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ゲームプログラマーに転職する人、ゲームプログラマーから別の職種に転職する人、様々な転職パターンがあります。

今回はゲームプログラマーという視点で、様々な転職体験談をお伝えしていきます。

「この体験談を通して、何か知って欲しいポイントとかあるの?特に考えなくていいの?」

そうですね、何も考えないのは止めて頂きたいのですが、もし、あなたがゲームプログラマーから別の職種に転職、またはゲームプログラマーに転職、となった際に役立ててもらえれば良いと私は思います。

良し悪しを含めたゲームプログラマーの転職体験談を通して、あなたが「どう思うのか?」という部分が大事になってきますので、とりあえず、この記事を読んでみてください。

転職体験談① 時給600円未満!?残業代を払わない会社は真っ黒!!

残業代を払わないのは、給料未払いと同じ。

名前:佐藤さん(27歳、男性、独身)

スキル:ゲームプログラマー4年、Java

私は大学卒業後、中小企業のゲーム会社にゲームプログラマーとして入社しました。

入社して3年間は、ゲームプログラマーとしてやっていく為、多めの残業に耐えながら食らいついていきました。

しかし4年目に突入した所、会社の方針が変わり、

「月の給料を上げるかわりに、残業代を無しにする」

となってしまいました。

私の月の残業時間は30~50時間となっていますが、今回の給与改定により「給与には月20時間の残業代が含まれている」ことになっているので、私の給料は下がった形になりました・・・

しかも、この給与改定により、会社の主力メンバーだった人たちが辞めてしまい、その分のしわ寄せが私に来てしまいました。

結果、私の月の残業時間は50時間が当たり前、酷い時は100時間を超える場合も出てきてしまい、時給に換算すると「600円未満」になってしまった月もあったのです・・・

私はこの会社を「これはブラック企業だ!」と気付くことが出来たので、5年目に「辞めます」と会社に伝えました。

その後、残業代をちゃんと出してくれる会社に転職し、私はゲームプログラマーとして働き続けています。

ゲームプログラマーは元々激務であり残業が多い職種であるんですが、それでも残業代をケチるような会社は、ブラック企業と認定されても問題無いと思います。

また、最初から残業をやらせるようなスケジュールで仕事進めると、元プログラマーの私のように、白髪が増えたり体重が増えたりしてしまいますので、給料と仕事量のバランスが取れている会社で働きましょう。

転職体験談② 上司と部下ではなく、王と奴隷の関係!!俺は絶対に訴える!!!

会社を訴えようとすると、どうなるのでしょうか・・・

名前:山下さん(28歳、男性、独身)

スキル:ゲームプログラマー8年、Java、C、C++、C#、Ruby

私は専門学校卒であり、大卒でなければ入れないゲーム会社の大企業に就職しました。

専門学校時代から培ってきた多彩な技術力と、天性の力と自負しているコミュニケーション能力を活かして、様々な案件をこなしていきました。

問題無く仕事を進めてきた7年目から、私の上司は平田という人物に変わりました。

平田は全く手を動かさず、部下をいいように使って無理難題を押し付ける、社内の嫌われ者でした。

でも「平田さんにもいいところがあるはず!」とポジティブに受け止め、私は平田の言うことを全てクリアしてきました。

一生懸命やってきたつもりだったのですが、平田に・・・

「おまえさ、何でも出来るからって調子に乗るなよ。俺が『山下のおかげで成り立っている』なんて言われているんぞ。お前の査定は厳しく見るからな!」

と、私怨丸出しの言葉を突き付けられて、私の怒りは爆発してしまい・・・

「ふざけるな!!!俺はお前の奴隷じゃないんだぞ!!!」を叫び、その日に退職届を提出し、部長に対し「この会社を訴えますから」と言葉を残して会社を去っていきました!

その後、会社を訴える為の準備をしていると、辞めた会社の元部長から「これで訴えるのを止めてくれるか」と連絡をもらい、私はは年収相当である「500万円」を受け取りました。

私は金で圧力をかけてくる会社に、恐怖を感じてしまったので「自分は組織では働けない」と判断し、在宅ゲームプログラマーとして働くことにしました。

月収は約1/4まで減ってしまいましたが、頑張って働き続けています。

ゲームプログラマーとしてしっかりと準備してきた山下さんでしたが、ロクでもない上司との出会いによって、人生設計を滅茶苦茶にされてしまいました。

でも、ゲームプログラマーとして働き続けるということは、まだ目標を捨てていないと私は判断していますので、山下さんが復活することを期待しています!!

転職体験談③ 仕事とプライベート、私の一大決心

結婚の捉え方は様々です。

名前:森さん(33歳、女性、独身)

スキル:ゲームプログラマー10年、C、C++、C#

私は、中小企業のゲーム会社で10年間働いてきました。

女性のゲームプログラマーということで、入社当時は戦力として期待されていなかったのですが、経験を積んでいくことで会社一の「豪腕プログラマー」に登り詰めました。

私が入社したおかげて会社の売上もアップし、女性ゲームプログラマーの平均年収「約380万円」を上回る500万円近い年収を手にしていました。

そんな中、私に「課長への昇進話」が飛び込んできました。

「森さんにならついていく人沢山いるから、今度は管理職として会社を支えてくれないか?」

と部長に言われ「はい」と返事をした私は、このことを恋人に報告しました。

第一声は「おめでとう」でしたが、次の言葉は「結婚して欲しい」という予想外の言葉でした。

悩みに悩んだ上で「結婚」を選び、寿退社ということでゲームプログラマーを卒業することになりました。

急な森さんのオチでしたが、私は女性にとって結婚という出来事は「課長に昇進すること」以上に魅力的なモノだと捉えています。

人生は仕事だけでは無いんでね、今回の森さんのパターンはゲームプログラマーとして頑張ってきたから結婚できた!ということでいいんじゃないでしょうか!?

転職体験談④ 会社勤めに疲れた・・・こうなったら起業してやる!!

ゲームプログラマーは甘い考えで起業するべきではない!

名前:高橋さん(35歳、男性、既婚)

スキル:ゲームプログラマー13年、C、C++、C#

私は、ゲームプログラマーとして13年目で課長に昇進しました。

綺麗な奥さんと4歳になる子供を得ることが出来たので、私は、絵に描いたような幸せな家庭を築いていました。

でも「管理職つまんねぇなぁ・・・もっとプログラマーとして働きたいよ・・・」と現在のポジションに不満を持っていきました。

そんな不満も日々大きくなり、誰とも相談せず会社を辞めてしまいました。

当然奥さんからは「どうするの?お金は?まだ子供も小さいのよ?」と質問攻めに会いましたが「大丈夫、起業するから!」と言って、その場を切り抜けました。

自分の貯金を切り崩しながらゲーム開発を始めた結果、自作のコンシューマーゲーム(家庭用)を作り上げることに成功します。

半年以上かけて作り上げたゲームを様々な企業に売り込みに行きますが、口揃えて「今、このゲームには需要がないよ。今はスマホゲームの時代だから」と言われてしまい、私は落胆してしまいました・・・

結局、現在のゲーム市場の把握が甘かった為、起業化は失敗に終わってしまい、現在は300万程の借金をどうするか熟考しているところです・・・

山下さんの場合は、奥さんと子供がいましたから、奥さんに相談するのはもちろんであり、それ以外にも色んな人に相談した上で自分の夢を達成するべきでしたね。

本当に奥さんと子供がかわいそうです・・・

転職体験談⑤ 40代での転職・・・その先で私がやるべきだったこととは?

転職先での立場をよく考えてみましょう。

名前:川上さん(41歳、男性、未婚)

スキル:ゲームプログラマー21年、C、C++、C#

「申し訳ないんだけどうちの会社倒産するから、早いうちに転職先決めておいてね。川上さんだったらスキル高いし、どこでもやっていけるよ!」

と社長に言われてしまったので、私はすぐに転職先を探し始めました。

すると「アットホームな社風になっています!」をウリにしている会社へ転職することしました。

私は仕事内容にもすぐに対応し、難なくこなしていきました。

しかし、私は会話することが苦手な性格であり、社員とほとんど会話することがありませんでした。

また、会社の行事である「月一の懇親会」にも一度も参加せず、社員からは「なんだあのオッサン、付き合いわりーな」などと陰口を叩かれるようになってしまいました。

しかも上司からも「川上さん、もうちょっとコミュニケーション取ってもらわないと、こっちも連携取りづらいんだよね・・・」と言われてしまいました。

私は「なんで、ちゃんと仕事をやっているのに怒られなきゃいけないんだ?そんなに馴れ合いが大切なのか?」と考え込んでしまい、また転職しようか悩んでいるところです。

ゲームプログラマーを含む、プログラマーという職業はコミュニケーションが上手では無い人が多いですが、組織で生きていく上ではコミュニケーションは絶対に必要になってきます。

ただ、川上さんの場合は自分で「アットホームの会社」を選んでしまったので「寡黙な方大歓迎」といったような会社を選ぶべきでしたね(まあ、無いとは思いますが・・・)

転職体験談⑥ 自分の為の転職とは・・・

生きていく為の選択とは・・・

名前:野村さん(48歳、男性、未婚)

スキル:組み込み系プログラマー25年、C

私の妻は病気で倒れてしまい、余命1年と宣告されてしまいました。

その為、部長という役職に区切りをつけ、私は妻と一緒に過ごすことを選択しました。

会社を辞めてから1ヶ月後、息子から連絡があり「就職先探した方がいいよ。貯金だって無限にある訳じゃないんだし」と言われました。

妻からも「あなたはまだ人生長いんだから」と説得され「辞めた意味が無い!」と転職を拒んでいましたが、息子から「在宅はどう?」と問われました。

どうやら、息子の知り合いがゲーム会社を経営しているらしく、現在人手不足のようなので、私の力を借りたいということなのです!

しかし「ゲームをやったことが無いので出来ない」と断りましたが「C言語の知識があれば大歓迎です!」と言われ、私はゲームプログラマーとして働き始めることを決意しました。

組み込み系のプログラマーとして働いてきた実績があったとしても、48歳の私にとって、ゲームプログラマーはキツイかもしれません。

でも、在宅で出来るレベルに仕事量を抑えてもらっているので、妻との時間を大切にしながら、私は在宅のゲームプログラマーを続けています。

組み込み系のプログラマーは、C言語を取り扱っている場合が多いですから、ゲームプログラマーに転職出来る可能性は高いんですよね。

とにかくC言語を覚えていれば、〇〇プログラマーとしてやっていける可能性は高いので「C言語は古くて需要が無いんだ!」なんて勘違いせず、興味を持ってもらった方が転職先の幅は広がりますよ。

また、野村さんは奥さんとの時間を一番大切にして欲しいと私は思っています。

最後に

ゲームプログラマーの転職体験談を様々な形でお伝えしましたが、どの体験談が心に染みましたか?

体験談の中には、私の実体験も混ざっているので探してみるのも面白いかもしれません。

そして、今回ご紹介した体験談を通して、あなたの転職が成功することを私は心から願っております!!

ただ、失敗してもめげないでくださいね。チャンスは探せば意外と沢山ありますから!!