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電気工事の施工管理の仕事は、技術職のために食いっぱぐれがない一方で、「監督」という責任があるだけに日々のストレスがハンパじゃないですよね。

不況になっても就職先には困らないのはいいけれど、工事現場では日々さまざまな人間模様が繰り広げられ、実際の工事についても何もトラブルがなく終わることは珍しく、家路につくたびに「もう辞めたい…」と思っていませんか?

ここでは、電気工事の施工管理がどんな理由で転職を考えるようになるのか?また、電気工事の施工管理から、どんな仕事に転職できるのかについても紹介していきます。

電気工事の施工管理を辞めたい人の悩み・理由

住宅、ビル、鉄道など、さまざまな現場で行われる電気工事の仕事は、今もなお発展しつづける日本社会に欠かせないものですよね。

でも、必要とされる仕事だからこその悩みがありませんか?休めない、帰れない、辛い…そんな悩みを抱えながらも今日も仕事に行っているのは、あなただけではないのです。

悩み1:月の残業180時間!朝早く、夜は帰れないから体力が持たない

ビルなどの電気工事の場合、基本的にそのビルで働いている人たちが来る前か、帰った後の工事となり、勤務時間に重複しないように予定を組まれていることが多いので、異様に朝早かったり、そうかと思えば夜の深い時間から始まったりと、時間外労働や残業時間がとても多いのが辛いですよね。

ほとんど家には寝に帰るだけという人も多いのではないでしょうか。家族がいる人なら、家族の生活時間にはまったくかみ合わないので、子どもの行事に参加したり、家族旅行に行くことも難しく、不和が起こりやすくなってしまい、「辞めたい」と思ってしまいませんか?

悩み2:ふりかかる責任が重いのに、給料が安すぎる

労働時間が長い上に、電気工事の施工管理の仕事は基本的にその現場のすべての責任を負うことになるので、自由に仕事を振れる反面、プレッシャーが高い仕事でもありますよね。

毎日、1つの仕事を振って、電気工事士に仕事を教え、もしも電気工事士がミスをしたら、そのミスはすべて施工管理をしているあなたの責任となってしまうわけですから、新人の電気工事士を指導する際にはさらにハラハラするでしょう。

こんなに責任が重くて、毎日ハラハラしながら働いて、しかも時間拘束もかなり長いのに、電気工事の施工管理としての年収は350万円ほどです。

経営の規模によっては、年収にもかなり差があるのですが、平均して350万円ほどですから、電気工事の最高責任者にしては給与が低すぎてモチベーションも維持できない人が多いのではないでしょうか。

悩み3:会社と職人の板挟みが辛い

電気工事の施工管理の仕事は、会社の看板を背負って現場のトップに立つ仕事であるため、会社側からの要望と、現場の職人たちからの声の板挟みで辛い思いをしていませんか?

会社側からは経営・運営的な側面からの指示があるのに、現場の職人たちからは安全・効率といった具体的なことが会社側からの指示に合わず、「どうすればいいんだよ!」とストレスになって、本当に大変ですよね。

施工管理といっても、給与は現場の職人と比べてもそんなに変わらず、それなのに現場のトップにいるからには職人をまとめて会社の指示に従わせる義務があるわけですから、かなりの精神的な負担がかかって、「辞めたい」と強く思う人も多いでしょう。

「電気工事の施工管理を辞めたい!」から始める転職活動

仕事の責任が重くて、上と下の板挟みで辛い割には給料が安く、長時間勤務の電気工事の施工管理の仕事を辞めたい!という人は多いでしょう。

でも、「電気工事の施工管理を辞めたい」と思っても、電気工事の施工管理は決してメジャーな仕事ではないし、次に活かせるスキルが思い当たらない…と悩んでいませんか?

では、電気工事の施工管理から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

同じ業界・職種への転職

親族経営ではない電気会社に転職する

同じ電気会社でも、親族経営の会社の実態はひどいものです。社員はどれだけ働いても給料が上がらないのに、社長やその親族の専務、経理などは社員の2倍、3倍の給料をもらっている会社が多いのです。

あなたの会社も重役がみんな血縁の親族経営ではありませんか?給料が安いのが悩みの電気工事施工管理の仕事をしている人は、重役の苗字を確認し、親族経営ではない会社に転職してみることをおすすめします。

第三種電気主任技術者試験に合格してから転職する

現在電気工事の施工管理をしている人の中には、まだ第三種電気主任技術者の資格を持っていない人も多いのではないでしょうか。

第三種電気主任技術者に対する資格手当は、平均で月に3万円ほどですから、かなりの年収アップにつながります。

まずは第三種電気主任技術者の勉強をして、資格を取得し、第三種電気主任技術者の資格手当が高いところに転職すれば、収入アップは確実です。

今とは違う業種・職種への転職

市役所の電気設備工事技術者

市役所で働く…ときくと、「公務員試験に合格しないと働けないでしょ」と思いませんか?でも、実はそうではないのです。

市役所の電気設備工事は、公務員試験を受けずに中途入社することができます。面接試験などはありますが、公務員試験の難易度に比べればかわいいものです。

市役所の電気設備工事技術者の枠に応募すると、施工管理の経験は歓迎されます。ゆくゆくは管理者の育成を狙っているためです。

市役所で働く最大のメリットは、土日・祝日が休みであることです。通常の電気工事会社の場合は、土日にこそ仕事が入り、拘束時間も信じられないほどですが、市役所が休みである日は、基本的に仕事が入りません。

給与体系もしっかりしていて、賞与も出るため、豊かな暮らしを実現できます。ただし、募集している市役所は限られているので、求人が出るタイミングに合うかどうかだけが問題です。

総合住宅機器メーカーの営業

電気工事の施設管理者は、住宅の配線が必要な箇所についても熟知していますよね。システムキッチン、電子機器周辺など、施工管理の経験を活かすことができます。

また、総合住宅機器メーカーの営業職は、比較的給与も高く、コミュニケーション能力の高い人なら、インセンティブによる収入アップも期待できます。

ビル管を取得して設備管理の仕事へ

電気工事士の資格を持っている人は、施工管理の仕事をしている人には多いと思いますが、さらにビル管理士の資格を取得することによって、活躍のフィールドをひろげることができます。

ビル管理士を取得すると、転職のオファー率がかなり上昇するため、某大手企業のビルメンテナンスや某大手電機メーカーの保守・メンテナンスなどの仕事につくことができます。

設備管理というメンテナンス系の仕事は拘束時間も電気工事の施工管理よりも短く、さらに年収も大手企業だと600万円ほどですから、施工管理時代よりもかなりアップします。

電気工事の施工管理からの転職体験談

電気工事の施工管理技士の資格がなくても勤務できますが、その責任の重さや労働時間に対する賃金が十分とはいえないですよね。

かといって、技術職である今の仕事から、まったくの異業種に転職なんてできるものだろうか…。しかも今の悩みを解決して、今よりもいい環境で働くなんて現実的ではないのかな…と不安になりませんか?

でも、実際に電気工事の施工管理からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。

電気工事の施工管理から専門学校の講師に転職(男性 当時40代前半)

大手電気工事の施工管理に勤務して、なんとなく定年までこの仕事を続けていくんだろうな…と感じていましたが、子どもが中学に入学して部活動を始めてから、部活動の試合の応援にも行けず、試合の送り迎えも妻に任せっぱなしだったところ、家庭に不和が訪れ、このままでは何のために働いているのかわからなくなる!と思い、時間の自由が比較的つく仕事に転職しようと思いました。

電子・電気工事について学ぶ専門学校の講師になってから、クラス担任、就職支援、授業の3本柱がおもな業務です。

年収はあまり変わりませんが、ほぼ定時で帰れるのと、学生が夏休み、冬休みの間は有給を使えるので、年間休日80日だった施工管理時代から113日くらいになって、かなり家族と過ごせる時間が増えたことに満足しています。

電気工事の施工管理から小規模グループホームの介護士へ転職(男性 当時30代前半

電気工事の現場監督をしていて、人間関係が原因で辛くなり、転職を決めました。最初は無資格でしたが、自宅近くのグループホームに採用してもらい、介護福祉士初任者研修を取得し、今は介護職として働いています。

何よりも人から「ありがとう」と言ってもらえることと、職場の人間がギスギスしていなくてあったかいところが気に入っています。

電気工事の施工管理から福祉用具の営業職へ転職(男性 当時20代前半)

前職の会社の規模が小さいからか、どんなに頑張っても給料が上がらず、やりがいがある仕事(自分の頑張りが給料に反映される仕事)に転職したいと思い、営業職に転職。

契約数に応じてつくインセンティブの影響と、元来人と話すのが好きな性格が高じて営業成績もよく、給与は前職に比べて40%くらい上がりました。

前職は時間拘束が無駄に長かったのですが、今は時間配分を自分のペースで考えながら割と自由にやらせてもらっているので、仕事に対するモチベーションを高くもって働けています。