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ファストファッションの広まりなどにともなって全体的に商品の単価が下がり、アパレル業界全般で見ても売上高は減少する傾向が続いています。
それとともにメーカーの業態も従来のように問屋を介して小売店にアイテムを置くという流れではなく、製造小売業として製造から販売まですべてを手がける企業が増加してきました。
営業職の仕事に関しても、主眼を置くべきポイントに変化が見られるようになってきています。
いかにして店舗を拡大させるか、潜在的なニーズを掘り起こすのかといったことが重視されているのです。
出店にしても消費者の購買行動が変化しつつあることを受け、百貨店などと比較してショッピングモールなどに対する注目が高まっています。
アパレル営業の内容って?
営業活動の流れ
営業マンは自社のファッションアイテムが店頭で取り扱われるよう百貨店、アパレルの専門店などに対する営業活動を行います。
営業先の選定にあたっては自社ブランドの商品がターゲットにしている層を意識して、交渉する先の客層なども考え併せなければなりません。
製品が店舗に置かれていても最終的にお店のお客さんが購入しなければ意味はありませんから、闇雲に取引先を拡大しようと動いていても効率的ではないのです。
またアパレルのアイテムは短いサイクルで流行が変遷していくものであり、販売店とのつながりが生まれたならばその時々で販売のサポーターとしても役割を果たしていく必要があります。
取引先の担当者と打ち合わせながら、商品が入れ替わるシーズンに合わせてその都度セールなどの企画を講じるといったように販売促進へも力を入れるのです。
イベント営業
シーズンごとに実施されていてアパレルの分野に特有の展示会には、メーカーへの興味関心を持っている業界関係者が訪れます。
そこで各社の営業担当者も参加して、力を入れている商品をアピールするほかチャンスがあれば商談へ持ち込むなどの営業活動に取り組みます。
潜在的なクライアントと出会う可能性が高い展示会は、営業の面でも非常に重要な場となっているのです。
アパレルOEMの営業って?
自社の生産設備を持っているアパレルOEMメーカーでは営業職がファッションアイテムの生産を受注すべく、大きなアパレル会社や製造小売業であるSPAとの商談を行います。
新規開拓営業のフォーマット
普段から相手に応じて適切な提案を行うためのリサーチを継続的に進め、プレゼンテーションに用いるサンプルのパターンもいくつか用意しておきます。
また提案の選択肢について幅を広げるために、営業職が製品用の素材やデザインの外注先などに関しても提携先の開拓にあたることがあります。
営業職の業務領域
おもにブランドのデザイナーやマーチャンダイザーとやりとりをすることが多く、先方でプランがかたまっていて生産依頼というかたちで仕事が決まる以外のスタイルとしては提案営業が中心になっています。
そのほか実際に受注したアイテムを無事に納品することができなければひとつの仕事が完了しませんから、完成まで一連のプロセスについて生産管理も担当する場合があります。
営業職の年収はどのくらいになる?
アパレル営業の年収データ
アパレル関係のメーカーで勤務している営業マンの年収を平均すると、新卒者などとして働き始めての20代後半でおよそ350万円となっています。
30代になると前半で400万円前後、キャリアを重ねて30代後半へと至ると500万円に近い水準まで上昇していきます。
給与の評価は正当?
アパレルの営業スタッフには自らのアイデアからさまざまな商品販売の戦略を立案し、自社へ売り上げをもたらすことが求められます。
別の業界での経験であっても、販売の促進にかかわるノウハウは営業活動へ応用することができます。
その力があれば、あるいはそれだけの実力がつくポテンシャルがあると認められればたとえ未経験から働き始めたとしても相応の収入を得ることは可能です。