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メディアの花形であるテレビの世界に憧れて、テレビ局や番組の制作会社に入った人が最初に経験するのがAD(アシスタントディレクター)。

「ADって時々テレビでも顔がうつることもあったり、芸能人や多くの有名人に会えて楽しそう!」

でも、実際は…

雑務ばかり。常に激務で心が休まらない。休みがない。家にも帰れない。

こんな状況で心も体もボロボロになっている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はテレビ局や番組制作会社のADを辞めたいと思っている方の悩みを分析しつつ、おすすめの転職先を紹介していきたいと思います。

ADの悩みを徹底分析!みんなが辞めたい理由は?

皆さん、こんな理由で悩んでいませんか?

ADの悩み① 147連勤?!とにかく休めない激務が続く

一時期ネットニュースにもなりましたが、ADの休日の少なさは圧倒的です。

休めないと言っても、他の業種・職種ならまだ12連勤、20連勤がいいところ。

でも、ADの連勤数はケタ違いです。

3日間完全徹夜の果てにようやく落ち着いてデスクワークに入ろうとしたら、意識がなくなっていた(寝ていた)…という逸話もあります。

テレビ局でも、番組制作会社でも、ADはさまざまな番組制作に携わる欠かせない存在であり、その番組は早朝から深夜まで、ほぼ24時間放送。

たとえば朝の生放送なら、深夜からロケ場所の確認、弁当の手配などの準備を開始し、放送中は雑務、放送後は会議、片づけ、次の放送の準備など、本当に休む暇がないですよね。

こんなに働いて、駆け出しのADなら年収250万円ほどですから、辞めたい人が続出するのも無理はありません。

ADの悩み② 約束されない出世…一生ADで終わる恐怖に耐えられない

一般的な会社員の場合、昇進試験に合格したり、ある程度の年齢になったりすれば、出世街道が開けてきます。

しかし、番組ADの場合は別です。

テレビ局の場合、ADからディレクター、プロデューサーへと出世していくのが王道ですが、このディレクターやプロデューサーになれるのはほんの一握り。

上から気に入られたり、雑務をこなす速さが尋常ではなかったり、目に留まる活躍がなければいけません。

つまり、出世は約束されたものではなく、自分でかなりの努力をして切り開くものなのです。

どの世界でも言えることですが、ADの場合は出世できる確率が低いことが辞めたいと思う理由につながっています。

ADの悩み③ 暑さ・寒さ、時間帯に関係なく舞い込む雑務・雑用

ADは番組収録現場では、一番の下っ端です。

出演者やディレクター、プロデューサーなどの花形に囲まれて仕事ができる一方で、現場では人権がないかのように命令に次ぐ命令、雑務に次ぐ雑務でこき使われます。

出演者から「楽屋にセンス忘れたからとってきて」と頼まれたり、ディレクターからケータリングのお菓子や飲み物の手配を急遽頼まれたり、雑用ばかりが押し寄せて、感謝の一言もなく、当たり前に見下される日々が続くと、誰もが思います。

「辞めたい…」と。

さらに、極寒の地でロケ、真夏の最高気温地のロケ、早朝の収録、深夜の収録、心霊ロケ、海外の部族ロケなど、場所や時間を選ばずに雑務を要求されるのがADです。

どんなに寒くても出演者やディレクター、プロデューサーが最優先。体調を崩せば戦力外で出世の道も閉ざされる。

自分で選べない過酷な環境の中で、「こんなことのために呼ばれたのか」と思うような雑用をこなすことも、辞めたいと思う原因になっています。

「テレビ局・番組制作会社のADを辞めたい!」から始める転職活動

ADはあまり一般的な仕事とは言えません。

では、そんなADから転職するには、どんな道が考えられるのでしょうか。

同じ業界・職種に転職するなら…

ADの仕事を辞めたいと思っている人は、まず今のスキルや経験を一番活かせるADの仕事をする「場所」を変えるだけの、同業種・同職種への転職が最も決まりやすいでしょう。

今の職場に問題があるなら、何もいきなり業界を変えなくても、今持っている悩みや問題が解決できるかもしれません。

たとえば今、番組制作会社でADをしている人は、収入の低さも辞めたい理由の一つかもしれませんね。

それなら、テレビ局のADへ転職してみるという手があります。

番組制作会社のADの年収は200万円行けばいい方ですが、テレビ局のADは駆け出しで250~500万円ほどです。

また、テレビ局のADをしている人は、今と異なるテレビ局へ転職するという方法もあります。

局が変わればディレクター、プロデューサーはかわり、方針もまったく違いますから、今の職場の方針や上司に悩んでいる人は、他局のADを目指すという方法もあります。

今とは違う業種・職種へ転職するなら…

人脈を活かす!広告会社への転職

ADをしていると、テレビ関係からさまざまなスポンサー企業、広告会社などの広報やプレスなどと名刺交換をすることもあります。

せっかくテレビ業界で築いたこの人脈を活かさない手はありません。

転職を決めたその日から、広告会社の社員と蜜に連絡を取るようにし、空いているポストや求人があれば教えてもらうことができれば、転職もスムーズに進めることができます。

休みはきっちり!前職を問わない公務員への転職

不定休という名の100連勤レベルの激務に嫌気がさして辞めたいと思った人は、「休日しっかり」「残業なし・残業少なめ」を重視した転職先が望ましいでしょう。

その2つの要素が満たされるのが公務員です。公務員の一般職は、特に前職を問われないため、民間からの転職者が非常に多くなっています。

土日・祝日が休みで、残業もほとんどない公務員になれば、あなたの心身の調子もよくなるでしょう。

AD出身者が多い!年収アップも期待できる番組制作会社の総合職への転職

ADを経験した人は、いきなりテレビの世界を去ることを決意しがたいものですよね。

そんな人におすすめなのが、同業界・他職種の転職です。

具体的にはテレビ番組制作会社の総合職(経理・総務・人事など)です。

これまでと違う角度からですが、テレビと関わり続けることができ、ADだった頃の激務に比べれば、デスクワークは新鮮で、体力的にも消耗が少なくなります。

しかも、総合職だから年収も500~700万円と、AD時代よりも高待遇で、安定している点も魅力的です。

ADから転職に成功した方の体験談

ADからの転職に成功した人は、どんな仕事をしているのでしょうか。

また、ADを辞めてよかった!と思うのはどんな時なのでしょうか。

ADから番組制作会社総合職に転職(男性 当時20代後半)

私は大学時代からテレビマンとして働くことが夢だったので、新卒で某テレビ局にADとして入社しました。

入社初日から徹夜仕事だったので、ある程度覚悟はしていたものの、それから3日間家に帰れなかった時は、早々にADになったことを後悔しました。

また、テレビ業界で働きたい一心で、自宅から電車で70分のテレビ局に通勤していて、へとへとになって帰るのに70分かかる時にも、「辞めたい」と強く思いました。

現場で行き交う専門用語の数々を覚えるのに必死だった私が転職を決意したのは、現場のディレクターに非常に理不尽な扱いをされた時です。

ADの直属の上司はディレクターであり、絶対服従でしたが、そのディレクターは私の人権を無視したような発言を繰り返しました。

もうADの仕事に未練はないと思ったのですが、テレビの世界への憧れは消せなかったので、同じ業界でデスクワークができればいいなと思い、某番組制作会社への転職を決意しました。

転職後はAD時代のように時間関係なく働くのではなく、9時から18時までの勤務、年間休日は102日と、AD時代では考えられないほど生活がしやすくなりました。

人間以下の扱いだったAD時代に比べて、総合職ということもあり礼節は守られていて、やっと人並以上の生活を送れるようになりました。