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「漢検なんて趣味の資格でしょ?転職になんて役に立たないよ」なんて思われている方、いませんか?

確かに、履歴書にはどんな資格でも書いて良いわけではありません。

しかし、漢検は2級以上なら、自分自身の能力を証明できる資格となりますので、履歴書に堂々と書くことができますよ。

受験者については2008年度から減り続けていますが、2016年度でも200万人以上の人が受験しています。

漢字は日本語を使う限りなくなることはありませんから、これからも安定したニーズが見込めるでしょう。

それでは、漢検の資格を活かせる転職先にはどんなものがあるのでしょうか。これから一緒にみていきましょう。

漢検の資格を活かせる転職先の種類

漢検を活かせる転職先の種類は、一見あまりないと思うかもしれません。

しかし、思ったよりも幅広い職種で活かせる可能性があります。

漢検を活かせる定番の職種

一般的に漢検を活かせる転職先は、以下のような職種と言われています。

  • 編集者、校正者
  • マスコミ
  • 事務職

これらの職種は、正確かつスピーディーに文字を書き、チェックする必要がある職種です。

いちいちわからない文字を辞書で調べて・・・などということをしていては、仕事になりませんよね。

特に出版や印刷業界ではJIS第二水準までの文字を使うことがありますから、準1級や1級の資格があれば、辞書を引かなくてもすばやく誤字脱字を確認できます。

そのため、漢検が仕事に直結する職場といえます。

またマスコミの場合は、一分一秒を争う業務の中、すばやく漢字を読み書きできることが求められます。

漢検の資格を持っていると仕事のスピードアップに貢献しますので、漢検が仕事に直結するといえるでしょう。

一方、事務職の場合は社外に向けた文書を作成する仕事もありますから、誤字脱字が多いと会社のレベルも問われてしまいます。

そのため仕事をする上では常用漢字を理解し、正しく使えることが欠かせません。

あまり難しい漢字は仕事上で使われないとしても、一般常識を備えていることの証明として、漢検2級は必要といえるでしょう。

漢検を活かせる日本語の教育に携わる仕事

漢検はまた、以下の職種にも適しているといえるでしょう。

  • 塾の国語教師
  • 予備校の国語教師
  • 外国人向けの日本語の教師

漢字は日本語の一部です。正しい日本語を教えるためには、まず先生が漢字を正しく理解していないといけません。

教師として教えるためには教員免許や日本語検定試験の合格等も必要なことがありますが、漢検の資格を持つことは、あなたの転職活動の味方となります。

いずれにしても常用漢字の範囲とされている、漢検2級レベルが役に立つでしょう。あなたが常用漢字の読み書き・使い方まで正しく教えられるということの証明となります。

漢検を活かせる生涯学習に関する仕事

例えば、資格講座の通信教育会社で教材作成をする仕事、または営業職といった仕事があげられます。

漢検の教材は漢字能力検定協会でも作っていますが、他の通信教育会社でも作っています。

ご自身の受験体験は、資格に向けてのテキストを作る時に役立つでしょう。

2級だけでなく準1級や1級の対策講座もありますから、上位の級の合格者ほど重宝されることになるでしょう。例えば、1級の対策講座は1級を持っている人に作って欲しいものですね。

また、資格の受験経験を活かして営業にも役立てることができる可能性があります。

介護施設でも漢検の資格が活かせる!?

漢検と介護施設の組み合わせは、意外に思われるかもしれません。

漢検が仕事に直接役立つわけではありませんが、施設に入っているお年寄りとのコミュニケーションをスムーズにすることによって、職場に良い効果を与えることが期待できます。

そのため、横並びの応募者の中から選ばれるための資格として、漢検が使われることになります。最後の一押しのような位置づけです。

例えば、次のような状況を考えてみましょう。

お年寄りはとかく「いまどきの若者は・・・」と思いがちです。そこに漢検1級を持つ職員が入ってきたらどうなるでしょうか。

「いまどきの若者なのに、漢字を知っているとはたいしたものだ」となり、お年寄りから信頼され、コミュニケーションが活発になることが期待できます。

施設での介護はお年寄りとの信頼関係が特に大切な職場ですので、漢検を媒体として仕事がやりやすくなる結果が期待できます。

できれば1級や準1級ですと、お年寄りから良い評価を得やすいでしょう。

なお、介護施設側は漢検が与える良い影響を理解していない場合があります。そのため、応募者自身がしっかり介護の現場を理解した上で、職場に良い影響を与えることをアピールする必要があります。

面接官に「なるほど、それはうちの入居者に信頼され、仕事がやりやすくなるなあ」と思ってもらえるように、しっかり説明することが大切です。

漢検を活かした仕事が未経験の方へ

漢検の資格が活かせる職業の多くは少数精鋭であり、即戦力が求められる仕事です。そのため、未経験で採用されることは厳しい場合があるかもしれません。

しかし、応募してみないことには始まりません。未経験なら、意欲を示すことが大切です。

採用された場合は一日でも早く仕事の内容を覚えて、戦力になれるように心がけましょう。仕事ができてこそ一人前といわれます。

なお、介護職員の場合は現在人手不足のため、未経験の人も多く採用しています。但し、お年寄りが見ている中で仕事をするわけですから、早く仕事を覚えて一人前になることが大切です。

転職活動では、応募先のニーズを読み取り、正しくアピールしよう

ここまで、漢検の資格を活かして転職したい人へのアドバイスをしてきました。

漢字が業務に直結する職場、常識が問われる職場、きちんと漢字を教えられる職場、お年寄りから信頼され仕事がしやすくなる職場。

漢検一つをとっても、そのメリットはいろいろあります。

あなたがどの級を持っているか、どのような職場を目指すかによって、アピールすべきポイントは変わります。

漢検が仕事にどのようなメリットがあるかを理解し、正しくアピールすることが転職成功への近道です。

もっとも、資格だけで転職が成功する訳ではありません。あくまでも他の資格や経験とあわせて、あなたの能力を証明する手段として使うことが大切です。

面接では資格のアピールに大部分の時間を使うことのないよう、簡潔に、しかし面接官の印象に残るような説明を心掛けましょう。

そうすることによって、「要点をきちんと説明できる人」という評価ももらえますよ。

あなたの転職活動がうまくいき、新しい職場で活躍できることを願っております。