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「理学療法士の収入まとめ」

なんてサイトが最近多いですよね。

そんな中でも、現役のPTが収入を公開するのは少ないのではないでしょうか?

今回は、実際にクリニックで働く理学療法士の立場から、クリニックで働く理学療法士の収入を紹介します。

クリニックでの転職を考えている方はもちろん、理学療法士の収入ってどれくらいなのか知りたい方は、是非参考にしてみてください!

現役PTから見たクリニックの給与の特徴

クリニックの給与体系の特徴を以下にまとめてみました。

  • 基本給が高め
  • ボーナスはまちまち
  • 手当はそれほど多くない

これだけ見ると、「なんで?」って感じかもしれませんので、それぞれの理由を説明していきます。

1.基本給が高め

これは、大きな病院などと比べると高めということになります。

病院は基本給が低いですが、理学療法士の人数も豊富で役職など手当が多く、また昇給などに関する制度もしっかり設定されており、しっかり成果をあげれば昇給があります。

それに対し、クリニックは初めから基本給が高めに設定されていることが多いです。

特に新人の場合は病院で20万円を切る基本給でも、クリニックでは20万を超える基本給が設定されている場合をよく見かけます。(私が就職した時もそうでした)

ただし、クリニックは病院に比べて昇給などの制度が曖昧で、毎年一律の昇給なことも多く、役職なども少ないためあまり大幅な収入upが見込めにくい傾向があります。

クリニックで基本給が高い理由としては、求人に募集してくる理学療法士の数にあります。

大きな病院は新人スタッフが経験を積むために低い基本給でもたくさん入職しますが、理学療法士の数が少ないクリニックではなかなかそうは行きません。

そこで、基本給が高いところを売りにして、スタッフを募るということが、基本給が高い理由としてあげられるのです。

2.ボーナスはまちまち

ボーナスに関しては、クリニックだからといって傾向がなかなか見えにくいところです。

私が働くクリニックも「医師会を参考にしている」ということでした。

どこの病院でもクリニックでも基本給が高い場合は、ボーナスが低めに設定されている場合が多いです。

しかし、クリニックの中には「えっこんなにボーナス高いの」ってところもたまにあります。

病院では求人情報を見ても、基本給もボーナスもどっちも高いことは珍しいですが、クリニックはあります。

どのような場所でそのような傾向があるか気になりますよね…。

もちろん、お伝えします!

私の経験上は以下のようなクリニックで基本給、ボーナスともに高めに設定されています。

  • 理学療法士が少ない場合(一人職場の場合を含む)
  • 法人は小さいが患者数が多いクリニック(単純に言うと儲かっている所)

病院では、このような環境自体が少ないです(笑)

病院では、法人の規模が、大きい場合が多いですし、その分、理学療法士の数もたくさんいます。

先程のような特徴を持つクリニックでは、求人サイトで出ている情報では、それほど高めに給与を設定されてなくても、転職サイトを活用してうまく交渉をしていくと、給与の融通がききやすいという傾向もありますので、しっかりチェックしてみましょう。

手当はそれほど多くない

クリニックでは、基本給などが高い分、手当(資格手当、役職手当など)がそれほど多くない傾向にあります。

病院に比べ理学療法士の人数自体が少ないですので、役職手当はあまり期待できません。

また、大きな法人は職員全体の数も多く、福利厚生などもしっかりしています。

その点、小さな法人のクリニックでは、最低限の部分のみということも少なくありません。

以上のように、クリニックにも意外に給与に関する特徴があることがわかります。

次は、私が働く整形外科クリニックの給与事情を参考にしていただければと思います。

必見!現役クリニックPTの給与を大公開

私自身は介護施設(老健、訪問、通所)やクリニックなどで管理者として働いております。

そのため、クリニックでの年収も把握しております。

皆さんに是非参考にしていただくために、可能な範囲でクリニックで働く給料の実際をお伝えしたいと思います。

現在、私の働く職場の求人で出している給与はこれくらいです。

  • 基本給:200000円
  • 手当(資格):30000円
  • 賞与:3.5ヶ月(夏冬で分割支給)

以上になります。月収でいうと23万+交通費など各種手当といったとことでしょうか。ちなみにこれは新人の場合ですが、昇給は年に3000円前後ですので、経験年数×3000ほど基本給が増えるという計算になります。

役職手当は10人程度のスタッフで主任のみで、10000円手当がつきます。

もちろん、他法人のクリニックでうちと同じような給与とは限らないのですが、あくまで参考にしていただければ幸いです。

給与に見合う仕事量か?他の分野と比較した給与の妥当性

病院で働く理学療法士の収入の記事でも紹介しましたが、収入の割に意外と時間の拘束もあり、残業が出ないなんて場合もあります。

その点で、クリニックはどうなのでしょうか?

そこで、最後に他の分野と比較したクリニックで働く理学療法士の給与の妥当性を見ていきましょう。

クリニックでスポーツトレーナーなどの活動が盛んな場合は、ボランティアに近い形で勤務後にトレーナー活動をしている場合があります。

このようなクリニックでは、他のクリニックに比べて拘束時間が長いことがあります。また、色々な現役PTの話を聞くと、トレーナー活動が盛んなクリニックでは勉強会なども他のクリニックに比べて多い傾向があります。

そのため、そのようなクリニックでは拘束時間に比べて給料が安くなるということができるでしょう。

ただし、トレーナー活動は普通に施設で働くだけでは経験できないような、貴重な経験をすることができるのは間違いありません。

スポーツトレーナーとして活躍したいと思っている理学療法士の場合は、トレーナー活動が盛んなクリニックで経験を積む方が良いでしょう。

ちなみに私が働く職場は、時間外に特別な活動はしていないので、ほぼ定時に帰る感じです。

実際、私の知っているクリニックでも、定時に帰れるところが少なくありません。

なぜでしょうか?

もっとも大きな理由はクリニックは病院に比べて、カンファレンスや事務作業が少ないからです。

また、外来中心の場合、天候が悪かったりすれば患者数も少なくなりますので、時間に余裕があることがあります。

基本的に患者数は午前>午後ですので、終業時間は安定している場合も多いです。

その点では病院などと比べて、給与の割に早く帰ることができるといっても過言ではないでしょう。

以上のように、クリニックでも特徴は様々ですので、転職サイトなどでしっかりとクリニックの特徴を把握して、自分の希望にあったクリニックを探すようにしましょう。