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得意な英語力を活かせて、教育者として専門的な仕事がバリバリできる…というイメージの強い英会話講師ですが、実際は教育サービス業ですから、いろんな生徒やその保護者などの対応で苦労もたくさんありますよね。
「英会話講師なんてカッコイイ!」…と思われがちですが、実は残業もかなりある激務で「辞めたい!」と思う人も多いものです。
ここでは、英会話講師ならではの悩みと、英会話講師からの転職先はどんなところがあるのかについて紹介していきます。
英会話講師から転職する人のを辞めたい理由と悩みの傾向
英会話教室は全国にたくさんありますが、教室同士の顧客の争奪戦もあって、生き残りがカンタンなわけではありませんよね。
なんとかうちの教室の生徒数と伸ばしたい…!と、大人向けから子ども向け英会話まで、入校者数をアップさせようと、社員にノルマを課しているところもたくさんあるので、教えるだけが仕事ではないという辛さがあって「辞めたい!」と思う人も多いのではないでしょうか。
そんな英会話講師の皆さんの頭を悩ませている3つの理由について紹介します。
悩み1:英会話講師なのに生徒募集活動まで?業務範囲が広すぎて辛い
英会話講師の主な業務は、一般的には英会話の授業を行うことかな…と思われやすいですが、実はそれは氷山の一角であり、仕事の幅が広いことが辛くて辞めたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
授業はもちろんのこと、入校者数アップのために授業風景を撮影してインスタグラムやツイッターなどにアップして告知をしたり、見学者に対して無料で授業を行ったり、授業が終わった後にサービスで生徒の雑談に付き合ったり、授業計画の作成、報告書の作成、スケジュールの作成など、授業以外の仕事の多さがキツくて大変ですよね。
生徒の中には、退勤時間をとっくに過ぎているのに平気で話し続ける人もいて、でもこれも生徒満足度につながって、給料につながるかも…と思うと、むげにもできなくて内心イライラしているの顔では笑って…「自分は何してるんだろう」と思うことがあるのではないでしょうか。
悩み2:今月の入校者数30名!?無理なノルマが辛い
英会話教室の経営が成り立たなければ、英会話講師の仕事はなくなってしまいます。そのため、英会話教室の経営のためにも入校者数の増加のために貢献しなくてはいけないので、見学者の受け入れのほかに、なんとか入校者数を増やすため教室の入り口でチラシやティッシュを配らされる教室もあって、本当に辛いですよね。
これは大人向けの英会話教室だけではなく、ペッピーキッズクラブなどの子ども向け教室でもあることで、勧誘のノルマが設定されていて、ただ授業をするだけでも大変なのに、さらにノルマによるプレッシャーも高く、ストレスがたまって辛いですよね。
悩み3:人気のない講師は給料が低くて辛い
英会話講師は人気商売的な側面もあるため、人気の講師のクラスには生徒が殺到し、たくさんの授業を持つために、月収も50万円を超える人もザラにいますが、一方で人気のない講師だと、月給で15万円程度の人もいて、人気の差が給料に反映されることの辛さがありますよね。
一生懸命カリキュラムを考えて、指導方法についても研究しているのに、人あたりがよくて外見のいい講師ほど人気が高く、自分の努力が無駄に思えてきて、悲しい、空しい気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
人がまばらな教室で授業をするのも辛いし、こんなことならいっそのこと、英会話講師なんて辞めたい!と思う人もいるでしょう。
英会話講師から転職 ~元英会話講師が活躍している転職先は?~
英会話講師は世間的な評価も悪くないし、英語が好き、英会話が得意という自分の長所を活かせるとてもいい仕事かもしれません。
でも、そんな「好き」を仕事にすることに違和感を覚えたり、「好き」と仕事は別と考えて、自分がもっと働きやすい、もしくは待遇のよい仕事に転職したいと思う人もいるでしょう。
でも、「英会話講師社員を辞めたい」と思っても、専門職えだる英会話講師を辞めるのはリスキーだと思って、辞めるに辞められない人も多いのではないでしょう。
では、英会話講師から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。
ホームティーチャーへ転職
英会話教室は、たいていが通学の便を考えて駅近くにあるものですが、自宅から遠くて通いにくい、知り合いに会いたくないという理由でわざと自宅から離れた教室に勤務している人もいるかもしれません。
また、現在大人向けの英会話講師をしている人は、大人だけにクレームの数の尋常ではなく、そちらの対応に追われている人も多いでしょう。
そのような場合は、子ども向けの英会話教室に転職してみる、中でも自宅で開業できるホームティーチャーになるという選択肢があります。
通勤時間は0ですから、これまで通勤に使ってきた時間を好きなように使うことができます。
さらに子ども向けの教室なので、生徒からはよほどのことがなければクレームも少なくて済みます。
管理職を目指して転職
今の英会話講師を辞めずに、昇進試験を受けたり、他社の英会話教室の管理職に転職するという方法もあります。
この方法は特に、現在の英会話教室の収入に不満がある人におすすめです。管理職ともなれば、新任教員の教育から、授業カリキュラムの作成まで、業務内容は拡大しますが、それとともに教室の経営状態が直接収入に影響してきます。
あなたに授業の他に経営の才があれば、管理職になることによってケタ違いの収入も可能になるかもしれません。
外資系企業の営業職に転職
英会話講師として日々英語を使いこなしてきた人であれば、英会話はビジネスレベルまでは難なくこなせるでしょう。
このような英語力が活かせるのは外資系企業です。面接の時点で英語面接がありますし、英語レジュメを書いて転職活動も行います。
また、上司が外国人である可能性もあるため、上司や取引先とのコミュニケーションでも困ることはないでしょう。
外資系企業の場合は年収も初任給から600万円を超えるケースがザラにありますから、収入面で不満を抱えている人にもおすすめの転職先です。
外国人専門のタクシードライバーに転職
タクシードライバーというと、「教育者がドライバーになるなんて」と抵抗感を持つ人もいるかもしれません。
でも、タクシードライバーの中でも外国人専門のタクシードライバーの求人があることをご存じですか?
特に首都圏ではインバウンドを対象に、英語が話せる、英語で観光案内ができるタクシードライバーの需要が高まっています。
通常のタクシードライバーに比べて月収も25万円~という求人もあり、今の英会話講師よりも高い年収を実現した人もいます。
英会話講師からの転職体験談
英会話講師なんて激務だし、プレッシャーが強いし、すぐに辞めたい!と思う人は多くても、好きな英語を捨てて他の仕事で生きていくことが怖いという人もいるでしょう。
でも、英会話教室の経営状況が悪くなればいつ職を失うかもわからない、いつまでたっても人気が出なくて、人気の講師とは年収が違い過ぎてやる気がない…という不安に耐えられず、結局異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。
英会話講師から中堅外資系企業の営業に転職(女性 当時20代後半)
大学での留学がきっかけで英語を活かした仕事をしたいと思い、英会話講師になったものの、勧誘やノルマが性に合わずに転職することにしました。
英語を活かした仕事をしたいという気持ちにかわりはなかったので、まだ日本での動きが活発とはいえない中堅の外資系企業に転職しました。
上司は日系のアメリカ人で、隣のデスクにはインド人とアメリカ人のハーフ、他にも取引先が海外ということもあり、英語がメインの仕事でした。
年収は初年度で700万円前後と、前職の倍近くにのぼったので、プレッシャーが高く残業もありましたが、かなりの手ごたえを感じながら働くことができています。
子ども向け英会話講師から病院内保育士へ転職(女性 当時30代前半)
某大手子ども向けの英会話教室に勤務している中で、教室のあたりが悪かったのか、保護者からのクレームで頭を悩ませることが多くなり、大学時代に取得していた保育士の資格を使って院内保育士に転職しました。
夜勤もあって最初はからだが慣れるまでに時間がかかりましたが、保育する人数は少なく、しかも英語を教えていたことが評価されて保育時間中に簡単な英会話を教えていたら好評で、賞与も思ったより多くもらえました。
英会話講師からベンチャー企業営業職へ転職(男性 当時20代前半)
英会話講師の仕事は楽しかったのですが、上司とのウマがあわず、非効率的なことばかりしているので生徒数も伸びないのにかたくなに営業方針を変えないことが不満で、自分の自由に動けるベンチャー企業に転職しました。
英会話講師時代には事務員がいて、雑務は全部任せていたのですが、ベンチャー企業ではいろんな仕事を自分ひとりでやる必要があり、それが仕事の裁量が大きいということなんんだと気がついてからはかなりのびのびと仕事ができています。
年収でいうと、講師時代は300万円台後半でしたが、今は企業成長率の上昇もあって500万円台の後半です。
気を緩める暇はありませんが、それだけやりがいを持って取り組めています。