化粧品は美しくありたい、若くありたいあるいは別人のように変身したいといったさまざまな願望を叶えるものです。

国内にも海外にもたくさんのブランドがあり、ニーズの多様化に応じて素材として天然成分が取り入れられるなどバラエティに富んだ多くの商品がラインナップされています。

ユーザーも近年は早ければ小学生から高齢者にまで広がってきていて、さらには男性向けの化粧品に関しても需要が伸びてきている状況。

今後も一層の成長が期待される分野であることから、営業職としてはトレンドをつかんで売り上げに結びつけるだけでなくニーズを先取りした提案によってあらたなムーブメントを巻き起こすといったおもしろさもあります。

新規に参入してくる企業も多い業界ですから、いろいろなチャレンジをすることが可能です。

営業マンの仕事内容って超複雑?

化粧品メーカーを大別すると、自社ブランドの商品を販売している企業が市場において高いシェアを占めています。

実際にはそのほかにOEMというかたちで他社ブランドの商品を受託製造している企業、受託によって企画の部分から製造までを手がけるODM企業も多々あります。

すでに市場として成熟している化粧品業界においては商品の流通するルートもさまざまになっていて、それによって営業マンがなすべき仕事のスタイルも異なったものになるのです。

自社ブランドの商品を手がける企業

制度品を売る

お客さんにカウンセリングなどを実施した上での対面販売をしなければならない種の化粧品であり、商品の流れとしてはメーカーから自社の販売店へ卸されるということになります。

メーカーとしては商品の取り扱われる場を増やしていかなければなりませんから、営業担当者は百貨店などを相手として出店やスペースの拡大といった交渉にあたる百貨店営業が役割となります。

一般品を売る

誰でも自由に小売店で購入することができる化粧品であり、商品はメーカーから卸業者を経てドラッグストアなどの店頭へ並ぶルートをたどります。

営業マンは商品の販売先を確保し拡大するために、新規開拓営業やルート営業へ取り組んでいきます。

訪問販売品を売る

個人のお客さんが直接のターゲットとなる商品であり、店舗で販売されるというかたちのものではありません。

メーカーの営業職が直接それぞれの家庭を訪れての訪問営業活動を行い、化粧品の良さについて紹介し販売へとつなげていきます。

通信販売品を売る

メーカーが販売店などを通さずユーザーから直接受けた注文にもとづいて直接発送される製品でありコマーシャルのほか紙面媒体での広告、テレビショッピングなどを通じての宣伝に対して電話やインターネットを介しての購入希望が寄せられます。

営業のアプローチとしては、商品の存在を知ってもらうところからの電話営業が中心になっています。

業務用品を売る

美容院やエステサロンといったような場でお客さんに対するサービスの一環として使用される業務用のアイテムであり、基本的に一般の個人が手にすることのできるものではありません。

その使用目的からメーカーでの営業活動はもっぱら法人営業となり、ルートセールスで既存顧客に対する販売の拡大を目指すと同時に新規の顧客も見つけていきます。

他社ブランドの商品を手がける企業

OEMメーカー

OEMメーカーは他社ブランドの製品を手がけるわけですから、まずは製品の製造を受託しなければ何も始まりません。

そのために営業マンは化粧品業界だけでなく、別分野であってもあらたな事業として化粧品に参入しようと計画している企業があれば積極的に足を運びます。

計画されている製品の仕様や生産量によっては製造ラインの体制で対応することが難しい可能性もありますから、商品や生産工程などについてもしっかりした知識を踏まえて商談へ臨まなければなりません。

ODMメーカー

ODMメーカーでは製造のみならず、他社のブランドとして世に出る化粧品の開発から販売までを一手に担うことになります。

そこで営業担当者は営業先で商品に望んでいるものを聞き取り、実際のかたちとして作り上げていくために商品そのものはもちろんパッケージの素材やデザインなどについても提案していきます。

化粧品メーカーの営業職と販売会社

大手を中心に化粧品メーカーでは自社の系列やグループの会社として、販売に特化した販売会社のネットワークをつくっています。

販社は別の会社であるといっても自社の商品を専門に販売するわけですから、メーカーとしても売り上げが伸びてもらわなければなりません。

そこでメーカーの営業職が販売活動のサポート役を務めることも多く、必要に応じて販売促進のための企画を立案するなどします。

そのほかにも改めて商品の効果的な売り方やアピールポイントなどを教示するために、スタッフの研修や勉強会を開催し自ら講師を担当するようなケースもあります。

化粧品営業は女性の世界?

女性の営業職

昨今では男性の美に対する意識も高まり男性向けの化粧品ブランドが数を増やすなどしてきていますが、ひと昔前までは女性をターゲットにした業界ということで営業職も大部分が女性でした。

化粧品に関して女性ならではの感性が重要であるということに変わりはありませんが、仕事をする上でワークライフバランスが重視されるようになった近年では働きやすい職場を求めての転職が珍しくなくなっていることも事実。

そこでキャリアを積み今後の活躍も期待されるスタッフも就業しやすいよう、各メーカーではより働きやすい職場環境を実現させるためにさまざまな取り組みを見せています。

産前産後休暇や育児休暇を取得しやすいサポート体制を確立させ、休暇後の復職についても居心地の悪さを感じないような配慮がなされるようになりました。

男性の営業職

自ら化粧品を用いる男性が増加してくるとともに、化粧品業界を志望する男性も多くなってきています。

メーカーの側でも商品について深い知識を持ち、うわべだけでなく美を考える男性の営業マンを積極的に採用する向きが見られています。