稚園をおすすめします。その理由は、子どもの人数が少ない=職員の人数も少ないということ人数が少ない園の方が、多い園に比べて職員トラブルが少ないといわれています。

また、通勤時間もどの位か確認しておきましょう。持ち帰りの仕事がある場合が多い為、通勤時間は短い方が負担が少ないかと思います。

そして気になる幼稚園が見つかったら、教諭を募集しているか確認をし、園見学をしたい旨を電話で伝えてください。その際にホームページを見て、是非見学させてほしいということを伝えると、大体の園がホームページに力を入れてる所が多い為、好印象が持たれます。

園見学の際は、必ずスーツを着ていきましょう。そして見学の際に、職員の雰囲気を見てみましょう。挨拶をしてくれる先生が多い場合は言わなくてもお分かりだと思いますが、雰囲気がいいことが分かりますよね。そして保育中の職員の様子、子どもの様子もしっかり見ておきましょう。

幼稚園教諭の資格を生かして働ける職場へ転職する

幼稚園という場がトラウマになってしまったり、違う職が良いという考えを持っている方は、近くのハローワークで相談してみましょう。

子どもと触れ合う職ではなく、全く別の職に転職している方は沢山います。その中でも、免許を活かして就く職と免許は関係ないが幼稚園で学べたことを活かせる職がありますのでいくつか紹介していきたいと思います。

免許を活かして就く職

  • 託児所
  • 幼児教室の講師又はアドバイザー
  • 通信の先生
  • 幼稚園の事務

免許は関係ないが、幼稚園の経験を活かせる職

  • 飲食店の社員
  • 事務職
  • コールセンター
  • 子ども洋服の店員

幼稚園の経験を活かせる仕事としていくつか挙げましたが、主に営業職が多いかと思います。幼稚園では人との触れ合いが多かった為、営業職をお勧めします。

中でも幼稚園教諭を辞めて、子ども洋服の店員に転職する方は多いと聞きます。幼稚園とは違う仕事内容ですが、子どもと携わることも出来ますし、子どもの為を考えてお客様に関わることは、幼稚園教諭の仕事と似ています。