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郵便局の正社員の仕事は、利用客の目線から見ていると、定時に上がれそうだし、肉体労働でもなさそうだし、もしかしてラクなんじゃない?と思われがちですが、実際に働いてみると、その現実を目の当たりにして「辞めたい!」と思う人も多いのではないでしょうか。
ここでは、郵便局の正社員ならではの悩みと、郵便局の正社員からの転職先はどんなところがあるのかについて紹介していきます。
郵便局の正社員を辞めたい人の悩み・理由
今から10年前の2007年に郵政民営化を経て株式会社となった日本郵便に務めているのが郵便局の正社員ですが、民営化されたことによって業務の内容やサービス、経営方針もガラリと音を立てて変わりましたよね。
その変化について行けずに、それでも家族のため…将来の生活のため…など、さまざまな理由で辞めたいと強く思いながらもたくさんいることでしょう。
悩み1:民営化されたことでノルマがキツくなった!営業活動が辛い…
郵便局の正社員の仕事の中には、バリバリの営業マン顔負けのノルマがあって、本当に辛いですよね。
年賀状はもちろんのこと、お歳暮やお中元などの物販、そして生命保険などの売り上げ目標があって、そのノルマが達成できなさそうなら正社員だけが居残りで長時間にわたるミーティング…。
郵便局の正社員って、もっとノンストレスで働けるのかと思っていたのに、特に生命保険のノルマが達成できないと上司からかなり責められたり、売り上げが伸びる方法を宿題にされたりと、かなりのストレスで辞めたい…と考える人は多いでしょう。
悩み2:局長のワンマン経営!ストレスのはけ口にされて辛い…
郵便局の中で最も地位が高いのは、郵便局長です。その局長の人柄のよしあしに、正社員の命がかかっていると言っても過言ではありません。
局長の機嫌が不安定な場合、その日その日で正社員や非正規職員に対する接し方や言うことが違ってくるので、「今日の局長のご機嫌はどうかな…?」とヒヤヒヤしながら出勤するのがバカらしくなってきますよね。
ほとんど1日中内勤であることが多い郵便局の正社員だからこそ、局内の人間関係は非常に大切な要素なのです。
それなのに、局長という一番偉い人物がその空気を乱すのですから、「やってられない!」と辞めてしまう人もいます。
悩み3:結構キツい仕事の割に、年収が高いとはいえない
ノルマがきつくて、いろんな人が利用するために時々理解しがたいお客様の相手もしなければいけない郵便局の正社員。
精神的にもかなりの負担だし、そもそも「郵便局」という民営化されたとはいえ半分公共施設のような側面もあるのに、年収は300~400万円と決して「高い」とは言えない金額です。
役職につくようなことがあれば、将来的には600万円ほどの年収も期待できますが、そのようなポストに就けるのはほんの一握りですから、ほとんどの人は400万円くらいで頭打ちとなります。
営業マンなら、成績がよければ給料もインセンティブでうなぎ上りという可能性もあるところ、郵便局員にはそのような制度がないため、頑張るだけ切なくなってきませんか?
「郵便局の正社員を辞めたい!」から始める転職活動
平坦な業務が多く、民営化されてからというもの、一層営業活動が厳しくなってきた郵便局の正社員を辞めたいと思う人はたくさんいるでしょう。
でも、「郵便局の正社員を辞めたい」と思っても、今さら一般企業に転職してやっていけるのか…不安になっていませんか?
では、郵便局の正社員から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。
生命保険会社の営業職
郵便局でも生命保険の案内をしていますが、やはりインセンティブによる年収アップを狙うなら、同じ仕事をするにしても生命保険会社への転職がおすすめです。
また、営業を補助してくれる営業事務がついている企業が多いため、営業に専念することができます。
メーカーの広報
郵便局の正社員をしていると、商品やシステムの説明をするスキルが身についてきますよね。そのスキルを活かさない手はありません。
食品や衣料などのメーカーの中でも広報職は、郵便局時代に培ってきたその“説明する力“を活かすことができます。
商品を魅力的に見せるための言葉、方法などについて考えることは、経験を活かせば異業界の中でも即戦力につながるでしょう。
バスのドライバー
郵便局の窓口で仕事をしていると、ほとほと対人の仕事に嫌気がさしませんか?無理難題をふっかけてくる人、配達員への愚痴を持ってくる人、銀行でもないのに新札への両替を頼んでくる人…。
郵便局での対人の仕事に嫌気がさしたら、ドライバーという選択肢があります。ドライバーの中でも、バスのドライバーは、乗客と話すことがほとんどなく、運転に集中していれば任務はこなすことができます。
郵便局の正社員からの転職体験談
ラクかなと思って郵便局の正社員になったのはいいものの、実際に働いてみたら思ったより大変だし、ノルマが気になって心から安心して働けない…。
それならいっそのこと、まったく違う業種・職種に転職して、自分の適性に合った、無理なく続けられる仕事を探したほうがいい!と思いませんか?
実際に、郵便局の正社員からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。
郵便局の正社員から自動車の期間工に転職(男性 当時20代後半)
非正規雇用の枠のほうが正社員よりも大きいと言われる郵便局の正社員の仕事は、社会的な立場上は信用もあるし、ステイタスもまあまあだし、いい面もあると思います。
ただ、自分が勤務していた局の局長のいじめがひどく、自分ではない社員に目をつけてパワハラまがいのことを繰り返しているのを見て、こんなところで長くは働けないと思い、転職することにしました。
転職することになって、元々好きだった自動車関連の仕事がしたいと思い、給料がいいという噂をきいていたので、某大手自動車メーカーの期間工に応募し、転職しました。
期間工ということなので、正社員ではないことに不安を覚えましたが、特にこれといって資格もない自分にとってはかなり高い年収が約束されたことと、無料の寮や、食堂、共同の大浴場も完備されていて、収入面以外の設備の面で恵まれていると思います。
郵便局の正社員に比べて、肉体労働が多いので、1日終わるとかなり疲れますが、お金をためて次の仕事を見つけるか、それまでの間に正社員への登用を狙いたいと思っています。
郵便局の正社員から専門学校の広報へ転職(女性 当時20代後半)
郵便局の正社員になったのは、つぶれることはないだろうし、安定して働けると思ったからです。
実際、安定していましたし、ノルマはありましたが何とか達成できていました。このまま継続して働けるのかと思っていたのですが、結婚を機に遠方に引っ越すことになり、退職しました。
引っ越し先は、日本で専門学校進学率の高い県で、福祉系の専門学校で広報担当者の募集が出ていたので転職しました。
郵便局時代にノルマを達成し続けた私のスキルは、自分で思っていたよりも社会では買われるものなんだと知り、転職してよかったと思います。
今は学校のパンフレットを業者と一緒に作成しています。その他にも現役の高校生の進路相談に乗ることもあり、若い人の「今」を知ることができて楽しいです。
郵便局の正社員から建築会社の事務職へ転職(男性 当時30代前半)
局内でも役職に就ける年齢なのに、局長と折り合いの悪かった私はなかなかポストを与えられず、家族とも相談して転職することにしました。
地元の中堅建築会社の事務職に転職したのですが、事務職が自分を含めて3人という小規模のため、現事務長が退職する来年の春以降は、私が事務長になるようにと言われ、はじめてマネジメントができることに喜びを感じています。
業務の内容は経理や労務などですが、現事務長がかなり親切・丁寧に引継をしてくれているため、まったく困りません。
現場の職人さんたちとも同性ということもあってか、気の置けない関係を築けていると思います。
事務職とはいえ管理職ともなると、年収600万円~ということなので、収入面からみても転職してよかったと感じています。