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よく、WebエンジニアとWebプログラマーは混同されることがあります。
たとえばGoogleなどの検索エンジンで「Webエンジニア」と調べてみてください。出てくる情報の上位に「Webプログラマー」の情報が出てくるでしょう。検索エンジンの結果表示にすら混同されているのです。
しかし、厳密にはWebエンジニアとWebプログラマーは違います。ではその二つの違いとはいったいどのようなところにあるのかということを段階的に、ゆっくりと説明しましょう。
WebエンジニアとWebプログラマーの仕事内容と担当範囲
Webエンジニアの仕事と担当範囲
Webエンジニアの仕事内容は、Web開発に関するさまざまな仕事です。例えば、Webアプリケーション開発。Web上にあるサイト・スマホサイトなどで使用することになるアプリケーションの開発を行います。
また、プログラム開発と呼ばれる「サーバー上のプログラム開発」を行うこともあったり、既存のアプリの運営や保守なども行うのです。
それぞれ「Web開発」という仕事ですが、それをもう少し具体的にしてみましょう。Web開発というのは「設計」「プログラミング(コーディング)」「テスト」「運営・保守」といった仕事です。Webエンジニアはその「全て」を担当することになります。
Webに関わる全ての知識・スキル・技術をカバーしているのです。
Webプログラマーの仕事内容と担当範囲
Webプログラマーの仕事内容は、システムエンジニアなどからあがってきた設計を基にしてプログラミングを行うことです。基本的にはその設計どおりプログラムを書いていきます。
われわれが普段使っているようなWebアプリやシステムを設計図という「構想」から、「実際にそこにあるもの」としてWeb上に具現化する仕事です。
仕事の範囲はとても単純で、プログラミングのみとなっています。
とても高いスキルを持ったシステムエンジニアとしての経験があるようなプログラマーは、システム設計にまで関わることがありますが、基本的にはプログラミングだけど思っておいて問題はないでしょう。
エンジニアはWebのさまざまな開発を行う
Webエンジニアの仕事は、Web開発に関わるさまざまな技術面での仕事です。
クライアントとの打ち合わせ、要件定義設定、実際のシステム・アプリ設計、プログラミング、動作テストに保守運用。そういったさまざまな仕事を全て行います。したがって、Webエンジニアを名乗っている人というのは、そういったさまざまな仕事を一人で行っているのです。
一般的にエンジニアというと、設計を行う仕事だと思われているでしょう。コードを書くことがないと思われがちです。しかし、Webエンジニアだってコードを書くことがあります。プログラムの設計をするのです。プログラマーも設計をすることがあります。
「あれ、ということは同じなの?」と思った人もいるでしょう。確かにエンジニアは設計だけじゃない、プログラマーもプログラミングだけじゃない場合があります。しかし、エンジニアが行う仕事全てをプログラマーが行うことは決してありません。
Webエンジニアの中にプログラマーがいる
WebエンジニアとWebプログラマーの違いについて、基本的な考え方についてはこういうことです。
Webエンジニアの仕事の担当範囲・Webエンジニアの要する技術分野のうちのひとつとして、プログラミングがあり、プログラマーがある。つまりプログラマーは「プログラミング職人」なのです。
Webエンジニアは「職人」や「専門家」というより、幅広い知識分野を持っていて達成したい目的やビジョンが頭の中にある「芸術肌なゼネラリスト」と言えるでしょう。
まとめ
仕事内容と仕事の担当範囲に焦点をあてて、WebエンジニアとWebプログラマーの違いについて述べてきました。違いについてまとめてみると、こういうことになります。
Webエンジニアの仕事の範囲の中にプログラマーの仕事があり、プログラマーはWebエンジニアの担当分野の一部を担っているということです。
ただその仕事の共通点が多く、どちらもプログラミングができる人材であるが故に混同されているのでしょう。