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警察官は公務員だし、交番をのぞくといつもヒマそうにしてるし…という理由で警察官になった人は、安易な気持ちで警察官になったことを後悔していませんか?
実際は夜勤もあったり、土日も関係なく働くことが多い警察官の仕事を実際に体験してはじめて「辞めたい…」と思う人も多いでしょう。
事実、警察官の離職率は高く、やっとの思いで警察官になったにもかかわらず、辞めていく人が大勢います。
警察官を辞めたい人の悩み・理由
公務員の中でも、国家公務員などと比べて受かりやすいというイメージのある警察官。ところが、実際に働いてみると、国を背負う仕事だけに、こんなに辛いことがあるのです。
悩み1:不規則な勤務時間に耐えられないから辞めたい
警察官の仕事はとにかく不規則であり、土日も関係なければ夜勤も発生します。また、仕事の内容によっては緊急で非番なのに呼び出されることもあり、心から心身ともに休める日は数えられるほどで、ホントに辛いですよね。
家族や友人などと旅行の計画を立てようにも、数か月も先のことまでわからないから予約はいつも直前になるし、結果的に旅行の日に出勤を命じられれば自分だけキャンセルしなくてはならなくなり、家族や友人から非難を浴びることも…。
公務員は土日休みというイメージがある中で、土日に休めない警察官の仕事は、本当にハードです。
悩み2:時間外労働が月に200時間!?サービス残業が多い警察官の仕事
公務員といえば、残業なしで定時であがれる…というイメージがあるなか、警察官の時間外労働は、民間の多忙な某広告代理店も真っ青の多さです。
警察官には部署にもよりますが、通常でも月に100時間ほどの残業があり、さらにピークの時期には月の時間外労働が200時間にものぼるので、体力が持ちませんよね。
しかし、200時間時間外労働をしたところで、事務手続きやさまざまな事情によって実際に残業したその半分ほどしか申請ができないので、結果的にもう半分はサービス残業というかたちになってしまうのが辛いところです。
激務ならせめて手当をつけてくれればいいものを、サービス残業の山積みではモチベーションを維持できませんよね。
悩み3:キャリアとノンキャリアの差がすごくて辛い
警察官の辛いところは、ノンキャリアに凝縮されているといっても過言ではありません。地方公務員であるノンキャリア組とは違い、キャリア組は国家試験上級甲種、もしくはⅠ種試験を通過した人を指しています。
キャリア組は出世コースですから、出世するスピードも速いのが特徴で、同世代なのに警部補としてスタートするのが一般的です。
一方で、ノンキャリア組は巡査から始めなければいけないため、たくさん努力をして結果を残しても、課長クラスがいいところです。この差を実感すると、「辞めたい…」と思う人も多いのではないでしょうか。
悩み4:女性特有の悩み!性犯罪の犯人に逮捕状を読み上げるのが辛い
男性の警察官に混じって活躍する女性警察官は、女性ならではの悩みを持っています。性犯罪者を他の男性警察官が逮捕した場合でも、逮捕状を読み上げるのは女性警察官になることがありますよね。
性犯罪について、かなり具体的な内容まで読み上げをするので、抵抗のある女性警察官にとってはかなりの心理的負担がかかって辛いでしょう。
犯人の反省を促すために、あえて被害者と同性の警察官に逮捕状を読ませるという背景がるものの、このようなことが続けば、読み上げることの屈辱とともに、警察官としての仕事にも疑問がわいてきて、辞めたい…と思ってしまうのも当然です。
「警察官を辞めたい!」から始める転職活動
公務員の割には給料がそれほど高くなく、土日勤務があって、時間外労働がハンパではない警察官の仕事を辞めたい!という人は多いでしょう。
でも、「警察官を辞めたい」と思っても、警察官というキャリアを他でどのように活かせるかよくわからない…。
警察学校を出ている場合、実質最終学歴は高卒なので学歴を見て転職の試験でも落とされるのでは…と不安になりませんか?
では、警察官から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。
女性警察官の転職にも!自動車学校の教官
国民の平和と秩序を守る警察官の仕事をしてきた人が、いきなり民間の異業種に就くのには抵抗があるでしょう。
そんな場合におすすめなのが、自動車学校の教官です。特に交通課などで毎日車に乗ってきた人、交通安全を守ってきた人は、業務内容に馴染むのが早いでしょう。
また、仮免許取得者に対してイチから交通ルールを教えることができるため、無謀な運転者を輩出せず、役に立っているという実感を得ることもできます。
女性警察官でも、今の自動車学校には女性教官もいることから、転職しやすい職場だといえます。
前職の経験が活かせる!警備員
警察官の転職先として多いのが警備員でしょう。警備の仕事は、不審者の侵入を防ぐことから交通案内まで幅広いのですが、基本的に社会の安全と秩序を守るという目的はかわりません。
また、警察官OBは警備員に転職する際、その経験から優遇されることが多いので、給与面でも通常の転職者よりも恵まれています。
運送業なら人間関係の悩みもなくなる?トラックドライバー
警察官が転職を考えるきっかけのひとつとして、「体育会系のキツい上下関係」があるのではないでしょうか。
少し先輩、ひとつ年上というだけで、まるで社長と平社員かのような差があり、言葉遣いや態度も厳しく注意され続けて参った…という人も多いですよね。
運送業なら、配送中(研修期間をのぞいて)はほとんど1人ですから、わずらわしい人間関係に巻き込まれることは少ないのがメリットです。
警察官からの転職体験談
公務員を辞めるというのは、かなりの覚悟が必要ですが、実際に警察官を辞めて他業種・他職種へ転職してよかった…と感じている人はいます。
では、実際に警察官を辞めた人は、どんな業界で、どんな仕事をしているのでしょうか。
警察官から自動車学校教官に転職(女性 当時30代前半)
警察官になって、交通課などに配属され、自分でもどうかと思うような取り締まりをしているうちに不信感や違和感を持つようになって退職しました。
希望をもって警察官になったため、退職後しばらくは茫然とし、これから何をすればよいかわからなかったのですが、交通課でのスキルを活かせるところ…と考え、自動車学校に転職を決めました。
年収は30%ほどダウンしましたが、土日ではないものの週に2日必ず休みはあり、ほとんど定時で帰ることができる点で、プライベートが充実するようになりました。
警察官から警備員へ転職(男性 当時40代前半)
何事もなければ、一生警察官を続けていたと思うのですが、仕事中に大きなケガをしてしまい、しばらく休職することをすすめられました。
一度長期の休みをもらってしまうと、それまで体を張って緊張感を持って勤務し続けてきた疲れがどっと押し寄せ、これからの50代、60代も出世が見込めないまま肉体労働なのか…と考え、休職後そのまま退職の運びとなりました。
40代での転職は苦戦するかと思いきや、警備員の仕事は警察OBということでパスされたようなもので、かなり歓迎されました。
年収は落ちましたが、何よりもきちんと休みがもらえることが利点です。それまで家族旅行に私だけが行けないということがよくありましたが、休みもかなり先まで決まっているので、ようやく家族旅行にも行けるようになりました。
警察官から民間企業の事務職へ転職(女性 当時30代前半)
同じ警察官の夫と結婚したことで、どちらかが転勤しなければならないことになり、それまでの激務を経験して「結婚して、子どもも生んで、この仕事は自分には無理だな」と思い、専業主婦になるという選択肢もありましたが、無職になる怖さがあったので今の企業に転職しました。
警察官だった頃、交番勤務時代にはかなりの量の雑務・事務をこなしていましたので、今の仕事にはスムーズに馴染めました。
1日のほとんどがデスクワークですが、たまに銀行や役所に出向くことがあるので、いい刺激になっています。
何よりも嬉しいのは、土日・祝日が休みな点です。しかも夏季休暇、年末年始休暇もあって育休制度の実績があるので、今後子育てをしていくうえでも仕事を続けやすい環境に転職できたなと感じています。