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本来ならエグゼクティブへの道は、社内でステップアップすることが一番の近道です。
しかし、近年では、企業によっては、マネージャーポジションが少なく、チャンスを外に求めることが必要なケースも多くなってきました。
また、日本企業においても、主力事業の成長の再加速や、新規事業の立ち上げに、外からマネージャーを補強する人事施策が一般的になってきています。
こうしたハイクラスの転職を成功に導くポイントはどこにあるのでしょうか。
今回も転職エージェントの選び方やおすすめのエージェント、ケース毎の組み合わせ例まで徹底解説していきます。最後までしっかりお目通しを!!
転職エージェントの選び方のキーポイント
求人数と求人の質の関係
一般的な転職活動ならば、よりよい転職先を発見するための求人数は、多いほど好ましいとされます。
しかし、ハイクラスの転職活動の場合は、必ずしも当てはまりません。地位と待遇、与えられる権限・責任のバランスのマッチングが全てで、数多く情報を集めさえすれば引っかかるわけではないからです。
大手・中小、案件の多い・少ないに拘泥せず、自分の志向を理解してくれる転職エージェントを選びましょう。
「業務理解力」の高い転職エージェントを選ぼう
とすると、求人の質を決定づけるポイントは、マッチングの精度の高さ、転職エージェントが、あなたの志向やマネジメント業務の内容をどれだけ理解しているか、そして、紹介しようと考えている企業のマネジメントの内容をどれだけ理解しているか、にかかっています。
一般に、こうした業務理解力の高いキャリアコンサルタントは、経験を積んだベテランが在籍する転職エージェントです。
業界に特化して転職先を考えているならば、業界経験の長い転職エージェントを探すことが無難といえるでしょう。
転職サポートの期間
また、日本の一般的な転職エージェントは、転職サポートの期間が短く、ハイクラスの転職活動には十分ではないところが多いです。
求人数の少ないハイクラスの転職は、1~2年を超える長期戦になることも珍しくありません。
自分たちの営業都合で、どこかの転職先にはめ込もうとする転職エージェントではなく、転職者の立場に立って、粘り強くサポートしてくれる転職エージェントを選ぶべきでしょう。
転職エージェントの賢い活用法
登録面談を前にしっかり「志向」を固めよう
転職エージェントの登録時には、年齢が高くなっていることもあって、「自分に合う転職先があるかな・・・」と不安になるもの。
往々にして軸がぶれて安易に妥協し、転職に後悔することも起こり得ます。
転職エージェントに、転職活動の「志向」を明確に伝えるのはあなたの責任です。
「マネージャー専業ではなく、プレイングマネージャーもOKか」「場合によっては、マネージャーではなく候補者からスタートしてもOKか」など、希望となる軸、方向性は明確に固めてから伝えましょう。
漠然と、「部長をやりたい」では十分ではないのです。
求人票はアテにしない
また、転職エージェントに怒られることを書きますが、求人票はあまりアテにしない方が良いでしょう。
一般的に、日本企業のマネジメント職の場合、候補者に合わせて、マネジメント内容を流動的に考えることもあるためです。
そのため、求人票に書かれている想定年収も幅が広いことが多いです。
面接の話の成り行き次第では、キャリアコンサルタントから聞かされていなかった話がどんどん出てきます。入社前の条件交渉段階まで、話が流動的になることは頭に入れておくべきでしょう。
面接対策をしっかりやってもらう
それでは、転職エージェントのサポートで一番期待できる部分は何でしょうか。それは、面接対策です。
いきなりキーマン・役員面接がセッティングされることが珍しくないハイクラスの転職では、何回も面接が重ねられるというよりは、一発勝負の性格が濃いです。
そのため、第一印象はもちろん、どんな無茶振りの質問にも、ロジカルに冷静沈着に受け答えができるメンタル面の準備などは、面接十分準備できること。
転職エージェントにしっかりした事前指導を受けましょう。
転職エージェントとヘッドハンターの違い
この記事では積極的に取り上げていませんが、転職エージェントとヘッドハンターの違いについて説明しておきます。
転職エージェントは、あくまで不特定多数の転職者を想定して、求人企業の転職先を紹介するビジネスですが、ヘッドハンターは、自社に欲しい特定の人材にしぼって、まさにハンティング(スカウト)することがビジネスです。
最近は、ビズリーチやリクルートキャリアカーバーのように、転職者とヘッドハンターの両者が出会いやすいサイトがセッティングされているので、両者の性格はだいぶ接近しています。
しかし、転職エージェントは、転職者のエージェント(代理人)になりますが、ヘッドハンターは、100%求人企業の味方である点で、転職エージェントと決定的に異なります。
転職サポートなどもちろんありませんので、接触する際には注意してください。
おすすめの転職エージェント・ヘッドハンター8選
このパートでは、おすすめする転職エージェント(ヘッドハンターも兼業しているエージェントも含む)を、8社ご紹介します。
リクルートエージェント
転職エージェントの最大手企業は、ハイクラス求人ももちろん強い。他社を凌駕する圧倒的な求人情報量を誇り、幅広い業界に独自のコネクションを構築しています。
エグゼクティブを目指す人には、専用のハイクラス・マネージャー専用の転職サイトを準備。経験豊富なキャリアコンサルタントによる手厚い転職サポートが魅力的なポイントです。
パソナキャリア
リクルートと並ぶ、大手総合型の転職エージェント。弱みの業界がないオールラウンドな求人ニーズへの対応力があります。
また、大手人材サービス・パソナグループのネットワークを活かした、独自の求人開拓力のネットワークも魅力的で、リクルートエージェントと同じく、登録しておきたい転職エージェントです。
年収で800万円を超える転職者に対しては、専任の転職アドバイザーを付けており、サポート体制も十分です。
アデコ
外資系ではありますが、日本での事業展開歴が長い、大手総合型の転職エージェントです。
ベテランのキャリアコンサルタントが多く、40代以上の中堅以上のキャリア転職にもともと強い点で、おすすめできる転職エージェントです。
また、世界的な人材サービスグループとしてのバックボーンを活かし、外資系企業にも強いという特徴があります。
エン・エグゼクティブサーチ
転職求人サイト「en」のブランドでお馴染みのエン・ジャパンが運営する、エグゼクティブ専門の転職エージェントです。
成熟期を経て、再び主力事業にドライブをかける企業、新規事業のゼロから立ち上げるフェーズの企業との取引が多く、取扱い求人の殆ど、課長~事業部長クラスの役職つきポジションであるという点が魅力です。
JACリクルートメント
ハイクラスの転職エージェントとしては、老舗、かつ大手の転職エージェントです。業界経験の長い転職コンサルタントによる、安定したサポート力に定評があります。
世界8か国に提携のグループ会社もあり、外資系への転職エージェントにも強みがあります。外資系でマネジメントポジションを狙うならば、外せない転職エージェントです。
クライス&カンパニー
ハイクラス、外資系、金融、コンサルなどの業界、職種に強い、転職エージェントの老舗企業。
部門責任者以上の転職者については、独自の専門チームによるサポートがあり、求人企業のキーマン(決裁権者)とのコネクションが強い転職エージェントです。
上記の業界、職種でじっくりピンポイントの求人をお探しの方におすすめできる転職エージェントです。
MRIジャパン
知る人ぞ知る、世界最大級の人材ネットワークを誇る、MRIグループの日本法人。外資系、グローバル企業の求人案件に強いことが特徴です。
主な強みの業界は、化学、通信、自動車部品、コンサルティング、製造業・サービス業など。
外資系企業に就職するだけではなく、海外で働きたいマネージャー志向のタイプにおすすめできます。
東京エグゼクティブ・サーチ
ヘッドハンターとして、40年以上の歴史がある老舗企業。転職エージェントの案件も数多く取り扱っています。
これまでに2,000人を超える紹介実績があり、エグゼクティブの案件にありがちな、潜在的な求人ニーズをキャッチする能力に長けています。
企業人事サイドだけではなく、役員クラスからも評価の高いヘッドハンター・転職エージェントです。
ケース別:転職エージェントの組み合わせ例
このパートでは、各ケース別に理想的な転職エージェントの組み合わせ例をご提案していきます。
未経験からマネージャーポジションへチャレンジする方
このケースでおすすめする転職エージェントの組み合わせは、
- リクルートーエジェント
- パソナキャリア
です。このケースでは例外的に、求人数の選択肢も増やさなくてはなりませんので、大手総合型の転職エージェントで相談することが望ましいでしょう。
マネージャーポジションを幅広く考えている方
このケースでおすすめする転職エージェントは、
- リクルートエージェント
- パソナキャリア
- アデコ
- エン・エグゼクティブサーチ
- JACリクルートメント
のうちから、3社程度選ぶのがおすすめです。
マネージャー志向にこだわりが少ない分、いろいろな転職エージェントを選べますが、今後、自分が成長できる、ステップアップできる求人をしっかり提案してくれる転職エージェントを選択していきましょう。
業界・職種を限定して転職を考えている方へ
このケースでおすすめする転職エージェントの組み合わせは、
- JACリクルートメント
を軸にして、希望の業界に応じて、
- アデコ
- クライス&カンパニー
- MRIジャパン
- 東京エグゼクティブ・サーチ
といったところから数社選択するのがおすすめです。前にも述べた業務理解力の高い転職エージェントを選ぶために、業界経験の長い転職エージェントを探すことがポイントです。
女性で管理職へステップアップしたい方へ
このケースでおすすめする転職エージェントの組み合わせは、
- パソナキャリア
を軸にして、希望の業界に応じて、
- アデコ
- MRIジャパン
など、グローバル展開している企業のコネクションに強い転職エージェントがおすすめです。
パソナキャリアは女性管理職の転職支援に力を入れており、その他グローバル企業に強い転職エージェントは、女性管理職などのダイバーシティ(多様性)に理解のある求人が多いからです。
役員限定でキャリアアップしたい方へ
このケースでおすすめする転職エージェントは、
- JACリクルートメント
- クライス&カンパニー
- MRIジャパン
- 東京エグゼクティブ・サーチ
です。やはり、求人の取り扱いが役員クラスに集中している、独自のコネクションで求人開拓できる、役員狙いの方にスペシャルサポートが付く、といった特徴のある転職エージェントを選択しましょう。
外資系へチャレンジしたい方へ
このケースでおすすめする転職エージェントの組み合わせは、
- アデコ
- JACリクルートメント
- MRIジャパン
です。グローバルなネットワークがあり、外資系企業に独自のコネクションを持つ、ハイクラスの転職支援実績の多い転職エージェントを選びましょう。
最後に
ハイクラスの転職を成功させる2大ポイントは、①長期戦を覚悟することと、②転職の志向性を固めてじっくりと求人を待つことです。
自分の軸がぶれないことによって、職場環境が一変する転職後も十分な活躍のポジションが与えられ、結果を出すことによって、エグゼクティブとして成功を勝ち取ることができるのです。
転職を実現させるだけではなく、その後の結果を出す、というところまで見通しを持って、しっかりした転職プランを立ててください。