[PR]

売上ノルマにプレッシャー感じたり、クライアント優先のために残業や休日出勤が増えたりと、体力的・精神的な辛さから、営業以外の職種に転職を検討する人も少なくないのではないでしょうか。

営業の辛い経験やイメージから、極力人と関わらない職種や業界へ転職したいと考える人もいれば、逆に人と接するのは好きなので、営業以外で「人と関わる仕事」に就くことを希望している人もいるでしょう。

今回は、営業以外の「人と関わる仕事」に転職したい人向けに、おすすめしたい職種や求人選びのポイントなどについてご紹介します。

営業以外の「人と関わる仕事」に転職したい人におすすめの仕事の種類

どのような職種であっても、人と関わらない仕事はないといって過言ではありません。というのも、いかなる業界・職種であっても、最低限、職場の人たちとは何らかの形で接することがあるからです。

営業職の場合、社内の人たち以外に、クライアントや取引先などといった社外の人たちと関わる機会が多くなります。したがって、ここでは社外の人と接する仕事で、営業以外にどのようなものがあるのかをご紹介します。

販売・接客の仕事

まず、人と接する機会が多い仕事に挙げられるのは、販売・接客業です。営業の仕事と少し似ていますが、その違いは、営業がクライアントのもとへ足を運んでセールスするのに対し、販売・接客は、来店・来社したクライアント対応を行うことです。

身近な販売・接客業の例は、レストラン、スーパー、コンビニエンスストア、ファッション専門店、百貨店などです。エステやリラクゼーションサロンの美容スタッフやネイリスト、理容師・美容師も接客業であるほか、宅配や運送などの運輸業も広い意味で接客業に含まれます。

こうした店舗では、クライアントが自分で選んだ商品やサービスを販売するのが基本ですが、中には店員さんのアドバイスを受けながら購入品を決めるというクライアントもいます。この場合、クライアントのニーズを探りながら、最適な商品・サービスを提案するといった、一見営業に近いような接客・販売スタイルになります。

しかし、営業と異なるのは、自分の職場でクライアントの接客ができるという点です。営業職のように、クライアントのもとを訪れてセールスを行うことに抵抗のある人は、販売・接客の職業がよいでしょう。

一方、販売・接客業であっても、営業職のようにノルマを課せられる場合がありますので、転職を検討する際は、応募先の企業をよく研究するとともに、求人の内容も確認するようにしましょう。

受付の仕事

受付も接客業の一つです。銀行や郵便局の窓口、ホテルのフロント、旅行代理店の受付や不動産会社のカウンター、ショッピングセンターの総合案内、各企業の受付などが該当します。

受付の仕事は営業職と異なり、積極的にセールスを行うことはなく、基本的にノルマの心配もありません。したがって精神的な負担も少なく、純粋に人と接することが好きな人に向いているといえます。

コンサルタントの仕事

企業の業務内容や経営改善などに関してアドバイスなどを行うのが、コンサルタントの仕事です。企業経営や人事・マーケティング戦略に関する幅広い知識を要する専門的な職種です。

コンサルタントの仕事は、商品やサービスを販売することではなく、クライアントのビジネスが成功するようにサポートを行うことが目的であるため、営業職とは質が異なります。もちろん、営業のような売上ノルマもありません。

コンサルタントには高いコミュニケーションスキルも求められますので、人と関わることが好きで、サポートを行うことに興味がある人は、コンサルタントの仕事への転職も検討するとよいでしょう。

講師・インストラクターの仕事

講師やインストラクターの仕事は、「教える」ことを通じて、人と接する職業です。学習塾、スポーツジム、茶道や華道などのおけいこなど、分野もさまざまです。

多くの人の前で話しをするという点では営業と似た部分もありますが、そういった際、営業においては、セールスを目的にしたプレゼンテーションの場であることがほとんどです。

一方、講師やインストラクターの仕事は、クライアントに知識やノウハウを伝えることが目的であり、営業とは大きく異なります。

体力は少し必要になるかもしれませんが、人にものを教えることが好きな人は、講師やインストラクターへの転身もおすすめです。

システムエンジニアの仕事

IT系の職種は専門分野で、あまり人と関わることがないというイメージがありますが、システムエンジニア(SE)は、社内外の制作スタッフやクライアントなど、多くの人と接する機会が多い仕事です。

SEの仕事は、クライアントの要望に沿ったシステムの設計や開発をすることです。

クライアントと密に関わるという点では営業職と似ていますが、営業が既存の商品・サービスをセールスするのに対し、SEはクラアントの要望を形にするという点で異なります。したがって、売上ノルマもなく、積極的な売り込みをする必要もありません。

SEは、人と関わること、ものづくりが好き、という人におすすめの職種です。

営業以外の「人と関わる仕事」の求人選びのポイント

営業経験者が営業職を離れたいと思う理由に、営業に向いていないと感じた、ノルマがきつく体力的・精神的に辛かった、人とコミュニケーションを取るのが苦手、などといったことが挙げられます。

営業以外の「人と関わる仕事」に転職を希望している人は、まず、なぜ営業職を離れたいのかをしっかりと考えるようにしましょう。例えば、上記の理由以外で、職場の人間関係、待遇、人事制度などに関する不満があって転職したいのであれば、会社を変えるだけで問題が解決することもあります。

営業に適性がないと感じた人であっても、人と関わる仕事に向いていないとは言い切れません。営業の仕事は苦手でも、人と接することが好きなのであれば、より多くの人と関わる機会が多い職種を選ぶとよいでしょう。

営業のノルマがきつかったという人は、ノルマを課せられることのない職種の中から転職先を探す必要があります。営業以外でも、販売や接客といった多くの人と関わる職種の場合、ノルマが課せられることがあります。企業の求人に応募する際に、採用担当者に確認し、ノルマの有無を明確にしておけば、後々トラブルになりません。

まとめ

そもそも人と話をするのが苦手な人の場合、営業も含め、人と関わる仕事に転職するのは厳しいといえるでしょう。極力人と接したくない場合は、事務職や工場の生産ライン業務などといった職業を選ぶしかありません。

しかし、どのような職種でも、何らかの形で人と関わることはあります。人と関わることで自分自身が成長できることもありますので、営業に苦手意識がある人は、営業以外の「人と接する仕事」を選び、新たなキャリアにつなげるとよいでしょう。