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転職活動の成功に占めるウエイトで大きな要素は何ですか?と聞かれたら、「80%は転職エージェントとの関係ですかね」と答えることにしています。

意外に思われるかもしれませんが、面接や書類選考は、もともと準備してきたことを「そのままやる」だけなので、ウエイトとしては決して高くありません。

不確定要素が高く、お互いの相性によって展開が大きく変わってしまうのが、転職エージェントとのコミュニケーションなのです。

転職エージェントとの面談の目的

そもそも転職エージェントとの面談の目的は何でしょうか?

端的にいえば、「求人企業を紹介してもらうため」ですが、もう少し掘り下げて考えておきましょう。

パートナーとしての信頼関係の構築

1つ目の目的は、パートナーとして信頼関係をきちんと構築することです。転職活動は、転職者・転職エージェント相互の協力があって成功するビジネスです。

従って、転職者は、転職エージェントに対し、①自分が「市場価値がある人材」であることをきちんとPRする必要がありますし、②ビジネスパーソンとしての信頼関係を構築できる人材であることも分かってもらう必要があります。

これに対し、転職エージェントは、転職者に対し、自社の転職サポートが転職者にとって理想的な求人情報を提供し、ニーズにあったマッチングを実現できることを理解してもらう必要があります。

お互いにウィン・ウィンの信頼関係の構築が重要なのです。

事実上の「一次面接」

もう1つの目的は、事実上の一次面接を突破する事です。

転職エージェントというビジネスは、転職者が求人企業への転職に成功した場合、求人企業から紹介手数料を受け取るものです。

したがって、転職エージェントは本質的には求人企業のために仕事をしています。

したがって、転職エージェントは単なる仲介役ではなく、転職者の資質を見きわめ、求人企業に自信を持って紹介できるかどうかスクリーニングしているわけです。

そこで、転職者は、自分が求人企業に紹介するのにふさわしい人材であることをしっかりPR(売り込み)をする必要があるのです。

では、実際に登録面談のどのように行われるのでしょうか。その流れをご説明します。

①面談の申込み(エントリー)

多くの場合、転職者は、「enミドルの転職」や「マイナビ転職エージェントサーチ」といった、転職エージェントが非公開求人を掲載する転職エージェントのポータルサイトを通じ、自分に合いそうな求人情報を検索し、希望にヒットした転職エージェントにエントリーします。

②日程調整

転職エージェントから、登録面談の案内がメールで送られてくるので、希望に合った日時を出して、日程調整を行います。

調整して日程が確定したら、いよいよ登録面談です。

③面談当日

面談当日は、プライバシーが守られた個室に通され、キャリアコンサルタントと1対1で登録面談を行います。主な流れは次の通りです。

自己紹介・経歴の確認

まず、簡単な自己紹介と職歴の概略等の説明を、転職者から行います。

さらに、キャリアコンサルタントから今までの経歴について詳細なヒアリングを受けます。

今後の転職・キャリアプランの方向性の確認

キャリアコンサルタントから、転職活動の理由、今後のキャリアプランの方向性について、大まかなヒアリングを受けます。

これらに基づいて、具体的に希望する業界、職種、年収等の待遇面を転職者から提示します。

求人紹介

登録日現在で、希望にマッチングする求人がある場合、さっそく紹介されるケースがあります。

この場合、営業担当者からも詳しい求人内容について説明を受けることもあるため、登録予定時間が押してしまうこともあります。

応募書類の添削/面接指導

登録面談のどこかの流れの中で、応募書類の添削や面接のポイントなどについてアドバイスをもらえるケースがあります。

主に、具体的な求人が紹介された時に、その企業の選考を突破するための打ち合わせの一環として、行われることが多いです。

今後の流れの説明

今後の登録後のフォローアップについて説明があります。

転職エージェントによっては、独自の求人サイトを案内される場合があったり、個人情報の取り扱いに関する覚書にサインをしたりすることがあります。

④面談後のフォロー

面談後は、主に電話、メール、転職エージェントが用意した専用サイトなどを通じて、求人企業への応募、選考管理などを行います。

登録面談への準備

持ち物

持ち物は、一般的には履歴書、職務経歴書、登録用の写真、印鑑、筆記用具などです。

指定がある場合、ない場合がありますが、ない場合でも上記のものは最低限準備しておきましょう。

服装

服装はスーツが望ましいですが、転職エージェント側から「服装は自由で結構です」と言われているのに、わざわざスーツを着る必要はありません。

指定がない場合は、基本的にビジネス上の商談なので、スーツが常識です。