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素晴らしい建物は建築士だけが作り上げるものではありません。建物を建築するために必要なコンクリートの製造・施工・管理などに精通した技術があって、はじめて見た目も中身も素晴らしい建物ができあがります。
現在の日本で見られる多くの建物では、コンクリ-トが使われています。今回は、コンクリートを扱うための技術の証ともいえるコンクリート技士(主任技士)の資格を活かせる転職先についてご紹介していきます。
転職市場におけるコンクリート技士(主任技士)の求人傾向とは
転職市場では施工管理をはじめ、土木系などは多くの求人が見受けられます。2017年11月の有効求人倍率は1.56倍、全体的に売り手市場なのが現実です。
転職市場で大きく役立つと考えられるのは、知識と経験です。年齢的な部分でのポテンシャルももちろんですが、資格はやはり優遇されるポイントのひとつでしょう。
コンクリート技士(主任技士)の資格を活かして採用を勝ち取るには、資格が優遇される求人を見極めることも重要です。では、一体どんな求人が転職を成功させるのでしょうか?
同じ求人職種のなかでも資格を優遇する求人を選ぶ
例えば施工管理ひとつとっても、資格なしでも求人に応募可能な企業は数多くあります。資格なしでも応募できるとして、チャレンジするひともいるかもしれません。
しかし有資格者であるならば、できるだけ資格を優遇してくれる求人を選ぶ方が、メリットがあるでしょう。
待遇面でのメリットももちろん期待できる可能性も秘めているでしょうが、資格があるかないかで仕事内容にも大きく影響してきます。
コンクリート技士(主任技士)の資格があることで設計士や製図家などの専門家と連携しながら、よりプロフェッショナルな仕事を任せてもらえる可能性も広がります。
資格は、待遇面だけではなく仕事に対するやりがいや生きがいにもつながります。資格が優遇される求人は、有資格者が集まってくるため自然とハードルが上がるかもしれません。
しかし、自分にとって転職とは何か、それが仕事へのやりがいだとすれば、ぜひ有資格者が求められる求人に応募してみましょう。
募集されている地域にも注目
コンクリート技士、特に主任技士では製造部門の責任者など要職を任される場合も多く、需要もあると考えられます。コンクリートの製造プラントなどは比較的広い土地が必要となり、地方などでもさまざまな企業がプラントを構えているでしょう。
人は毎日通勤に通うことを考えると居住地に近いところ、例えば都市部で勤務したいと考える人も少なくありません。しかし地方でもコンクリート技士(主任技士)を求めている企業はあります。好待遇で求人募集している可能性もあるので、多少地方であってもぜひチェックしてみる価値はあるでしょう。
コンクリート技士(主任技士)の資格を活かせる転職先とは?
ここではコンクリート技士(主任技士)の資格を活かした具体的な転職先についてご紹介します。
施工管理職
建設現場での職人のスケジュール管理をはじめ、安全面・環境面での管理、業者との連携などを全般的に管理する仕事です。施工管理の仕事はコンクリート技士(主任技士)の資格は歓迎される場合が多く、その他土木施工管理技士の資格や過去の実務経験も重視される場合があります。
応募先企業にもよりますが、現場の場所によっては転勤などの可能性もあるでしょう。資格手当は1万円前後つく場合もあります。年収の相場は、経験によって400万円程度からが相場となっています。
土木系・機電系の研究職
新技術開発をはじめ、現場での指導業務、技術面の解析、各種技術の実験などが仕事内容となります。現場よりも研究開発部門に関心がある人には、向いている仕事といえるのではないでしょうか。年収は400万円程度からが相場であり、経験によっては800万円以上など年収が高めになる可能性も高いです。
計測・測量分析職
老朽化した橋やトンネルの調査や計測、土質の調査、地盤・土壌汚染の調査など各種測量の仕事が主になります。近年では、老朽化が原因によるトンネル事故がニュースで話題になっています。すでに存在しているコンクリート建築物の検査も非常に重要であり、コンクリート技士(コンクリ―ト主任技士)の資格が求められています。
年収は350~600万円程度が相場です。他にも建設材料に関する知識があると、優遇・歓迎される傾向があります。
コンクリート試験員
建設現場では、コンクリートミキサー車から生のコンクリートが出てきます。固まる前のコンクリートの検査をするのが、コンクリート試験員の主な仕事になります。コンクリートに品質が適切な検査のもとで厳密に検査され、合格してはじめて現場で使用することができるため、非常に重要な役目です。資格手当は1~2万円程度がつく場合があり、年収は300~500万円程度からが相場になります。経験によって金額に変動があるでしょう。
コンクリート技士(主任技士)の資格を活かして未経験のフィールドに転職
コンクリート技士(主任技士)の資格は多くの場合実務経験を積み重ねたうえで受験・合格している人も多いです。
特定の資格を有している人は実務経験なしでも受験することは可能ですし、未経験でも資格を持っている人はいるでしょう。
また他業界での経験はあっても、転職希望先の業種について未経験の人もいるかもしれません。そんな場合、資格を活かした転職は可能なのでしょうか?
未経験でも可能な求人は、探せばあります。しかし、資格は多少優遇される程度で仕事内容にはあまり関係ない場合が多いでしょう。
資格よりもポテンシャルで採用を考えている、経験を積んで将来的に自社の力になってもらいたい企業はこうした未経験でも応募可能な求人を多く出していると想定されます。
まずは経験を積みたいと考えているならば、未経験でも資格があるということで他のライバルよりも大きな差が生まれます。希望の転職先に採用されるチャンスも大いにあります。
最後に…
コンクリート技士(主任技士)は、コンクリート診断士の受験をする場合、コンクリートの基礎知識についての試験が免除される資格であり、コンクリートに関する知識で非常に重宝する資格です。
資格があるとないとでは、待遇面や役職でも大きな差があります。宝の持ち腐れにしてしまうことなく、転職で大いに役立てられるようにしたいものですね。