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街中に置いてあるフリーの求人誌にもひっきりなしに掲載されているルート配送の仕事は、ネットショッピングやオークション、フリマアプリなどの普及の影響を受けて、かなりの忙しさですよね。

ルート配送なんて誰でもできるでしょ…と思われがちですが、実は体も心もキツい重労働で、「辞めたい!」と思ってしまうことも多々ありますよね。

ここでは、ルート配送ならではの悩みと、ルート配送からの転職先はどんなところがあるのかについて紹介していきます。

ルート配送の仕事を辞めたい人の悩み・理由

ルート配送の仕事は、運送業なんだから人間関係で悩むこともないし、運転だけしてればいいんだからラクでしょ?なんて思われて、「分かってないな!」と頭にくることもありますよね。

運転だけじゃない!そもそもその運転自体がラクなことじゃない!と思っている人も多いのではないでしょうか。

そんなルート配送の仕事をしている皆さんの頭を悩ませている3つの理由について紹介します。

悩み1:1日16時間労働?!長時間労働で身も心もクタクタ

ルート配送の仕事の朝は早く、5時に出勤という会社が多いのではないでしょうか。前日にどれだけ疲れていても、どれだけ残業をしても、朝早く出勤しなければ当日の荷物の集配が間に合わないので焦って出勤していませんか?

しかも、ルート配送の仕事にはタイムカードがなく、つまり、どれだけ早く出社しても、どれだけ遅く退勤しても、給料にかわりはないということになります。

それなら、早く出社して、早いところ帰りたい…という一心で早朝出勤するものの、カラダはしんどくてついていけない日もあって、本当に大変ですよね。

悩み2:ターミナルと営業所の往復で単調な運転が辛い

ルート配送の何が辛いかといえば、長距離運転手と違って見る風景が変わらず、ターミナルと営業所の往復の繰り返しで、高速道路を使うこともあまりないために渋滞も起きやすくて、信号にもひっかかって、運転が単調になってしまいがちなところですよね。

荷物が集まるターミナルまで遠ければ、まずそこに行くまでに1時間や2時間かかる人もいますから、配送前に一疲れある点も辛いと思う人は多いのではないでしょうか。

1日16時間にわたって、この単調な運転を繰り返すわけですから、ずっと集中していることも難しく、でも休憩を入れてしまえば家に帰る時間もないので、本当に辛いですよね。

悩み3:給料に天井があるうえに休みがめちゃくちゃ少ない

ルート配送の仕事は、日給1万円でスタートするため、「これで月に20日働いたら、それだけで20万円じゃん!」と入社当初は喜べますが、昇給があまりないので、長く働けば働いた人ほど損をする仕組みになっていますよね。

ある会社では、昇給が1万3千円でストップしてしまうので、入社当初の若い頃にしては月給20万円は嬉しくても、30歳になっても40歳になっても月収がほとんど変わらないため、徐々にやりがいを失っていく人もいます。

しかも週休1日、お正月も働きづめで年末年始の休暇もないですから、貧乏ヒマなしの状況が続いてしまう…お正月は特にみじめな気分になってしまう人も多いのではないでしょうか。

「ルート配送の仕事を辞めたい!」から始める転職活動

ルート配送は、大型免許があれば誰でもできる仕事ではあるものの、実際にこの仕事を続けるには相当な忍耐力が必要とされますよね。

でも、運転技術を活かした職業なんて他にあるのか…そもそも運転技術にも自信がなくて、今ある資格で始めたのがたまたまルート配送の仕事だっただけで特にこだわりもない…というように、転職に対して前向きに考えられない人も少なくないでしょう。

このように、「ルート配送社員を辞めたい」と思っても、辞めるに辞められない人も多いのではないでしょうか?

では、ルート配送から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

長距離トラック運転手へ転職

ルート配送の仕事の辛いところは、いつも同じ道を通って、代わり映えのしない景色を眺めながらの延々と続く運転に耐えなくてはいけないところですよね。

そこが辛い!というあなたの場合、長距離トラックのほうが向いているかもしれません。長距離トラックの場合、高速道路を使ったり、下道を使ったりしながら、プライベートでもまだ行ったことのない場所へと行くことができます。

休憩時間に地元のグルメを堪能できたりもするので、仕事中に変化がほしい!という人にはおすすめです。

他社のルート配送に転職

配送に対する姿勢、荷物の取扱の雑さなどに嫌気がさして今の会社が辛い…という場合は、他社のルート配送に転職することで解決できるかもしれません。

そのような場合、荷物を丁寧で扱うことで有名なクロネコや、郵便局などもおすすめです。

観光バスの運転手

ルート配送の仕事に限界を感じたら、いきなりハンドルを手放すことに抵抗を感じませんか?

そんな場合は、運転するという職種は変えないままに、業界を変えてみるという選択肢があります。

たとえば大手の観光バス会社の場合、常に人手が不足している状態ですから、大型の免許があって、ルート配送の実績がある人は歓迎されます。

経験2年目の社員でも年収400万円を越える優良企業もあるため、「バス=キツい」という固定観念が崩れるでしょう。

宅配業者の事務職

業界を変えずに、職種を変えるという方法もあります。自分が所属していた会社から部署をかえてもらうとなると、引きとめられる可能性があるため、このような場合は思い切って転職することをおすすめします。

特に20代、30代前半までは、未経験でも事務職への転職が可能な年齢です。営業所の待機組、事務所での伝票整理などのデスクワークがメインですから、荷物の積み下ろしといった肉体労働がキツいな…と感じてきた人にもおすすめです。

ルート配送からの転職体験談

そもそもルート配送の仕事がめちゃくちゃ性に合わなくて、今すぐにでも転職したい!という場合は、異業種、異職種への転職が向いているかもしれません。

ただ、年齢によっては「今更慣れ親しんだルート配送の仕事から離れるなんてこわい」と思う人もいるでしょう。

でも、実際にルート配送の仕事から異業種・異職種の仕事に転職して成功させている人がいます。

コンビニルート配送から化粧品のカウンター販売に転職(女性 当時20代後半)

学生時代にガソリンスタンドでバイトをしていて、その時に社員に影響されて単に「かっこいい」という理由で大型免許を取得。

そのままコンビニのルート配送の仕事に就いたものの、特にやりがいもなく、女性も少なくて話せるドライバーも少なく、必須資格もなかったので元々好きだった化粧品の仕事に転職しました。

転職後は周りが女性ばかりで反対に苦労することもありましたが、きれいなファッションビルで、外気温も気にせずに働けて、もっと早く転職すればよかったと思いました。

ルート配送から不動産営業職へ転職(男性 当時30代前半)

某宅急便の下請けでルート配送をしていましたが、30歳になってからも年収が300万円に達さなかったことで、将来もこのままならかなり不安だなと思い、不動産会社の営業職に転職しました。

不動産への転職に必要だといわれる宅建は持っていなかったのですが、夜間の専門学校に通って取得しました。

年収は入社2年目で550万円になり、自分のがんばりが年収に反映されることが嬉しく、少し残業はあるものの、やりがいを持って働けています。

ルート配送から独立してバイク便へ転職(男性 当時20代前半)

ルート配送の仕事をしていたのは、前職を退職して次の職が決まるまでのツナギでした。とはいえ、元々運転は好きだったので、どうせこの仕事を続けるなら、身入りがいいほうがいいだろうと思い、思い切って独立しました。

首都圏のバイク便は、縄張りのようなものもあるし、同業他社との競争も激しいのですが、SNSなどで安価に広報活動をしたり、ルート配送時代の人脈を使ったりして、年商800万円を達成しました。

独立までにはセミナーに通ったりもしましたが、自分の自由にできるというところがとても大きなメリットになっています。